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3/25【スターダム】月山が初勝利&退団回避で大号泣 奈七永を執念突破で「私が真のNEW BLOODだ!」

『FIBREPLEX presents NEW BLOOD Premium』神奈川・横浜武道館(2023年3月25日)
○月山和香&中野たむvsKAIRI&高橋奈七永×

 月山が奈七永を執念で突破し、スターダム初勝利を挙げるとともに、スターダム退団とCOSMIC ANGELS離脱を回避。大号泣した月山は「私が真のNEW BLOODだ!」と叫んだ。

 2021年9月のスターダム移籍以来、毎試合奮闘を見せているものの、未勝利が続いてきた月山。昨年12月の後楽園大会ではたむから「あと3ヵ月、それでダメなら、コズエンを出ていってもらうから」と最後通告を受けた。その後も勝利できずにいたが、「この試合で勝てなかったら、コズエンを辞めるだけじゃなく、スターダムを辞めます」と自ら宣言し、期限最終日を迎えた。

 月山はたむと組んで、奈七永&KAIRIと激突。決意に満ちた表情でリングに上がった月山はのっけから奮闘を見せる。たむの援護を受けて、KAIRIに連係攻撃を連発した。だが、奈七永が登場すると流れは一変。月山は要所要所で反撃を試みるも、奈七永&KAIRIとの実力差はいかんともしがたく、劣勢を余儀なくされる。

 月山に体力を回復する時間を作るべく、パートナーのたむが奮闘。KAIRIとシングルマッチさながらの激闘を繰り広げると、再び月山と奈七永がリングで対峙した。たむとともにコーナーからプランチャを発射した月山はミサイルキック3連発や極楽ドンで奈七永を攻め立てる。

 奈七永&KAIRIのパワーボム式ダブルインパクトを食らうと大ピンチを迎えるが、月山は自力でキックアウト。スライディングエルボー&低空延髄斬りまで食らってしまうが、悲鳴にも似た月山コールを浴びると、奈七永の冷蔵庫爆弾を自爆させてチャンスをこじ開ける。

 ビンタ合戦では打ち負け、ショートレンジのラリアットを連続して浴びたものの、月山は勝負を捨てず。急行したたむが相手チームの同士討ちを誘い、奈七永にスピンキックを叩き込むと、月山はすかさずオースイスープレックスで3カウントを迫った。

 場内は「月山」コールで後押しするが、奈七永はスキを突いてのバックドロップで逆転する。しかし、月山は粘りに粘ってみせた。相手チームの誤爆を誘うと、たむとともに同時にタイガースープレックスホールドをズバリ。引かない奈七永はビンタからラリアットを振り抜くが、空振りを誘った月山は全体重をかけるように変型オースイスープレックスで殊勲の3カウントを奪った。

 月山が奈七永に大逆転勝利。スターダム初勝利を挙げるとともに、スターダム退団&コズエン離脱を回避した。COSMIC ANGELSの面々は大の字になった月山を介抱する。たむに抱きしめられて、大歓声を浴びた月山は大号泣。マイクを持ち、「生きててよかったです…」とこぼすと、「私はデビューしてから2年7ヵ月勝ったことがなくて。落ちこぼれとか、いろんなことを言われて。でも、奈七永さん、KAIRIさん、そしてたむさん、試合ができた今日、私は一生忘れません」と吐露した。月山はリングサイドに残っていた奈七永&KAIRIに「ありがとうございました」と頭を下げる。

 奈七永は悔しさを爆発させつつつも、「月山、ふざけんじゃねえ! 私に勝ったんだからな、泣いてんじゃねえよ! 笑えよ! 笑ってみろ! なんだ、その顔は! おい、笑って、しっかり女子プロレスを背負っていけよ!」とゲキ。「お前の真っ直ぐさにやられたよ。今日からライバルだな」と素直に月山を認め、リングを去っていく。

 月山が「たむさん、私はCOSMIC ANGELSに残ってもいいですか?」と問いかけると、たむも大号泣。月山を抱きしめ、「コズエンに入ってくれて本当にありがとう」とメッセージを送ると、「勝ったんだから、この大会は月山が締めるんだよ」と言葉をかけた。

 月山は「たむさん、なんて締めればいいですか……?」と動揺。それでもたむに耳打ちされると、「勝ったので、一言言わせてください。私が真のNEW BLOODだ!!」と勝利の咆哮で大会を締めくくった。

【試合後のたむ&月山】
※コズエンのメンバーが拍手で月山を祝福すると

▼たむ「運命掴んだね」

▼月山「(泣きながら)ここまでやってこれたのは、応援してくれるみんながいたから。そして、かけがえのない仲間がいたからです。いっぱい幸せな人は世の中にいると思うけど、こんなに人に恵まれた幸せな人はいないって思えるぐらい、今日のことを私は一生忘れません。本当に、本当に本当に、本当に本当に本当にありがとうございます。たむさん、私、コズエンもスターダムも辞めないでいいですもんね」

▼たむ「(号泣すると)月山は人を動かす、人に愛される才能を持っている子だから。その自分の心を信じて、これからはたくさんの困難を、自分の運命を切り開いていってください。おめでとう」

▼月山「ありがとうございます」

※他のメンバーも「おめでとう」と拍手を送る

▼月山「もしかしたら、ほんのちょっとだけだけど、もう二度とコズエンの締めができなくなるんじゃないかって思って。でも、ちょっとできなさそうなんで、皆さんお願いしていいですか?」

※メンバーが口々に「やろう」と返答

▼たむ「英語できないからさ」

▼月山「言えないかもしれない…」

▼白川「月山流で」

▼月山「やります! Ladies and Gentlemen,May I have your attention please.Welcome aboard.COSMIC ANGELS!」

▼たむ「本日の搭乗員を紹介します! COLOR'S、裕子! SAKI! なつぽい! 未奈! たむ! そして…真のNEW BLOOD! 和香! We are super delicious! We are the best! We are No.1!」

▼月山「(たむに耳打ちされると)私たちもあなたたちもデリシャス!」

▼全員「う〜ま!」


【試合後の奈七永&KAIRI】
▼奈七永「何を言えばいいのかな」

▼KAIRI「そうですね…。どうでしたか? 奈七永さんからして、今日の試合は」

▼奈七永「うーん、どうだった? 逆に。高橋奈七永のパッションが死んだわけじゃないでしょ? 誰かなんか言って! パッションは死んでない。死んでないけれども、月山が今日私からスリーを奪ったのは事実だとするならば、これはなんて言うんですか。これは宇宙規模ですね。宇宙規模ですよ」

▼KAIRI「宇宙規模?」

▼奈七永「宇宙規模の、最大の隕石が落ちた。今日、横浜武道館に。だから、COSMIC ANGELS…上手いこと言ったみたいになっちゃったじゃん! なんか最後ガッチリ丸め込まれて。クソ! でも、私はパッションで負けてないし、心も折れてないので、これからまだまだ月山とは戦っていく物語がどうやら始まったようです。七海里も別に終わらないし」

▼KAIRI「プロレスは負けたら終わりじゃなくて、辞めたら終わりだと私は思っているので。負けがスタート。いつも負けから始まるのがプロレス。月山選手は2年7ヵ月ずっと悔しい思いをして、その思いを溜めて今日全身でそれをぶつけてきた感覚がありました。私もIWGPのベルトを懸けて負けて。今日は本当に勝つ気で臨みましたけど、結果は結果なんで。しっかり受け止めて、またもっとこれ以上強くなるだけだと思います」

▼奈七永「なんか懐かしいね。七海里でいつもそうだったよね」

▼KAIRI「そうですね、いつも。私も本当にプロレスから離れたくなった時期もあったんですけど、それから救い出してくれたのは奈七永さん、七海里だと今もずっと変わらずに思ってます。だから、ここから私たちもまだまだ、まだまだ強くなりますよね」

▼奈七永「強くなる」

▼KAIRI「底なしですよね」

▼奈七永「底なしだ」

▼KAIRI「七海里は無限大なので、期待してください。でも、悔しい」

▼奈七永「でも、また立ち上がっていこうぜ」

▼KAIRI「はい」

▼奈七永「七海里パッション!」

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