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4/2【スターダム】引退前のひめかが奮闘 ドロー決着も再会マッチを満喫

『REALIVE360 presents CINDERELLA TOURNAMENT 2023』東京・後楽園ホール(2023年4月2日)
ひめか引退ロード △ひめか&高瀬みゆきvsなつぽい&関口翔△

 引退前のひめかが自ら熱望した再会マッチで奮闘。15分時間切れ引き分けに終わったものの、思い出のメンバーとの試合を満喫した。

 4・23横浜アリーナ大会で引退するひめか。その前に思い入れのある相手との引退ロードが続いている。3・10後楽園大会では恩讐の残るなつぽいと一騎打ち。なつぽいの腕ひしぎ逆十字固めに敗れたものの、試合後に提案したカードが今回のタッグマッチだった。

 4人は2018年11月15日、アクトレスガールズ初の後楽園ホール大会のセミファイナルで対戦。22分を超す激闘の末、高瀬がなつぽいを下したが、ひめかにとってもなつぽいにとっても思い入れ深い一戦となっていた。それが再会マッチとして同じく聖地・後楽園のセミファイナルで実現。4選手の思いが交錯し、序盤から熱のこもった戦いになった。

 一騎打ちでは感情むき出しのファイトを見せたなつぽいとひめかだったが、今大会は正攻法で火花。5年前は敗れているなつぽいが奮闘を見せ、高瀬に気持ちをぶつけていった。

 高瀬が関口に得意のカミカゼを決め、ダイビングギロチンを投下すると、好機にひめかが登場。串刺しラリアット、ショルダータックルと関口にたたみかけ、逆エビ固めでギブアップを迫った。しのがれてもエルボー合戦で火花。関口がスキを突いた脇固めに捕らえて反撃に転じると、なつぽいも変型卍固めで高瀬を分断する。さらに、なつぽい&関口組は同時顔面低空ドロップキックを連発。コーナー最上段からのプランチャも同時敢行した。

 関口はミサイルキックやコードブレイカーなど大技を惜しげもなく連発してひめかを追い詰めるが、コーナーに上がったところで高瀬が雪崩式ブレーンバスターを繰り出して加勢。時間切れが迫る中、ひめかはスライディングラリアット、バックドロップ、JPコースターと怒とうのラッシュを浴びせる。だが、なつぽいが低空ドロップキックでカットイン。なつぽい&関口の同時ジャーマン、ひめか&高瀬の同時ラリアットが交錯すると、ひめかのラリアットに被弾した関口がフォールを返したところで時間切れ引き分けとなった。

 試合が終わればノーサイド。ひめかはなつぽいとも握手を交わし、関口と抱擁する。4選手揃って笑顔を覗かせ、ひめかは充実感をあらわにした。

 「私のわがままでやっと叶ったカード。自分で勝つことができなかった。でも15分、そりゃ短いわな。短い」とこぼしたひめかだったが、「本当に貴重な経験、思い出をありがとうございます」と笑顔に。高瀬は引退を控える後輩を「元気にリングをしっかり降りてください」と激励していた。

【試合後のひめか&高瀬】
▼ひめか「ひめか引退ロード、私のわがままでやっと叶ったカード。自分で勝つことができなかった。でも15分、そりゃ短いわな。短い」

▼高瀬「短いね」

▼ひめか「短いよ。あれから3年、4年経ってて全員が全員、成長を遂げてる。短いね。30分でもドローだったよ」

▼高瀬「そうだね」

▼ひめか「でも本当にみゆきさん、スケジュールを空けて下さり、ありがとうございます」

▼高瀬「うれしい。ひめかの人望があったから」

▼ひめか「どうでした? 初めてのスターダム」

▼高瀬「何か昔のウチらを見てくれた人もいっぱいいたからか、凄く声援もしてもらって楽しく試合させてもらったし。ひめかがいなくなって、でも絶対いつか交われるから、わざとひめかのことは話題に出さないようにしていて。それで知ったのが引退だったから、そうか、関われないで終わっちゃうのかと思ってたけど、ひめかがそうやって言ってくれたのが本当にうれしくて。厳しい先輩だったから。決してやさしい先輩ではなかったから。それでもそうやって声かけてくれたのがうれしくて。ありがとう」

▼ひめか「いえ、こちらこそ、ありがとうございました。これからもイチファンとして(笑)」

▼高瀬「まだだよ、まだ(笑)」

▼ひめか「もうリングで関わることがあるかな、ないかななので本当に貴重な経験、思い出をありがとうございます。いやあ悔しいよ」

▼高瀬「元気にリングをしっかり降りてください。ありがとうございます」


【試合後のなつぽい&関口】
▼なつぽい「終わっちゃったね」

▼関口「終わっちゃいましたね」

▼なつぽい「翔、久しぶり」

▼関口「お久しぶりです。なつぽいさんですか、今は」

▼なつぽい「なつぽいだよ。あの時からなつぽいでしょ?」

▼関口「そうですね。あの時からなつぽいでした」

▼なつぽい「久しぶりだね」

▼関口「お久しぶりです」

▼なつぽい「どうだった?」

▼関口「凄く今日をずっと楽しみにしていて」

▼なつぽい「私も」

▼関口「この15分が本当にすぐ一瞬すぎて、全然まだまだ4人で戦いたかったし、それこそひめかとも、もっと戦いたかったです。泣かないです、今日は。寂しいですけどね。泣かないです」

▼なつぽい「本当に何かスターダムのリングだけど一気に故郷を思い出すような。何だろうね。いつもと違う高揚感というか、ずっと笑顔が止まらなかったなって思います。この4人がまさかこのリングで叶うっていうのは本当にひめかの人徳、人望だなって本当に思うし、このカードができてうれしいし、しかもあの時のこのカードのリングアナも安藤さんだったなとか、いろいろ甦っちゃったね」

▼関口「はい」

▼なつぽい「本当に楽しい試合でした。15分じゃホント足りない、まだまだやりたいけど、いったんこれはここで終わりっていうことかな。ひめかは引退しちゃうけど、リングはつながってるっていうのを今日は証明できた気がするし、楽しかったから、またやろうね」

▼関口「はい、ぜひまたやりましょう」

▼なつぽい「コーラ飲も」

▼関口「コーラ飲みましょう」

▼なつぽい「行こう!」

▼関口「はい!」

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