4/16【NOAH】谷口が約4年ぶりGHCタッグ戴冠、先輩・杉浦と執念奪取 鈴木が杉浦軍離脱でサッチャー&ハックスリー挑戦へ
『GREEN JOURNEY 2023 in SENDAI』宮城・ゼビオアリーナ仙台(2023年4月16日)
GHCタッグ選手権試合 ○谷口周平&杉浦貴vsマサ北宮&稲葉大樹×
決意の挑戦となった谷口が、自衛隊レスリング時代からの先輩・杉浦とのコンビでGHCタッグ王座奪取に成功。約4年ぶりにベルトをつかんだ。次期挑戦者にはティモシー・サッチャー&サクソン・ハックスリーの外国人コンビが名乗りを上げた。
昨年ファンキーエクスプレスを離脱して“本名"へと回帰した谷口だが、結果は出ぬまま。現状打破を目指して自衛隊レスリング時代からの先輩・杉浦にタッグ結成を懇願し、王座挑戦のチャンスをつかんだ。
仙台5大GHC王座戦の先陣を切って王者の北宮&稲葉組に挑戦。前哨戦のシングルマッチで連敗していた王者組が猛烈な巻き返しをみせ、序盤から谷口が捕まる展開となった。中盤には杉浦も監獄固めで追い込まれて窮地となったものの、それでも谷口が杉浦をボディスラム&チョークスラムで投げ飛ばす得意の“人間爆弾攻撃"でなりふり構わず逆襲に転じてみせた。
負けじと王者コンビもサイトースープレックス&ダイビングネックブリーカードロップの合体技を敢行したものの、杉浦が間一髪でカット。北宮と杉浦がサイトースープレックスと予選スラムを打ち合う激しい攻防のなか、稲葉がロコモーション式ジャーマンや猛烈な頭突き、さらには火の玉ボムで3カウント目前まで追い込んだものの、意地のキックアウトをみせた谷口は、追撃を強烈なカウンター・ラリアットで迎撃。すかさず師匠・小橋建太譲りのハーフネルソンスープレックスで投げ飛ばして3カウントをもぎ取った。
ここ数年はタイトル挑戦の機会すらなかった谷口だが、もぎとったチャンスを実らせて約4年ぶりにGHCタッグ戴冠に成功。歓喜のガッツポーズを繰り返して感情をあらわにし、先輩・杉浦から「よくやったな」とばかりに肩に手を置かれると、万感胸に詰まった表情でベルトを大切そうに見つめた。
ところが“余韻"に浸る間もなく3人の男が登場。鈴木秀樹とティモシー・サッチャー、そしてサクソン・ハックスリーだ。
3人は“杉浦軍インターナショナル"として杉浦とは同門にあたるものの、鈴木は「タッグタイトル奪取おめでとうございます。しかし、杉浦貴。去年は史上最大のX・小島聡、今年は史上最低の…何だろ。杉浦軍、機能してますか? まったくしてない」と指摘。「チームとして機能してないなら、もう終わってるんじゃないですか? 少なくともこの3人は終わった、今日」と杉浦軍離脱を表明したうえで「終わったということは次があるんですよ。GHCタッグのネクストチャレンジャー、ティモシー・サッチャー&サクソン・ハックスリー!」と指定し、杉浦も大いにうなづいて承諾を意思表示した。
そのまま谷口は杉浦は肩を組んで退場。レスリングで国体3度制覇の実績を持ちながらも、突き抜けきれない状況が続いてきた“眠れる大器"。いよいよ覚醒なるか、ある意味でここからが“本番"となる。
【試合後の杉浦&谷口】
▼杉浦「周平が自分の力でベルトをつかんだ」
▼谷口「でも、これからが本番だと思ってるんで。頑張ります。ありがとうございました。(杉浦が求めた握手を無視して)ありがとうございました。よっしゃあ!(と一人で控室へ)」
▼杉浦「まあ、いいや。今日はあいつが頑張ったんでね。あと杉浦軍抜けたみたいだけど、もともと機能してなかったからね。まあ、いいよ。俺はサトシと周平のお守りで忙しいから。とりあえず杉浦軍、活動休止ってことでいいんじゃないか」
【北宮の話】「終わってたまるか、バカヤロー! 終わってたまるかっていうんだ、コノヤロー!!」
【鈴木の話】「杉浦軍は今言ったように、俺たちは終わりです。3人終わり。もうやらない。さっきも言ったように、終わりがあるってことは次がある。次はティモシー・サッチャーとサクソン・ハックスリー。チャレンジします。俺たちで。俺たちは本物だから。We are real!」