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4/23【スターダム】岩谷がIWGP女子初戴冠 モネを執念突破で遺恨清算

『ALLSTAR GRAND QUEENDOM 2023』神奈川・横浜アリーナ(2023年4月23日)
IWGP女子選手権試合 ○岩谷麻優vsメルセデス・モネ×

 岩谷がモネを執念で撃破し、IWGP女子王座初戴冠。最後はモネとエールを送り合い、遺恨を清算した。

 新日本2・18サンノゼ大会でKAIRIを下し、IWGP女子王者となったモネ。そんな王者に“スターダムのアイコン"岩谷が挑戦した。調印式でモネはモネメーカーで岩谷をKO。4・15代々木大会でも岩谷を襲撃し、バッククラッカーで大の字に追い込んでいた。

 雪辱を狙う岩谷は感情むき出しでモネに襲いかかり、場外に追いやるとトペスイシーダで先制した。しかし、モネはロープを挟んだ状態で岩谷を蹴り飛ばすと、エプロンで宙吊り状態になった挑戦者にダブルニードロップを投下。「CEO」コールを巻き起こした。リングに戻ってもダイブ式ダブルニーアタックやロコモーション式ブレーンバスターで岩谷を圧倒する。

 岩谷のピンチが続いたが、ソバット、逆打ちの連続攻撃で活路。観客も岩谷の逆襲を後押しする。岩谷はドラゴンスープレックスで引っこ抜くと、トラースキックからダイビングボディプレスを投下し、ムーンサルトプレスも放った。

 モネはこれを自爆させる。引かない岩谷はモネメーカー狙いを読んで、トラースキックを連発すると、ビンタを叩き込んだ。しかし、モネはそれでもしつこくモネメーカーを狙って食らいつき、ついに必殺技がさく裂。だが、岩谷はニアロープに救われて、ロープに足を伸ばした。モネはしつこくフォールするが、そのたびに岩谷はキックアウトして望みをつなぐ。

 必殺技で3カウントを奪えず、しばし呆然としたモネだったが、スリーパーに捕獲。バッククラッカーを決めると両手を広げて勝ち誇る。立ち上がって背後から掴みかかった岩谷はドラゴンスープレックスで大逆転。モネが肩を上げて抵抗してもツームストンパイルドライバーで突き刺した。足を掴んで追いすがるモネの顔面を張り飛ばし、非情な顔面蹴りを一閃。ムーンサルトプレスを落とすと、それでも肩を上げたモネを2段階式ドラゴンスープレックスホールドで葬った。

 岩谷がIWGP女子王座を奪取。「麻優」コールを浴びた岩谷は「横浜の皆様、こんばんは!」と絶叫すると、「モネ、帰っちゃったかな。ごめん。ダメージあると思うんだけど、最後のわがまま。もう1回だけリングに戻って来てください。ちゃんとお礼が言いたい」とリングを去っていったモネを呼び出す。

 モネが花道から戻ってくると、「本当に本当に本当にムカついたけど、岩谷麻優を本気にさせてくれてありがとう。あなたが日本のこのベルトを大事にしてきたように、このベルトをあなたの意思を引き継いで、もっと最高のベルトにするから。本当にありがとう」と感謝の言葉を送った。「CEO」コールを浴びたモネも「アリガトウゴザイマス」と日本語で返答。岩谷を激励すると、2人で抱擁を交わした。モネを岩谷の手を掲げて潔く称えると、向かい合って一礼し、遺恨を清算した。

 「自分の今のアイコンというただのただの肩書きにすがっているままじゃダメなんだなって、試合をして自分の心が引き締まったし、なにより本気にさせてくれてありがとう」と試合を振り返った岩谷。IWGP王者らしく「これから岩谷麻優は日本だけじゃなく、世界にこのベルトを持って行きたいし、世界に羽ばたいていきます。これから第3代IWGP女子チャンピオン・岩谷麻優から目を離さないでください」と世界規模での活躍を見据えた。

【岩谷の話】「IWGPのベルトを獲りました! 本当に本当にメチャクチャムカついたモネ。本当に本当にチャンピオンがモネで良かった。モネからこのベルトを獲れて本当によかった。自分の今のアイコンというただのただの肩書きにすがっているままじゃダメなんだなって、試合をして自分の心が引き締まったし、なにより本気にさせてくれてありがとう。麻優が勝ったから、こんなにありがとうって言葉が出てくるのかもしれないし、負けてたらあの野郎、クソって思ってただけかもしれないけど、本気にさせてくれたおかげで、今、岩谷麻優の元にこのIWGPのベルトがやってきた。これから岩谷麻優は日本だけじゃなく、世界にこのベルトを持って行きたいし、世界に羽ばたいていきます。これから第3代IWGP女子チャンピオン・岩谷麻優から目を離さないでください」

【モネの話】「ガッカリした。もう心が乱れている。ジャマされた気分。CEOなのに。だけど、私は大丈夫。マユは私の綺麗な顔を蹴飛ばした。それでも私が誰だかわかってやっている。私はリビングレジェンド、スターだから。それでもマユはやってきた。それは認める。でも、マユは墓掘り人なんじゃない。次に来る時、そうはいかない。もう1回チャンスがほしい。IWGPを懸けてもう1回やらせてほしい。私にニュージャパンは終わりじゃない。スターダムも終わりじゃない。私のワールドツアーもまだ終わりじゃない。まだまだツアーがある。最後は私の家族の家に行って、ちょっと休んでくる」

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