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4/29【新日本】A・オープンがTMDKを熱戦撃破でIWGPタッグV1 EVIL&裕二郎が無法表明

『レスリング薩摩の国』西原商会アリーナ(鹿児島アリーナ)(2023年4月29日)
IWGPタッグ選手権試合 ○カイル・フレッチャー&マーク・デイビスvsマイキー・ニコルス&シェイン・ヘイスト×

 オージー・オープンが熱戦となったTMDKとのオーストラリア対決を制してIWGPタッグ王座初防衛。試合後、EVIL&高橋裕二郎が無法襲撃で挑戦を表明した。

 4・8両国大会でオージー・オープンが毘沙門を破ってIWGPタッグ王座初戴冠。試合後、ザックがニコルス&ヘイストの挑戦意思を伝え、デイビス&フレッチャーも受けて立ち、この日の初防衛戦を迎えた。TMDKコンビは2・5札幌大会以来2ヵ月ぶりのIWGPタッグ挑戦。2日前の4・27広島大会ではタンクバスターでフレッチャーに直接勝利して追い風を吹かせている。オーストラリア人同士のタイトルマッチは熱戦となった。

 まずはTMDKがバックドロップ&ネックブリーカードロップの合体技などの連係で先手を取った。負けじとオージー・オープンはデイビスがラリアットを乱れ打って王者組をなで斬りに。ニコルス相手にラリアット合戦でせめぎ合い、フレッチャーとヘイストは逆水平合戦で火花。TMDKが往復式串刺しラリアットで攻め立てたが、オージー・オープンも合体ダイアモンドカッターなどを決めて譲らない。

 シーソーゲームが続いた中、ヘイストがダイナミックボムでデイビスを叩きつけ、ニコルスが加勢するとラリアットとスライディングラリアットのサンドイッチ攻撃をさく裂。オージー・オープンもタンクバスターを不発に終わらせ、合体旋回式ボム、ミドルキック&トラースキックと連係を駆使して押し戻す。ならばとTMDKはヘイストがトペコンヒーロを放って逆襲し、フレッチャーに二人がかりで張り手を連打。掟破りの逆コリオリスを敢行し、エプロン上、正調とタンクバスターを連発した。

 ピンチを迎えたフレッチャーだったが、デイビスのカットで命拾い。TMDKのサンダーバレー狙いをDDTで切り返した。ヘイストをローンバトルに追い込んだオージー・オープンはサンドイッチエルボーをさく裂。ニコルスがカットに入っても合体ツームストンパイルドライバーで撃退し、ヘイストにはデイビスのパイルドライバーとフレッチャーのランニングローキックを同時にさく裂。クロスボンバーも叩き込むと、必殺のコリオリスを爆発させて熱戦に終止符を打った。

 オージー・オープンがTMDKを退け、IWGPタッグ王座初防衛を果たした。試合後は握手を交わしてノーサイド。TMDKが去ると前王者・毘沙門がやってきた。が、アクションを起こす前にEVILらHOUSE OF TORTUREが現れ、デイビスとフレッチャーを集団暴行。帰れコールの大合唱の中、EVILと裕二郎は不敵な笑みとともにIWGPタッグのベルトを掲げ、EVILは「よく聞け、このヤロー。そのタッグのベルトは俺らHOUSE OF TORTUREの物なんだよ。さっさとベルトをよこさんかい。よく覚えとけ」と挑戦を表明した。

 初防衛の喜びもつかの間、拷問軍によって屈辱を味わわされたオージー・オープン。「お前たちはお呼びじゃない」と怒りをむき出しのフレッチャーだったが、「お前らは長い間勝っていないんだろ? 現れるのなら闘ってやるよ。俺たちは世界最高のタッグチームだ」と迎撃姿勢を見せた。一方で「両国国技館で星5つと言っていいかな……星4.75レベルの試合をしたんだ。お前たちは俺たちへの挑戦をあの日、手に入れたんだ。IWGP王座の次の挑戦者として一番ふさわしい」と毘沙門の挑戦も受けて立つ構え。「ビシャモンもいるなら3WAYでも、4WAYでも、6人タッグでも何でもいいぞ。かかってこい」との意向を示したことで、IWGPタッグ3WAY戦に発展する可能性が出てきた。


【試合後のデイビス&フレッチャー】
▼フレッチャー「盛大に祝おうって気分じゃないな」

▼デイビス「マイキー・ニコルズとシェイン・ヘイスト……あぁ、あんたたちはTMDKの名を持つ、地球の正反対の地(オーストラリアの俗称)出身のプロレスラーだ。俺は10年以上にわたり、オーストラリアの自分のプロレスキャリアの中で、あんたたちのWebサイトを読み、話を毎日聞き、TMDKが日本で何をしているかに注目していた。そう、TMDKの名を持つ、地球の正反対の地出身のプロレスラーなら、みんなに刺激を与え、俺たちの国の人々がまだ見たことのない高さまで到達できたはずだ。シェイン、マイキー、心の底から、そしてカイル、ずっと刺激を与え続けてくれたことに感謝を述べたい。心からの感謝を。オーストラリア出身の2人組が、どんなに大きなことを達成できるのかを、わからせてくれた。たくさんのすごいことをな。カイルと俺は、あんたたちが成してきたことにまだ近づいてさえいない。あんたたちはたくさんのすごいことをやってきて、俺たちは全然追いついていない。だが今晩、2023年、世界のニュージャパン・プロレスリングではオージー・オープンに勝るチームはいなかった! カイル・フレッチャーとマーク・デイビスが世界を回す! だからTMDK、真剣に闘ってくれたことに感謝する。しかし俺たちが最高の存在であり、最高の存在は狙われる」

▼フレッチャー「その通り。今日は祝いたい。今回はビールを注いで。リョーゴクで俺は飲めなかったんだ。流血でアルコールを止められていたから。だから今日は祝うべきなんだけれど……ビシャモン、お前たちは問題ない。お前たちが来ても問題はないんだ。両国国技館で星5つと言っていいかな……星4.75レベルの試合をしたんだ。お前たちは俺たちの挑戦をあの日、手に入れたんだ。IWGP王座の次の挑戦者として一番ふさわしいと思う。だがEVIL! トーゴー! ユージロー! SHO……お前たちはお呼びじゃない。もしお前たちが頼む……そんなことをお前たちはしないな、好きなことを頼めばいいさ。お前らは長い間勝っていないんだろ? 現れるのなら闘ってやるよ。俺たちは世界最高のタッグチームだ。でも、あそこに現れたということは、ビシャモンを倒すだけでなく、俺たちのことも倒さないといけないんだぞ。俺たちが2度目の防衛を祝うことになる。お前たちは相応しくないんだ」

▼デイビス「挑戦者の列に並ぶのは簡単じゃない」

▼フレッチャー「お前たち全員の顔にパンチをかまして、コリオリスとクロスボンバーを極めてやる」

▼デイビス「そして1、2、3だ」

▼フレッチャー「ビシャモンもいるなら、3WAYでも、4WAYでも、6人タッグでも何でもいいぞ。かかってこい。俺たちは世界最高のタッグチームだ。オーストラリア出身のベストタッグ。世界最高のタッグチーム。今年も来年も、この先続く限り、カイル・フレッチャーとマーク・デイビスのオージー・オープンが世界を回す!」

【試合後のニコルス&ヘイスト】
▼ヘイスト「リングに上がった気持ちを言うと、彼らには失望していない。オージー・オープンは自分たちを最高のタッグチームと言い、そして俺たちにピンフォールで勝ったことにより、最高のタッグチームになった。オーストラリアで、日本で、世界で最高のタッグだ。俺は自分に失望している。失望しているが、怒ってはいない。怒り狂っているこいつ(マイキー)とは違って。俺は誇りに思っている。お前らを誇りに思う。お前たちは俺たちを見て、俺たちの人気の影で長い間過ごしてきた。お前たちのバックステージコメントをずっと見て、お前たちが比べられるのに怒っていることはわかっていた。そして、その怒りを使って俺たちに挑み、勝ったんだ。さっきの試合、あのリングでクリーンにピンフォールで勝った。だがあれで俺たちが終わりだとは決して思うなよ。俺たちは絶対に止まらない。10年、10年以上、ずっと止まってこなかった」

▼ニコルス「2007年からな」

▼ヘイスト「2007年からずっと止まったことはない。みんな俺たちを止めようとするが、俺たちは復活し続けてきた。俺たちはゴキブリだ。オーストラリアのゴキブリ。筋肉ムキムキでセクシーなゴキブリだ。あぁ頭が壊れてきた……」

▼ニコルス「シェインの話の余分な部分を省くと、シェインが言いたいのは、俺たちの信条ははっきりしているということだ。The Mighty Don't Kneel。いつも言っている。俺たちは倒されても壊れない。だからその2冠保持、どちらのベルトについても気を抜くなよ。今晩はお前らが勝ったかもしれない。その1勝については祝ってやる。しかし、それは俺たちにただ1勝したにすぎない。ビールを飲むぞ(と先に控室へ)」

▼ヘイスト「よし、ビールを飲むぞ。ビール、ビール、ビール(と続く)」


【後藤&YOSHI-HASHIの話】
▼後藤「なぁオージー・オープン、次のチャレンジャーは俺たち毘沙門がいくぞ。そのベルト、必ず取り返してやるからな」

▼YOSHI-HASHI「おい、HOUSE of なんちゃら? おい、タッグ(タイトル)、まったく関係ないだろ。あいつら以外、いくヤツいねぇだろ、おい。俺たち毘沙門だぞ、次、タッグいくの……」

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