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5/4【NOAH】船木がノア初参戦・青木に6年越し雪辱 ジョシュ・バーネットに「挑戦受けてください」

『ABEMA presents MAJESTIC 2023』両国国技館(2023年5月4日)
GHCマーシャルアーツルールマッチ ○船木誠勝vs青木真也×

 船木がNOAH初参戦となった青木に6年越しのリベンジ達成。TV解説席のジョシュ・バーネットに「挑戦」を要求し、バーネットも握手で応じた。

 ビッグマッチの両国で方舟マット初参戦を果たした青木が船木と一騎打ち。2017年6月のIGF後楽園大会以来となる、約6年ぶりの対決は、GHCマーシャルアーツルール(3カウント決着なし、場外エスケープやサミングにイエローカード提示・累積3枚で失格)で争われた。

 まずはロープ際でのフロントネックロックで引き込んだ船木が先制したものの、青木も冷静に頭を抜いて脱出。逆にグラウンドではことごとく船木を上回り、長い手足を生かして絡みつくと、複合式で腕関節を極めにかかる。

 ところが船木はまさかの目つぶしでなりふり構わず脱出。スタンドでは浴びせ蹴りを見舞って不意をつく。さらには腕十字固めを狙ったが、青木も切り返して足関節の奪い合いに発展だ。ここで船木がヒールホールドを極めて一本勝ちをおさめた。

 6年前はフットチョークで青木に軍配が上がっていただけに、船木が6年越しの雪辱に成功。ノーサイドで青木と握手を交わした船木は、マイクを握ると「青木選手、ありがとうございました。青木選手のおかげでこの1ヵ月、必死にトレーニングができました。また上がってください。何回でもやりたいです。ありがとうございました」と感謝のメッセージを送った。

 そして驚きはこの後。英語解説席に座っていたジョシュ・バーネットに向き直した船木は、「自分ももう先が短いかもしれないです。でも、まだ動けます。俺の挑戦受けて下さい」と対戦要求。驚きの表情を浮かべたバーネットだったが歩み寄ってきた船木が求めた握手をがっちりと握り返し、ここに来て元キングオブパンクラシストでもあるバーネットと船木の一騎打ちが急浮上した。

【試合後の船木】

――青木戦を振り返ると?

▼船木「前よりも強いなと感じました。自分が弱くなっているのか、向こうが強くなっているのか、一緒に下がっているのかわからないですけども。前よりも打撃が強いなと、久しぶりにビックリしました。前はあんまり打撃を使わなかったんで。結構重いです。ただ、今回はこのルールなんで。使えるものは何でも使おうと。リーダーの拳王選手から『ちょっとぐらい反則いいんじゃないですか』って。最悪、金的とか、目潰しとか、かみつきとか。いろいろ考えてて。ちょっと抜けれるなったんで、やっちゃいましたね。5秒以内はたぶんOKなはずなんで。そういう意味では、かけられそうだったら、すぐにロープにいく準備もしてたし、できるだけ自分の有利な展開に持っていきたいなって。ただ、出た時のあの格好を見て、レガースつけて、靴はいてましたんで、プロレスのリングに合わせてくれたのかなと。そう思いましたね。自分が足関節にいったんですけど、靴をはいてたら抜けないですよ。自信があるんで。それだけあえてこっちの土俵に入ってきてくれたんだなっていうのはありましたね。まだまだ向こうは先があるんで。こっちはもう最後かもしれないと思ってやってました。まあ、ちょっと花を持たせてもらったかなって。そういう気がします」

――試合後にはジョシュ・バーネット選手に対戦表明したが?

▼船木「来るって聞いてましたんで、これで勝ったら、次と言わない手はないなと。本当にそれこそ54ですからね。あと何年できるか。武藤さんが60までやってよって言いましたけど、それはそれで、使ってもらえなくなったら終わりなんで。使ってもらえる、体がまだ動けるうちにやっていきたいなと思いました。それですぐ行きました。彼もなんかやる気が凄くあると思いましたね。いい試合になると思います」

――船木選手にとってジョシュ選手はどういう存在?

▼船木「まったく今まで被ってないので、そういう意味では自分たちが若い頃のUWFを見て、おそらくプロレスを目指した年なんで。そうい意味だと…どうなんですかね。全然予想がつかない。でも、予想がつかないのがまた面白いと思いますね。ただ、見たらメッチャクチャ大きいんで、完全に階級はまったく違いますね。3つぐらい上かなと思って。そういう意味では、玉砕覚悟で挑みます」

――若くしてUFCの頂点に立って、このプロレスのリングに来た

▼船木「そういうのを体現した初めての外国人レスラーじゃないかなって。まあ、シャムロックがいますけど、それとは別に、次の世代の。やっぱり自分を味わってもらいたいんですね。彼がもしこれから先続けていくんであれば、味わってもらいたいですね。負けるの覚悟でいきます。いろんな彼の知らない部分を自分は持ってますんで。そういう意味では、ビックリするようなことになるかもしれないですね。やるからには勝負は最後まで捨てないです」

【青木の話】「完敗。しっかり負けました。もう少しだったと。なんだろうな。当たっただけで満足じゃないですけどね。勝てなかったという。弱かったっていう。それだけです。弱かった。あと、次があるかもわからない。でも、明日からまた生きていきます」

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