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5/16【新日本】ラッシュが「家族愛」叫んで涙のスーパージュニア優勝宣言 石森下して唯一4連勝

『BEST OF THE SUPER Jr.30』秋田県立武道館(2023年5月16日)
Aブロック公式戦 ◯リオ・ラッシュvs石森太二×

 秋田大会のメインを飾ったスーパージュニアAブロック公式戦で、ラッシュが石森との“無敗対決"を制して開幕4連勝。“家族愛"を爆発させながら、涙のスーパージュニア優勝宣言を放った。

 ともに開幕から3連勝の無敗対決が秋田メインで実現。のっけからスピーディな読み合いや打撃戦で真っ向勝負を繰り広げたが、石森が腕殺しに持ち込んで主導権。Bone Lockへの布石を打ち込んでいった。

 ラッシュも矢のようなトペで反撃したものの、石森もハンドスプリング式のオーバーヘッドキックですぐさま鎮圧。金具むき出しのコーナーに左腕を突っ込ませるや、ラ・ミスティカ式BoneLockに持ち込み、2度に渡ってリング中央に戻してギブアップを迫った。

 だが、ラッシュもタップはせず。読み合いからのラリアット相打ちに持ち込み、ラッシュアワー(飛びつきスタナー)を狙ったものの、石森は後頭部へのカウンター・ジャンピングニーで空中撃墜だ。さらにはリバース式ブラディサンデーからのサイファーウタキを狙ったが、ラッシュはこれをカナディアンデストロイヤーで切り返す離れ業。立て続けに今度こそのラッシュアワーで飛びつくと、一気に必殺のファイナルアワー(フロッグスプラッシュを豪快に投下して3カウントを奪ってみせた。

 無敗対決を制して両リーグ通じて唯一の開幕4連勝。腕攻めの痛みをこらえながらマイクを握ると、リングサイド最前列に幼女と赤子を抱えた家族の姿が飛び込んできた。

 テーピングに子どもたちの名前を書き込んでスーパージュニアに臨んでいるラッシュは、その家族に近づくと「ここに書いてるのは俺のマイボーイズ、マイベイビーの名前だ。スーパージュニアを制する姿をみせてやる。俺をみろ。俺が…リオ・ラッシュがベスト・オブ・スーパー・ジュニアであることを証明してやる」と叫んで秋田大会を締めくくった。

 遠い異国の地で4連勝を遂げた父は、バックステージで思わず涙。「さっき幼い子どもたちを見て、つい自分の子どもたちのことを思い出してしまった。俺は、今日ここにいるために、これまで多くのものを犠牲にしてきた。そしてその犠牲にしたものは、取り戻すことのできないものばかりだ。誕生日、最初の一歩、初めてのスプーンでの食事……些細なことばかりかもしれないが、俺にとっては大きな意味を持つことだ。なぜなら、俺はファミリーマン(家族を大切にする男)だからだ。俺がやっていることすべては家族のためだ。俺のすべては、アイツら(家族や子どもたち)のためだ。俺は勝ち続ける」と“家族愛"を爆発させながらジュニアの祭典初出場・初制覇を改めて誓った。

【ラッシュの話】「(※涙をぬぐい、近くにいた若手に水を持ってくるよう頼み、ペットボトルを渡されると一口飲んで息を整えてから)すまない、カメラの前で泣くつもりはなかった。でも、我慢できなかった。さっき幼い子どもたちを見て、つい自分の子どもたちのことを思い出してしまった。俺は、今日ここにいるために、これまで多くのものを犠牲にしてきた。そしてその犠牲にしたものは、取り戻すことのできないものばかりだ。誕生日、最初の一歩、初めてのスプーンでの食事……些細なことばかりかもしれないが、俺にとっては大きな意味を持つことだ。なぜなら、俺はファミリーマン(家族を大切にする男)だからだ。俺がやっていることすべては家族のためだ。このトーナメントも、俺自身のためではない。プロレスをやっていること。これも、俺自身のためではない。それらはすべて、(※テーピングに書かれた子ども達の名前を指差し)こいつらのためにだ。そして(※観客席を指差し)彼らのためにでもある。俺はここに招かれてきている。俺はお願いされて来たんだ。電話があって、イギリスへ飛び、日本に飛んだ。俺の原動力はなんだと思う? 勝ち続けている動機はなんだと思う? 俺のすべては、アイツら(家族や子どもたち)のためだ。俺は勝ち続ける」

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