5/18【新日本】首位イーグルス止めた 激勝ワトが今SJ初のメイン締め「新しい扉を俺が開く」

『BEST OF THE SUPER Jr.30』岩手県営体育館(2023年5月18日)
Bブロック公式戦 ○マスター・ワトvsロビー・イーグルス×

　ワトが首位のイーグルスに激勝し、スーパージュニア4勝目。今シリーズ初めてメインを勝利で締めたワトは「このまま優勝決定戦まで行って、俺が優勝します。ジュニアの新しい扉を俺が開きます」と高らかに宣言した。

　スーパージュニア後半戦に突入した盛岡大会のメインはBブロック単独首位に立つイーグルスと2点差で追うワトの一戦。昨年の公式戦では蹴撃戦の末にワトが丸め込みで勝利していたが、今宵はイーグルスの猛攻から始まった。

　開始早々、いきなりロン・ミラー・スペシャルに捕獲したイーグルスは、戦場が場外に移動しても巧みに投げを打ち、床にワトを叩きつけた。トペコンヒーロも敢行して主導権を握る。ワトのドロップキックをキャッチしてのヒールホールドなどテクニックも発揮して、ワトの左足にダメージを蓄積させた。

　それでもワトは決死の空中戦で反攻。足を気にしながらも、スワンダイブ式エルボースマッシュやトペコンヒーロなどで巻き返す。さらに、レシエントメンテからベンダバールに捕獲。得意技で攻めに攻めた。しかし、耐え抜いたイーグルスは串刺しダブルニーをねじ込んで活路。スワンダイブ式低空ドロップキックからヒザ攻めを再開し、ロン・ミラー・スペシャルでギブアップを迫るが、今度はワトがなんとかしのぐ。

　死力を振り絞った両者は打撃戦でしのぎを削ると、イーグルスのアサイDDT、ワトのTTDがそれぞれさく裂して両者大の字に。イーグルスはコーナー最上段から雪崩式フランケンを決めたものの、ヒザへの450°スプラッシュはワトが剣山で撃墜。接戦がなおも続いた。イーグルスはジャーマン狙いを1回転して不時着すると、怒とうの蹴り技連発からTrigger(シャイニング式ジャンピングハイキック)へ。寸前で回避したワトは旋風脚をズバリ。最後まで抵抗を止めないイーグルスをロープに押し込み、後方回転して切り崩すと、高角度の通天閣ジャーマンが完璧に決まり、熱戦に終止符を打った。

　ワトが首位イーグルスを下して4勝目。この結果、Bブロックはワト、イーグルス、YOH、エル・デスペラードが勝ち点8で並ぶ形に。疲労困ぱいになりながらも、今シリーズ初めてメインの締めを任されたワトは「よっしゃあ! いい流れが俺に来てると思います。このまま優勝決定戦まで行って、俺が優勝します。ジュニアの新しい扉を俺が開きます」と盛岡のファンの前で力強く宣言した。

　「俺にはこの『BEST OF THE SUPER Jr.30』を優勝する、その目標があるんだ。その目標に向かって、走り抜かなければならない。だからこそ、1試合1試合、目の前の相手を超えて、俺はグランドマスターになってやる。必ず俺は目標を叶える。そして、夢を叶える」とバックステージでも誓ったワト。今回のスーパージュニアも後半戦に突入し、ここからは負けられない戦いが続く。次戦は明日(19日)の青森大会。ワトはBULLET CLUB入りを果たしたクラーク・コナーズと激突する。またも難敵が相手となるが、“新しい扉"を開くためにもイーグルス戦に続いて突破するしかない。

【ワトの話】「やっぱロビー・イーグルス、強いね。アイツがCHAOSにいる時から俺はね、凄くいい選手だなと。手も合うし、やってくる手もわかっている。けれども、けれども、次々と新しい技を出してくるのが、それがロビー・イーグルス、アンタだよ。ただ、俺にはこの『BEST OF THE SUPER Jr. 30』を優勝する、その目標がある。その目標に向かって走り抜かなければならない。だからこそ、1試合1試合、目の前の相手を超えて、俺はグランドマスターになってやる。必ず俺は目標を叶える。そして夢を叶える。そのことをこのBEST OF THE SUPER Jr.で実現させてみます」


【イーグルスの話】「(コメントスペースに現れると寝転がってしまい)2連戦。クソッ! このリーグが誰にとっても重要なのはわかっている。だがカネマルのせいで、俺の足は、必要な時に100%使える武器ではなくなってしまった。そしてワトは、1勝を得るためだけに俺を麻痺させようとしてきた。アァ…OK。それが『BOSJ 30』なんだな。いいだろう。優しいボブさん(ロビーの愛称)はここまでだ。ハハハ。残忍な死神のお出ましだぜ。ケビン・ナイト、お前は好きだ。良いヤツで、見習うべきところもある。だが悪いな、お前の足を奪うぜ。そしてダン・モロニー、CROWNS UPと言えるのも今だけだ。お前の足も奪う。そして最後、オーサカ、デスペラード。お前の足を奪い、お雨が準決勝、決勝に進む可能性を奪ってやる。ボビー(ロビーの愛称)の弾を守り切る! Bブロックは、俺のものなんだ! (立ち上がりながら)俺は決してひざまづかない!」