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5/24【7代目タイガーマスクプロジェクト】武尊が社会貢献活動へ7代目タイガーマスク襲名 初代がマスク授与

 武尊が7代目タイガーマスクを襲名。24日、発表会見が行われ、初代タイガーマスクの佐山聡からマスクを授与された武尊は「7代目タイガーマスクプロジェクト」を立ち上げ、社会貢献活動を行っていく意向を示した。

 武尊が長年の夢を現実にしていく。「高校生ぐらいの時ですかね。格闘家になりたい目標と同じように、保育士になりたいなという気持ちもあって、保育士の学校にも行ってたんですけど、昔から子供たちのために何かできるようなことをやりたい」という武尊は数年前から児童養護施設を訪問するなど慈善活動を行ってきた。昨年12月にはラオスを訪れ、今年に入って東京・足立区の児童養護施設「クリスマス・ヴィレッジ」を訪問している。

 その活動をさらに広げるべく武尊は「7代目タイガーマスクプロジェクト」を立ち上げた。自身が7代目タイガーマスクを襲名し、この日、初代の佐山聡からマスクを授与された。佐山も初代タイガーマスクとして慈善活動を行ってきた。昨年、格闘技の大会で武尊と初めて会った佐山は「慈善事業は大変なことだと思いますが、タイガーマスクの慈善事業を継承していってくれないかなと。慈善事業は普通の練習、試合、厳しいプレッシャーの中で、そこに持っていく。相当、人間性に優れていないとできないことです。それを継承してくれるのは武尊選手にほかありません」とその人間性にほれ込み、「7代目を襲名して、タイガーマスクという名前をずっとつないでいてもらいたい」と期待を込めた。

 プロレスファンだった両親の影響で少年時代にプロレスをみていた武尊にとって初代タイガーはヒーロー的存在。その場でマスクをかぶった武尊は「うれしい気持ちもたくさんあるし、タイガーマスクという僕がちっちゃい頃に憧れたスーパースターで、そのまま受け継げるのはその責任もあるんで、身が引き締まる思い」と話した。

 プロジェクトの最大のテーマは「未来ある子ども達への支援活動」。特に養護施設出身者の自立支援に力を入れる。退所後、進学した場合、高額な学費の問題が立ちはだかり、就職した場合も離職率が高く、再就職に苦労するケースが多いという。そこで自立に必要な物品の寄付、自立に必要なスキルアップ授業の実施などに取り組み、7代目タイガーマスク基金(仮)を設立して募金活動も行う予定だ。

 「このプロジェクトをどんどん大きくしていきたい」と話した武尊は「僕一人じゃできないのがあるので、僕のファンの方たちだったり、このプロジェクトに賛同してくれる方がいたら、みんなで一緒にこのプロジェクトを盛り上げて、たくさんの子供たちに夢とか希望とかを持って、夢に向かえる環境を作ってあげたい」と希望した。格闘技界はもちろん、親交のある著名人にも協力を呼びかけるつもり。武尊自身も7代目タイガーとして施設訪問などの活動を続けていく。

 気になるのは7代目タイガーがリングに上がる可能性。あくまでも慈善活動のための変身だが、武尊は「今のところは予定ないんですけど、それをやることによって7代目タイガーマスクプロジェクトがもっともっと広まっていくのであれば僕も考えたい」と前向き。今後、自身の試合の入場時にマスクを被る可能性も示していた。


【会見の模様】
▼佐山「本日はご来場いただきまして、誠にありがとうございます。武尊選手とお会いした時にビックリしたことがありました。何てさわやかな選手なんだろう、何て人間性に優れている選手なんだろうと。礼儀正しくて素晴らしい青年だと思いました。まず最初に思ったことが、武尊選手のご両親がどういう人なのか会いたいと思いました。今日お母さんに会わせていただいてありがとうございました。世界をまとめていく、格闘技が進んでいくために人間性が必要だと思います。彼によって実現していくと思います。慈善事業は大変なことだと思いますが、タイガーマスクの慈善事業を継承していってくれないかなと。慈善事業は普通の練習、試合、厳しいプレッシャーの中で、そこに持っていく。相当、人間性に優れていないとできないことです。それを継承してくれるのは武尊選手にほかありません。これからも期待して7代目を襲名して、タイガーマスクという名前をずっとつないでいてもらいたいです。反対に武尊選手に選ばれて本当に光栄です。これからも頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします」

▼武尊「本日はお集まりいただき、本当にありがとうございます。7代目タイガーマスクを襲名させていただきました武尊です。よろしくお願いします。試合の対戦相手とだったり、いろんな記者会見やったんですけど、今日の記者会見が一番緊張しています。僕はちっちゃい頃、両親の影響でプロレスの試合をたくさん見てたんですけど、その中でも初代タイガーマスクの試合っていうのが凄くカッコよくて。強さに憧れて格闘技を始めたんですけど、その最初の強さの憧れを見たのがタイガーマスクだったので。その強さと子供たちに夢を与えるパワーだったり、子供たちの慈善活動をされているタイガーマスクだったり、そういう姿に憧れを持ってたし、やっぱり強い人は優しいし、たくさんの人に夢とか希望とかパワーを与える人なんだなと思っていたので。プロレスと格闘技、競技は違うんですけど、僕も同じ気持ちで、子供たちに夢を与えられるようにという気持ちで試合をずっとしていたので、今回こうして7代目タイガーマスクを襲名させていただくことになって、これからさらにこのタイガーマスクという名前をもっともっと世界に広げて、たくさんの人に、たくさんの子供たちにパワーを与えられるような選手でいたいなと思うんで、これからも頑張りたいと思います。よろしくお願いします」

※7代目タイガーのマスクがお披露目され、佐山から武尊に授与。武尊はその場でマスクをかぶる

▼武尊「凄くうれしい気持ちと身が引き締まる気持ちです」

▼佐山「マスク姿が最高にきれいでビックリしました。そこにも素質があったんだなと思いました」

▼武尊「うれしいですね。幸せです。僕のラッキーカラーを入れていただいて、作っていただきました」

※佐山は退席

▼武尊「こういう児童養護施設の訪問、最初に行ったのが3、4年前ぐらいだったんですけど、地元の養護施設なんかも行かせてもらって。そういうところにいる子供たちって、心に傷を持ってたりとか、家庭環境に不安なことがあったりとか、そういうのを抱えてるんですけど、一緒に遊んでると、心を開くとたくさん笑って一緒に楽しんでくれるし。何か新しいことをやりたいというパワーを持ってるのは凄く感じたので、そういう子たちに、そういう可能性をどんどん増やしてもらいたいなと思うし、そういう気持ちでこの前、行かせてもらったクリスマス・ヴィレッジで格闘技を体験してもらったりとか。いろんな可能性を与えてあげられたらいいなという気持ちで行かせてもらっていて。僕がちっちゃい頃、高校生ぐらいの時ですかね。格闘家になりたい目標と同じように、保育士になりたいなという気持ちもあって、保育士の学校にも行ってたんですけど、昔から子供たちのために何かできるようなことをやりたいという気持ちがあって。僕は格闘技という形で子供たちにパワーを与えられたらいいなという気持ちでやってるんですけど、プラス格闘技をやってきて、たくさんのファンができて、今こうして元気でやっている間、影響力もついてきて、今このタイミングでこれを活かせることは何かなと考えた時に、こういう慈善活動を僕がやることによって…僕が一人だけだと全ての問題は解決できないと思うんですけど、僕が活動することによって、それに賛同してくれる人たちだったり、たくさんの人が協力してくれて、もっともっと大きなプロジェクトとして、こういう企画ができていけるのかなと思ったので。タイガーマスクという力を借りてこういう活動をもっともっと大きくしていけるというのが凄くうれしく思うし。今、日本の養護施設を回らせてもらってるんですけど、海外でも生活が貧しい地域だったりとか、僕が行かせてもらったのはラオスという国なんですけど、ラオスはアジアの中でも一番の貧困と言われている場所で。僕が行った学校もそうなんですけど、そこじゃない場所が靴も履いてなかったり、服もボロボロだったり、舗装もされてないところで土とかにもウイルスがいっぱいあるようなところでも裸足で歩いてたりとか。学校がなくて教育を受けられなくて、大人になった時に仕事がなくて、そこから貧困が連鎖してっていうのが続いてる現状を生で見て。僕は今こうやって活躍して、ある程度お金を持ってるからこういうことができるんじゃないかと思うと思うんですけど、向こうの賃金とか、お金の現状とかを見ると、全然、一般の方でも協力できるような額でいろんな問題が解決したりとか。僕が学校で話した先生の話だと日本円で1万5千円、そのぐらいの給料で先生をやっていると。その給料も払われていない先生もいて、教員の人が少なくて、勉強を学べる子供たちがいないという現状を聞いて、一般の方でも一食外食を我慢すれば払えるような額だったりとか、そういうお金でもできるっていうのも実際に行ってみて知ったので。僕も自分でこのプロジェクトをどんどん大きくしていきたいんですけど、僕一人じゃできないのがあるので、僕のファンの方たちだったり、このプロジェクトに賛同してくれる方がいたら、みんなで力を合わせて、こういう生活に不安があるような子供たちを助けることができたり、生活をもっといいふうに世界中の子供たちをしていけると思うので。今回このプロジェクトで発表させていただいて、賛同してくれる方がいたら、みんなで一緒にこのプロジェクトを盛り上げて、たくさんの子供たちに夢とか希望とかを持って、夢に向かえる環境を作ってあげたいなというふうに思っています」

――リング上でマスクをかぶった姿での戦いを期待されるが?

▼武尊「今のところは予定ないんですけど、それをやることによって7代目タイガーマスクプロジェクトがもっともっと広まっていくのであれば僕も考えたいと思います」

――タイガーマスクを被った今の気持ちは?

▼武尊「ホント、うれしい気持ちもたくさんあるし、タイガーマスクという僕がちっちゃい頃に憧れたスーパースターで、そのまま受け継げるのは、その責任もあるんで、身が引き締まる思いです。これから頑張っていこうと思います」

――初代タイガーがお母さんに会われたとのことだったが?

▼武尊「この話を初めてお母さんにした時に凄く感動してくれたし、今日もお会いする前はお母さん、緊張して震えてるみたいな感じだったので。佐山さんのおかげでこういうふうにこのプロジェクトも大きくなって、お母さんにも会っていただいて、いい親孝行させていただいてるなと思います」

――プロジェクトを立ち上げたのは著名人としての責任もあったから?

▼武尊「責任というよりも僕は有名になる前からこういう活動をしたいなと思ってたし、自分にできることで学校を訪れてミット打ちを見せたりとか、僕の体験談だったり今までの経験を話したり、小さくではあるんですけど、昔からそういう活動をやってきたので。僕が有名だからとか関係なく、今の知名度をこういう形で利用できるのであれば、それによって助かる人たちだったり、このプロジェクトが大きくなるのであればありがたいと思っています」

――佐山さんも言っていたように試合と慈善活動を両立するのは大変だが?

▼武尊「そこは大変なこともあるとは思うんですけど、僕は今までも試合前とか、そういう場所に行ったり子供たちに会いに行ったりすると、逆にパワーをもらえたりするし。子供たちにこの前、会った武尊選手が勝ってなったらパワーをあげられると思うし、僕も会いに行った時に子供たちに勝った姿見せなきゃって、いいモチベーションになったり、パワーをもらえてるので。大変なことももちろんあると思うんですけど、パワーをもらえる方が大きいかなと思うので。全然、問題ないと思います」

――今後、武尊選手がタイガーマスクを被る姿はどこで見られる?

▼武尊「訪問の時だったりとか、そういうところで喜んでもらえるならマスクで登場したいなと思うし。さっき言ったみたいに、僕がこのマスク姿で試合することによって、このプロジェクトがもっともっと広がっていくのであれば、しっかりと準備をして、そういう舞台があればいいのかなと思います」

――試合の入退場で被ることは考えていない?

▼武尊「それもこれから考えていこうかなと思ってます」

――格闘技団体、選手に協力を呼びかけるつもりはある?

▼武尊「今日発表だったんで、この話はまだ誰にもできてなかったし。この慈善活動は僕のジムの仲間だったり、ラオスの協力支援の時も同い年のK-1ファイター大岩龍也を連れて行って、向こうで格闘技のパフォーマンスを見てもらったりしたんで。このプロジェクトに賛同してくれる選手がいたら、一緒にやっていたたけたらなと思うし。格闘家だけじゃなく他の著名人の方だったりとか。最近は他のアスリートの方とも交流させてもらってるんで、こういう話をした時にぜひと言ってくれる人もたくさんいたし、協力してくれる方がおられたら一緒にやらせていただけたらなと思います」

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