5/24【新日本】BUSHIが意地の2勝目 アキラ料理で新技確立に手応え

『BEST OF THE SUPER Jr.30』エディオンアリーナ大阪(府立体育会館)第2競技場(2023年5月24日)
Bブロック公式戦 ○BUSHIvsフランシスコ・アキラ×

　BUSHIが最終公式戦でアキラを徹底した足攻めで料理し、意地の2勝目をもぎ取った。

　BUSHIはここまで1勝7敗と大きく負け越し。公式戦最終日となったこの日、4勝4敗のアキラと対決した。

　アキラのゼロ戦キック、プランチャで先制されたBUSHIだったが、コーナーダイブを回避すると低空ドロップキックで左足を狙い撃ち。クロス式ヒザ固めで絞め上げた。アキラがすぐさまロープに逃れても、低空ドロップキックで射抜いたり、レッグロックで絞め上げたりと左足攻めを続けて主導権を握った。

　アキラもその場飛びフットスタンプで反撃を開始。足を引きずりながらもコルバタ、ダイビングボディアタックで攻め立てたが、スピードファイアーはBUSHIが決めさせない。それでもアキラはジャーマンを連発したが、BUSHIは低空ドロップキックでシャットアウト。コードブレイカーをさく裂させた。アキラもエムエックス狙いをトラースキックで撃墜したが、またもスピードファイアーを阻止したBUSHIは低空ドロップキックを連発。クロス式ヒザ固めで絞め上げてアキラをギブアップさせた。

　BUSHIが最終終公式戦でアキラを破って意地の2勝目。勝ち点4で公式戦全日程を終えた。「厳しかったね、今年は。結果だけ見れば2勝7敗」と振り返ったBUSHIだが、「2勝はできたんだよ。決して恥ずかしくはない」とキッパリ。というのもフィニッシュとなったヒザ固めは5・13佐久大会でも披露し、敗れはしたもののデスペラードを苦しめた。その技で勝利をもぎ取って「佐久で試したものが今日一つの形になった気がするよ」と手応えを得たBUSHIは「これをあと俺がものにできるかどうかにかかってくる」とフィニッシュホールドへの昇華を見据えていた。

【BUSHIの話】「いやぁ、厳しかったね、今年は。結果だけ見れば2勝7敗。2勝はできたんだよ。決して恥ずかしくない。2勝しかできなかったといえば、それまでだけどね。でも今日、見たろ? スーパージュニア2戦目(5・13)、佐久で試したものが今日ひとつの形になった気がするよ。これを、あと俺がものにできるかどうかにかかってくるから。苦しい成績だけど、ここ数年。いや、スーパージュニア出て初めて忘れられない年になりそうだ」

【アキラの話】「足を検査してもらわなくては。俺は間違いなくすべてを捧げたよ。俺の持つすべてをだ! 代償はなんだ? スーパージュニアの最後のBUSHIとの試合の代償は? 最後の試合でBUSHIに負けちまった。タフな試合だった。どんな時も落ち込むのではなくて立ち上がるんだとTJPが教えてくれた。去年、去年のBEST OF THE SUPER Jr.も良くなかった。今年も勝てなかった。これは良くない。何かを証明しなくちゃいけない。俺はできるんだと証明しなくてはな。俺にはできる。できるんだ! だがBEST OF THE SUPER Jr.は終わってしまった。終わってしまったんだ。だけど俺はIWGPジュニアタッグチームチャンピオンのケビン・ナイトを倒した! ケビン、俺はお前を負かした。このトーナメントでお前を倒したんだ。俺とTJPはそのベルトを取り戻したい。だから、お前はチャレンジを受け入れる義務がある。俺たちはそのベルトが欲しいから獲りにいくぞ。(イタリア語でしばらく話す。それから英語になり)サンキュー」