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5/27【スターダム】AZM陥落…鹿島が三つ巴丸め込み合戦制してハイスピード初戴冠 フキゲン名乗り

『STARDOM Flashing champions 2023』大田区総合体育館(2023年5月27日)
ハイスピード王座選手権試合 ○鹿島沙希vsAZMvsフキゲンです★×

 鹿島が丸め込み合戦を制してハイスピード王座初戴冠。試合後、初めてのシングル王座獲得に涙まで見せた鹿島にフキゲンが挑戦表明し、大江戸隊対決によるハイスピード戦が浮上した。

 最多防衛記録更新を続けるハイスピード王者・AZM。そんな安定王者に挑戦をぶち上げたのが鹿島だった。4・14後楽園大会で挑戦したばかりだった鹿島だが、挑戦権を主張。AZMが「3WAYならやってあげてもいい」と口にすると、鹿島は大江戸隊の仲間であるフキゲンをブッキングし、強引にタイトル戦を決定。「2対1」のハンディ戦状態になることが予想されていた。

 鹿島とフキゲンはいきなりAZMを2人がかりで丸め込むなどして協力して勝利を狙う。反撃に出たAZMがプランチャに失敗すると、逆にフキゲンが場外ダイブの構えに。鹿島が裏切って丸め込むと、大江戸隊の間に亀裂が発生。フキゲンは珍しく正攻法の大技を連発して、場内を沸かせた。

 しかし、まさかのムーンサルトプレスは避けられて自爆に。3人が連なって丸め込み合戦を繰り広げて、あわや3カウントの場面が連続して続く。鹿島のフロントハイキックがフキゲンに誤爆すると、そのスキを突いてAZMがあずみ寿司を狙うも、これでも試合は決しない。

 フキゲンがヨシタニックを狙うと、鹿島が突き飛ばして妨害。AZMと鹿島はあずみ寿司と起死回生を仕掛け合って何度も押さえ込み合った。再びフキゲンも加わり、攻守が次々と入れ代わると、フキゲンがヨシタニックなどでニアフォールの場面を何度も作り、どよめきを誘う。

 さらに、フキゲンはスワンダイブ攻撃を狙うAZMの動きを読んで、鹿島をロープに押し込んで阻止。AZMを場外に転落させると、そのまま鹿島を後方に丸め込む。だが、鹿島も切り返して、ポジションが何度も入れ代わると、競り勝った鹿島が3カウントをもぎ取った。

 鹿島がフキゲンを丸め込んでハイスピード王座初戴冠。AZMは保持歴1年3ヵ月で12回の防衛を果たした虎の子のタイトルから陥落した。

 バックステージでは「沙希には別に赤とか白みたいな感動的ストーリーなんてないし。いつも前から省エネレスラーとか、ちゃんと試合しろって言われてきてるよ。自分が一番よくわかってるけど、でも自分の、鹿島沙希のプロレスで勝ち取った勝利はやっぱ泣くぐらい嬉しい」と涙まで見せて自身初となるシングル王座獲得を喜んだ鹿島。「足の速そうな人とか、パワーの強い人とか、マジで挑戦して来ないでほしいと思うし、試合時間とかも1、2分とかにしてほしいなって思うし。逆にね、逆にどんくさいヤツとか、デビューしたての弱っちい新人とかはどんどん挑戦してきてほしい」と希望したが、空気を読まないフキゲンが早くも挑戦表明。同門対決によるタイトル戦が浮上した。

【試合後の鹿島】
▼鹿島「やっと、やっと、やっと。やっとシングルのベルトを…。(涙ぐみながら)わかってるよ。言いたいことはわかってるよ。お前、泣くような試合じゃねえだろうって言いたいよね。わかるよ。沙希には別に赤とか白みたいな感動的ストーリーなんてないし。いつも前から省エネレスラーとか、ちゃんと試合しろって言われてきてるよ。自分が一番よくわかってるけど、でも自分の、鹿島沙希のプロレスで勝ち取った勝利はやっぱ泣くぐらい嬉しいし。それと同時にこのベルトをずっとずっとずっと守っていきたい。ずっと守っていきたい。もちろん防衛戦もチャンピオンとしてしなきゃいけない。だから、足の速そうな人とか、パワーの強い人とか、マジで挑戦して来ないでほしいと思うし、試合時間とかも1、2分とかにしてほしいなって思うし。逆にね、逆にどんくさいヤツとか、デビューしたての弱っちい新人とかはどんどん挑戦してきてほしいなって思うし…」

※ここでフキゲンが登場する

▼フキゲン「デス! デス! デス!」

※その後も「デス」を連呼して挑戦をアピールする

▼鹿島「挑戦? 話聞いてたよね。チラチラしてたもん。なんか今日ムーンサルトとかしてなかった? 無理だよ。嫌だよ」

※フキゲンは気にせず「デス」を連呼しながら去っていく

▼鹿島「たぶんこれを見たら会社がカードを決めるんだろうから。まあ、挑戦決定ということで。まだまだまだまだ落とさないよ、沙希は。このベルト絶対落とさないよ。フキゲン空気読んでくれよ。頼む」

【AZMの話】「自分から2対1とか言っておいて、綺麗に負けたよ。でも、鹿島沙希見てるか? 私の1年3ヵ月ぐらいの歴史はそう簡単に抜けないから。せいぜい私の、言い方を悪くすると呪いかな。頑張ってほしいけれど。私がハイスピードを落としたけど、皆さんが私がハイスピード持っている時に『ハイスピードにとどまらずに違うのにいってください』とか言うけど、皆さんの思い描く…そう、私はハイスピード落としました。なので、おい、今のチャンピオン。待ってろよ」

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