7/23【DDT】デスペラードが約束の一戦で佐々木を熱闘撃破 テキーラ乾杯で再会の誓い

『WRESTLE PETER PAN 2023』両国国技館(2023年7月23日)
ドラマティック・ドリームマッチ ○エル・デスペラードvs佐々木大輔×

　デスペラードが約束の一戦で佐々木を熱闘撃破。試合後、2人はテキーラで乾杯し、将来的な再会を誓った。

　新日本のデスペラードは以前から佐々木に興味を示し、昨年12月のタカタイチ興行代々木大会でタッグ対決が実現。反則決着に終わるも2人は握手を交わし、将来的なタイトル戦を約束した。そして、DDT両国大会でベルトではなくテキーラ1年分をかけての一騎打ちが決定。決戦を前に7・7新宿大会で2人は対峙し、ほめ殺し合戦を繰り広げていた。

　試合前にデスペラードは佐々木に薔薇の花束を手渡すと、握手を交わしてゴングが鳴る。序盤は正攻法のテクニック勝負に。デスペラードが場外に降りて間を取ると、佐々木はロープを開けてリングに招き入れた。が、デスペラードがロープを跨いだところで急所攻撃で奇襲してペースを奪い取る。

　一方、デスペラードは得意のヒザ攻めで応戦。一点集中攻撃で自分のリズムを掴む。厳しい攻撃にDDTでは珍しい「佐々木」コールも発生。佐々木はニークラッシャーをDDTで切り返して反撃へ。お返しとばかりに首に着実にダメージを重ね、試合は消耗戦の様相に。

　場外戦になると、佐々木は試合前に受け取った薔薇の花束でデスペラードを殴打。パイプイスでチャンバラを繰り広げる。佐々木はデスペラードのトペをパイプイスで迎撃すると、リングサイドのイスに座らせ、コーナーから捨て身のダイビングエルボーアタックを敢行した。佐々木の猛攻は止まらず、ダイビングエルボードロップやクロスフェイス、ペティグリーで攻めに攻める。

　デスペラードはスキを突いて足に絡みつき、ヌメロ・ドスを狙うと、佐々木もクロスフイス狙いで対抗し、ポジションが二転三転。デスペラードが執念でヌメロ・ドスに持ち込んだものの、佐々木はギリギリでロープに逃れた。ならばとデスペラードはマッドスプラッシュを落としたものの、佐々木はヒザを立てて撃墜。2人はリング上で倒れ込んだ。

　デスペラードはブレーンバスター、バックドロップ、ギター・ラ・デ・アンヘルと大技ラッシュ。佐々木の抵抗をしのいでロコモノをぶち込んだ。さらに、リバースタイガードライバーから流れるようにピンチェ・ロコへ。こらえた佐々木はリバースカナディアンデストロイヤーで突き刺すと、ミスティカ式クロスフェイスを仕掛けるが、ヒザを絡め取ったデスペラードは中指を突き立てると、グラウンドドラゴンスクリューから再びヌメロ・ドスに捕獲。今度こそギブアップを奪った。

　デスペラードが熱戦を制して佐々木を撃破。試合後、マイクを持ったデスペラードは「たぶん勝ったから言うんですけど、楽しかったです。負けたらこんなこと絶対言ってないんで。次はどっちが楽しかったって言いますかね? 今回、テキーラ1年分、誰の計算で100本なのかわからないが、あんただったら飲めるだろ。手伝ってください」と佐々木に呼びかける。

　佐々木は「デスペラード、テキーラありがとう。死んでたけど蘇ったぜ。なんだかしらないけど、感動してちょっと泣きそうだよ」と素直な心境を告白。「こんな日はもう来ないかもしれないけど。お前のところもきっとドアを閉めるかもしれないだろ。でもな、お前のところの合鍵は俺が持ってるからよ。いつでも開けて、不法侵入してやる」と佐々木らしい言い回しで再会を誓った。2人は互いに手の甲にキスして抱擁。テキーラの瓶で乾杯し、ラッパ飲みして健闘を称え合った。