8/13【新日本】ニコルス&ヘイストが後藤粉砕でIWGPタッグ挑戦要求 TV王座戦へオレッグ大暴れ

『ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 33』両国国技館(2023年8月13日)
○シェイン・ヘイスト&ザック・セイバーJr.&マイキー・ニコルス&藤田晃生vsYOSHI-HASHI&田口隆祐&ボルチン・オレッグ&後藤洋央紀×

　TMDKのニコルス&ヘイストが合体技で後藤を粉砕。毘沙門が持つIWGPタッグ王座挑戦をアピールした。また、ザックが保持するTV王座挑戦が決まったオレッグは大暴れを見せた。

　IWGPタッグ王者としてG1に臨んだ“毘沙門"後藤&YOSHI-HASHIだったが、結果はそれぞれブロック敗退。後藤はTMDKのヘイストとの公式戦で速攻勝利を挙げたものの、脇腹を負傷したことが大きなブレーキとなった。最終戦では毘沙門とTMDKが8人タッグ戦で激突した。

　毘沙門はのっけから連係攻撃を連発してニコルスとヘイストを手玉に取る。腹部からテーピングを外した後藤は負傷を感じさえない動きを披露。負けじとTMDKは田口の腕に照準を合わせて集中砲火を浴びせて憂さを晴らした。

　オレッグは前日の両国大会で行われた「ヤングライオン THREE CONSECUTIVE BATTLE」で初の3連勝を達成し、TV王者・ザックへの挑戦権を獲得したが、この試合で直接対決が実現。オレッグは規格外のパワーを発揮し、TMDKをショルダータックルで次々と吹き飛ばした。ザックをボディスラムで投げ捨て、逆エビ固めに。ザックが巧みに逃れて打撃戦に持ち込んだものの、オレッグは逆水平一撃で打ち倒し、両国をどよめかせた。新兵器のカミカゼはザックのフロントネックロックで切り返されてしまったが、オレッグは強引に背後にぶん投げて逃れた。

　後藤とヘイストが対峙すると、後藤は一気呵成に攻め立てたものの、負傷の原因となったヘイストのキャノンボールに被弾する苦しい展開に。それでも合体攻撃は防ぐと、毘沙門2人でヘイストに迫った。隠し狭間、激烈一閃と連係が立て続けに決まるが、消灯は不発。逆にニコルスがYOSHI-HASHIを場外に排除し、TMDKの合体技タンクバスターが完璧に決まって後藤を仕留めた。

　ニコルスが後藤を下してG1公式戦の雪辱を遂げた形。ニコルスとヘイストはIWGPタッグのベルトを手にしてタイトル挑戦をアピールし、大の字になった後藤を見下ろした。最後はTMDK恒例のエプロンに並んで座って勝利をアピール。後藤&YOSHI-HASHIの前で勝ち誇った。

　ヘイストはタイトルマッチを見据えて「YOSHI-HASHI、ゴトー、お前らが次に俺たちと顔を合わせるのは、俺たちがお前らのベルトを奪う時だ」と宣言。ニコルスも「IWGPタッグのチャンピオンベルトを獲得するまで、世界で一番ビッグなベルトを獲るまで俺たちは終わらないんだ」と断言した。

　一方、TV王座次期挑戦者・オレッグはザックを相手に大暴れを見せたが、「今日しかザックさんと当たらないけど、自信は持ってるんで」と豪語。G1ベスト4進出者でもあるザックが強敵であるのは言うまでもないが、「絶対勝ちます。もうそれしかないから、勝つだけ。そのために頑張ります」と謙虚ながらも自信満々に誓ってみせた。

【試合後のザック&ニコルス&ヘイスト&藤田】
▼ヘイスト「どれだけいい試合があったかな? G1は楽しかったが、もうその楽しい時間は終わりだ。YOSHI-HASHI、ゴトー、お前らが次に俺たちと顔を合わせるのは、俺たちがお前らのベルトを奪う時だ。まだ終わってないからな。俺がどれだけビッグかみせてやるから待ってろよ!」

▼ニコルス「今日、俺の弟が誕生日なんだ。(ヘイストらが口々に『ハッピー・バースデー! 』『おめでとう! 』とはやす)G1は終わるが、俺たちTMDKはまだまだ終わらない。IWGPタッグのチャンピオンベルトを獲得するまで、世界で一番ビッグなベルトを獲るまで俺たちは終わらないんだ。YOSHI-HASHI、後藤、お前らが持ってるベルトは俺たちのものだからな!」

▼ザック「G1最後の1日だったが、俺たちにはまだまだやることがあるな。俺にはこの新しいゴールドのベルト(TV王座)があって、シェインとマイキーにはシルバーのベルト(IWGPタッグ)があって、こいつ(藤田)にも何かあげなきゃいけないな。でも、こいつはもうヤングライオンじゃない。今日をもって藤田はヤングライオンを卒業だ」

※みんなで藤田をはやし立てて「アメリカで会おう!」と言う

▼ヘイスト「アメリカで会おうぜ! お前は向こうでビッグベルトを獲ってくるんだぞ!」

▼ニコルス「アルパカ、ヤギ、カモ……」

▼ザック「俺たちが全てを支配するんだ。でもその前に藤田をバケーションに送り出してやろうと思ってるんだ。まだまだお前には学ぶことがいろいろあるな。(日本語で)ガンバリマショウカ! (報道陣に手を振りつつ藤田に)お前もバイバイしろよ」

※外国人勢は手を振って帰ろうとするが、藤田はコメントを始める

▼藤田「TMDKとして海外に行って、どれぐらいで帰ってくるか、そんなことは分からないけど、今自分が持っている色、自分にしかない強さをさらに高めて、色を濃くして帰ってきたいと思います。そしてヤングライオンは今日で終わり」

▼ザック「TMDKは燃えてるぜ!」

※全員で「TMDK is on fire!」と繰り返して去る


【YOSHI-HASHIの話】「(IWGPタッグのベルトを示しながら)今日でG1 CLIMAXは終わりだけど、でも、これ(IWGP)のシングルのベルトを巻くための戦いは終わってないし、G1終わったとしても、俺はもちろんシングルのベルトを狙ってる。その前に! IWGPのタッグのベルト、ごっちゃんと俺、今チャンピオンだけど、今日、やられちゃったよ。その借りは、あいつらTMDKに返したい。このベルトを持ったまま俺たちはとりあえず1・4まで必ず突っ走る。誰が相手でも俺たちは絶対負けない。見とけよ」

【田口の話】「何でもいいけどよ、試合に意味付けがほしいからさ、藤田晃生よぉ、おい、藤田晃生。お前の七三と俺の六九と、どっちが分け目としてふさわしいのか決着つけようじゃないか。七三・六九、全面戦争じゃ! “分け分け全面戦争"、やったろうやないか! そこで、おい! 昨日言ったけど、今日は実現しなかった新しい技、特訓の成果、披露したろうやないか」

【オレッグの話】「お疲れ様です。今日しかザックさんと当たらないけど、まぁ、でも自信は持ってるんで、絶対勝ちます。もうそれしかないから、勝つだけ。そのために頑張ります。ありがとうございました」

※後藤はノーコメント