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8/13【新日本】辻がオスプレイ粉砕! IWGP“UK”王座挑戦が急浮上

『ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 33』両国国技館(2023年8月13日)
○辻陽太&鷹木信悟&高橋ヒロム&BUSHIvsジェフ・コブ&グレート-O-カーン&HENARE&ウィル・オスプレイ×

 辻がオスプレイを粉砕。IWGP“UK"王座挑戦が急浮上した。

 US王者・オスプレイは前日の両国大会で行われたG1準決勝で内藤哲也に敗北した。試合後、オスプレイは「自分とのつながりがない物を持たされることにうんざりしている。なぜアメリカなんだ? 俺は世界一なんだ。その世界一の出身はイギリスだ」とアピール。星条旗がデザインされた従来のUSベルトを投げ捨て、ユニオンジャックがあしらわれた新たなベルトを手にし「これが俺の王座だ。世界の誰でもいい、俺より自分が優れていると思うヤツはいるか? 王座を懸けよう」と呼びかけていた。

 G1最終日はコブ&オーカーン&HENAREとのUNITED EMPIREカルテットで出場。L・I・Jの鷹木&辻&ヒロム&BUSHIと対戦した。オスプレイと鷹木は8・26RPWイギリス大会での一騎打ちが控えており、その前哨戦となったが、主役になったのは意外な男だった。

 オスプレイはユニオンジャック仕様のベルトを腰に巻いて登場。リングアナに「US」ではなく「UK」とコールさせる。序盤からヒロムを攻め立てた帝国軍ペース。前夜の激闘が記憶に新しいオスプレイはダメージを感じさせないスピーディな動きで声援を集める。

 オスプレイに負けじと鷹木も発奮。オスプレイを除く3人を1人で圧倒した。オスプレイと対峙すると、ステップキックで顔面を蹴り上げられるが、DDTで譲らない。辻もルチャ流の動きでオスプレイを追撃し、「陽太」コールを巻き起こした。

 しかし、帝国軍がその辻に集中砲火。コブはアスレチックプレックスで投げ飛ばすと、オスプレイはヒドゥンブレードへ。辻が避けると、突っ込んだ鷹木がパンピングボンバーをズバリ。ここから大技が次々と連鎖して、両軍が競り合った。

 辻はトラースキックを放つと、オスプレイのパワーボム狙いを切り返して、ブレーンバスターボムをズバリ。だが、オスプレイもスピーディに立て直してオスカッターを決める。辻は肩を上げると、オスプレイはヒドゥンブレードの体勢に入るが、辻はジーンブラスター(スピアー)をカウンターで一閃。距離を取って、再度こん身の一撃をぶち込み、オスプレイから3カウントを奪った。

 辻がG1ベスト4のオスプレイからピンフォール勝ち。“UK"ベルトを奪い取り、リングで掲げて挑戦をアピールした。オスプレイは悔しさを爆発させる。鷹木ともにらみ合ったオスプレイがリングを去っていくと、辻はコーナーに上がり、不敵な笑みを浮かべた。

 オスプレイから会心の勝利を挙げた辻は「練習生になった頃から、俺は、オスプレイ、お前の試合を見るたびに、何か、心がモヤモヤしてたのさ。今日、お前から3カウントを取って、その感情が何なのか気付いた。嫉妬だ。俺はレスラーになる前からずっとお前に嫉妬してたんだ」と告白。「俺はあのベルトがIWGP USヘビーだろうが、UKヘビーだろうが、どうでもいい。俺がほしいのはお前の首だ。ベルトはその付属品だ」とシングルでのオスプレイ狩りに照準を合わせた。

 一方、まさかの敗戦を喫したオスプレイは「今日、お前が俺に勝ったということは、残念ながらこのIWGP UK王座への挑戦権についてはお前が一番かもしれないな」と認めざるをえず、「お前は世界のトップに立つということの責任を理解しているのか? もし理解しているというなら、やってやろうじゃないか。新日本プロレス、試合を組んでくれ!」と迎撃を宣言。「お前はようやくヤングライオンを卒業したようなところだろう? お前みたいなひよっこに獲られてたまるか」と返り討ちに自信満々だった。

 この試合終了後、前日の両国大会でHENAREに襲撃を受けたSTRONG無差別級王者のエディ・キングストンが報復襲撃。試合後のHENAREに襲いかかり、殴りつけながらバックステージへと連行したが、バックステージでも乱闘が発生した。鷹木をオーカーンが襲撃したのだ。

 辻が割って入る形となったものの、鷹木は「ベルトは陽太に任せた。だが、オスプレイの首と世界一の称号とやら、俺がぶんどってやるよ」とイギリスでのオスプレイ撃破を改めて予告。しかし、試合中に靴舐めを強要されたオーカーンにバックステージでも襲撃され、再び強制靴舐めの屈辱を味わうことに。「余の靴だけじゃ物足りねぇだろう! ケツも舐め取らせてやるよ、オイ! いいか? 貴様を処刑するのはオスプレイと、この余がやってやる。帝国の雑巾係でもさせてやるよ」とオーカーンは嘲笑。両者の間に遺恨がぼっ発した。

【キングストンの話】「(HENAREに)お前、聞いてるか! これがほしいのか! STRONGのベルトがほしいのか! ラスベガスまで来いよ、マジで! 俺は本気だぞ!」

【HENAREの話】「これだ、これだ! 怒りが自分の心から湧き出している。これこそが真の日本プロレスのレジェンドだ。ここはアメリカじゃない。俺のハートに埋め込まれた魂があるんだ。それこそが真実だ。お前は俺のことを2回倒したかもしれない。だが、今日が最後だぞ。俺こそがUNITED EMPIREの未来だ。『タフガイ』『ストリートキング』……何でもいいが、いつでも俺とフェイス・トゥ・フェイスでやろうじゃないか」

【オスプレイの話】「(辻陽太に)お前、何様だ? 俺のレベルに追い着いたとでも思ってるのか? 勝ったからって、そんなのに何の意味がある? 俺は昨日、内藤と30分戦い抜いた。お前はようやくヤングライオンを卒業したようなところだろう? お前みたいなひよっこに取られてたまるか! ただ、今日お前が俺に勝ったということは、残念ながらこのIWGP UK王座への挑戦権についてはお前が一番かもしれないな。だが、お前はその意味が分かってるのか? お前は世界のトップに立つということの責任を理解しているのか? もし理解しているというなら、やってやろうじゃないか。新日本プロレス、試合を組んでくれ!」

【コブの話】「ヤーヤーヤー! ロス・インゴ、ホントにウザい! 何なんだろうと思ったけど、アイツら、俺たちに嫉妬してるんだな。(UNITED EMPIREのTシャツを示して)俺たちはグッズも売れてるし、お前らよりカッコいいし、最高のユニットだからな! ロス・インゴ、お前らは俺たちの足元にも及ばないんだ。辻なんか、何にも分かってないんだろうな。今日はお前らがズルして勝てたかもしれないが、お前らのそういうやり方はもう終わりだ。俺たちはリングの上でも、グッズの売り上げでも最強なんだからな!」

【オーカーンの話】「G1に集中するために断ってきた広報活動を再開した途端、サイン会も解説もすることになった。それだけじゃない。UNITED EMPIREの入場曲をプロデュースしたり、UNITED EMPIRE統一のコスチュームをプロデュースしたり、(トランクスのUNITED EMPIREロゴを示し)この柄を使ったTシャツを発売させてやったり、昨年のJUSTIN DAVISに引き続き、アーティスト集団HEADSTREAMをスポンサーにつけたり、あと他には、かの有名な『Fateシリーズ』というゲームの作者の武内崇、奈須きのこと対面した時には『あのグレート-O-カーン様ですか?』なんて認知をされていたよ。そんな余がアンバサダーを務める、8月31日、9月1日に秋葉原で行われるイベントのチケットが、今、絶賛抽選受付中だ。詳細は『ジーストア グレート-O-カーン』で検索しろ。その他にも因幡はねるという超有名Vtuberにお呼ばれしてプロ麻雀師と麻雀し、麻雀業界にも侵略をする。いいか? そんなこんなで、明日から9月1日までで11個の広報をこなすんだ。それはなぜか? 貴様らにも誓ったな。プロレスをもっともっと、余が有名にしてやると。そしてこうとも誓った。リングで強さと面白さも余が証明してやると。そうだなぁ、だからこそ、次の相手は……(ニヤリとして人差し指を横に振り、立ち去る)」

【辻の話】「ヤングライオンの頃から、いや、いつだろうな、もっとその前か。練習生になった頃から、俺は、オスプレイ、お前の試合を見るたびに、何か、心がモヤモヤしてたのさ。今日、お前から3カウントを取って、その感情が何なのか気付いた。嫉妬だ。俺はレスラーになる前からずっとお前に嫉妬してたんだ。分かってる。今日の勝利、3カウント取ったのは俺だ。オスプレイ、お前は準々決勝、準決勝とハードな戦いをしての今日。それに比べて俺は8月5日でリーグ戦を終えてる。明らかに俺の方が有利だ。これからイギリスに帰るんだろ? ギデオン・グレイにでも慰めてもらって、勝負の続きはそれからだ。(立ち去りかけて、戻り)もう一つ、俺はあのベルトがIWGP USヘビーだろうが、UKヘビーだろうが、どうでもいい。俺がほしいのはお前の首だ。ベルトはその付属品だ」

【BUSHIの話】「今日でG1が終わっても、今週、アメリカで2試合組まれてるんで、まだまだ試合は続くよ。しかもたっぷり刺激のあるカード。同じマスクマンでもある、DRAGONGATE、シュン・スカイウォーカー。一体アイツとどんな試合になるのか、楽しみでしょうがないよ。たった1回で終わるのか、それともまだまだ続くのか、アメリカでしっかりと体感してくるよ」

【ヒロムの話】「G1 CLIMAX、内藤さん、ここまで来たのなら、ぜひ優勝してください。もし! 内藤さんに万が一のことがあって、優勝できなかったとしても大丈夫です。このベルト(IWGPジュニア)を持ちながら、あなたとの約束、ずっと待ってますから、安心してください。それから、(ニベアのボトルを取り出すと)こちらのニベア、9月9日に発売します。ぜひ皆さん、よろしくお願いしますね。はい! ということでね、次、ヒロムちゃんは8月18日にメキシコのグランプリに出てくるよ。日本代表として頑張ってくるんでね。相手が強力すぎるんで、どうなるか分かんないけど、ヒロムちゃん、IWGPジュニアヘビー級チャンピオン、そして新日本プロレス、そして新日本プロレスのジュニアの代表として、ガッチリと優勝してきます。そしてその次は何と、『ALL STAR Jr FESTIVAL』USAバージョン。それも楽しみですね。そしてその次はIMPACT。いやーヒロムちゃん忙しいね、忙しいねぇ! いろいろとあるよ、いろいろとあるよ、皆さん楽しみにしていてください。(もう一度ニベアのボトルを取り出し)9月9日に発売です。ぜひ皆さん使ってください。ヒロムちゃんのようなスベスベボディになりたいのであれば使用をオススメします」


【試合後の鷹木】

▼鷹木「どうした、オスプレイ? 昨日で緊張の糸が切れたか? 昨日は内藤に負けて、今日は陽太に負けて。そして来週の土曜日はイギリスで俺に負けんだよな。まぁ俺とオスプレイはここ両国でか、BEST OF THE SUPER Jr.の決勝で当たって以来、何度かシングルで当たってるけどな、俺はアイツにシングルで勝ったことはあるが、連勝したことねぇんだよ。最後のシングルは去年のG1、確か大阪だったかな。だが、アイツはどうせ言うんだろう? 『リーグ戦のシングルはノーカウントだ』って。でもよぉ、オイ、オスプレイ。地元イギリスで負けたらカッコつかねぇよなぁ。やってやるよ。お前はなぁ、世界一のレスラーなんかじゃない。もちろん俺も世界一なんかじゃねぇけどよぉ。ベルトは陽太に任せた。だが、オスプレイの首と世界一の称号とやら、俺がぶんどってやるよ。それにしてもオイ、今日は最終戦だってのによぉ、後味が悪い、後味が! 何だあのオーカーン! 汚ぇ靴、お前! 汚物みたいな匂いが……」

※そこに大声を上げてオーカーンが乱入。鷹木を蹴り倒し、ストンピングを連打すると、倒れた鷹木の顔に顔を寄せる

▼オーカーン「どんな味だった? ねぇ、どんな味だったの? (靴を鷹木の顔に押しつけると)味わわせてやる、ギャハハハハ!」

※オーカーンは鷹木をいたぶって恍惚の表情を浮かべる。鷹木は悲鳴を上げ続けた

▼オーカーン「これこれ! 気持ちいいよ! グフグフ、気持ちいいよぉ!」

※オーカーンは立ち上がり、またストンピングを見舞う

▼オーカーン「余の靴だけじゃ物足りねぇだろう! ケツも舐め取らせてやるよオイ! いいか? 貴様を処刑するのはオスプレイと、この余がやってやる。帝国の雑巾係でもさせてやるよ」

※オーカーンはまた立ち上がり、ストンピングで鷹木を踏み潰すと、高らかに笑いながら立ち去る

▼鷹木「(四つん這いになってえずくと)オエッ! マジであの靴、ホント臭ぇよ! オエッ! 勘弁してくれよ……(這って去る)」

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