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8/27【DDT】赤井が10周年記念試合でディーノに快勝 9・18名古屋で鈴木みのるとタッグ結成

 『夏休みの思い出2023』東京・後楽園ホール大会が27日、行われ、赤井沙希がデビュー10周年記念試合第3弾で男色ディーノとの一騎打ちに快勝。9・18名古屋大会で鈴木みのるとのタッグ結成が決まった。

 11・12両国大会での引退を控える赤井。2016年11・23後楽園大会で当時のDDT EXTREME王者だったディーノに挑戦した一戦がプロレス人生を左右するきっかけとなったというものの、ディーノから投げかけられた言葉に「どうしても納得いかないことがあった」という。そこで「モヤモヤを抱えたまま11月の両国を迎えられない」と要望し、この日のシングル対決が決まった。

 ディーノは8・6山形大会で鼻骨を骨折して手術を受けたばかり。この日はフェースガードを着用して強行出場した。手負いのディーノはバックドロップで奇襲をかけ、ブレーンバスター、ナイトメアーと短期決戦を狙った。赤井もブレーンバスター、ミドルキック連打で反撃し、顔面蹴りにいこうとしたが、ちゅうちょしてしまう。

 するとディーノが「私はこうしてさらけ出してるよ。てめえのどんな攻撃でも受けていいと思ってる。そのために上がってきた。心の弱いところが出てるぞ。弱いとこ見せないのがプロレスラーじゃないのか? 打ってこいよ!」とゲキ。呼応するように赤井は容赦なく顔面蹴りをぶち込んだ。さらに新人賞、顔面蹴り、ハイキックと顔面を蹴りまくったところで危険とみなしたレフェリーが試合を止め、赤井のTKO勝利が宣せられた。

 赤井が自らの記念試合を勝利で飾った。赤井の非情さを引き出したディーノは「こんなコンディションですまねぇ気持ちもある。やっちゃダメって言われるから、病院に黙ってここに来た」と前置きしたうえで「強くなったな。完敗だ。デビューしたてのおめえだったら、顔面蹴るのなんてプロレスじゃねぇって言ったと思う。私もそれはプロレスだと思わない。でも、それもプロレスだと思ってる。それもプロレスというのがDDTの強み。その集合体がDDT。DDT好きになってくれてありがとう」と持論を展開しつつ感謝。「意見違うとか、そんなもの当たり前だ。同じ意見の人ばかりで何が面白いんだ。違う意見をここでぶつけるから面白いんだ。だから違和感があっても全部背負って、あと2ヵ月半、強くなり続けろ」とエールを送った。

 これを受けて赤井は「今言っていただいた言葉、全部背負って残り2ヵ月半、もっと強くなってDDTをもっといろんな人に知ってもらって世界に伝えていきます」と涙ながらに誓い、ディーノと抱擁を交わした。

 赤井の引退ロードは残り2カ月半。9・18名古屋大会では鈴木との合体が決まった。坂口征夫を加えたトリオでクリス・ブルックス&MAO&アントーニオ本多と対戦する。

☆9/18(月・祝)愛知・名古屋国際会議場イベントホール『DRAMATIC EXPLOSION 2023』16:45開場、17:30開始

▼スペシャル6人タッグマッチ
赤井沙希
坂口征夫
鈴木みのる
vs
アントーニオ本多
MAO
クリス・ブルックス

【赤井の話】「ディーノさんは偉大だなって改めて分かりました。違う意見、違う思想でいいと思うので。プロレスラーの場合は、それをリングで戦い合って、同調させてお客さんに気持ちを乗せてって。元々抱えていたモヤモヤは晴れました。でも、また違うモヤモヤが生まれて。これの繰り返しなんだって。これが新しい戦いを生んで、試合が生まれるんだなって。新しくできたモヤモヤの答えが、ほかの試合で生まれると思うんで。答えを探し続けようと思います。この気持ち、DDTを背負ったまま(同日の全日本・名古屋大会に)行って、DDTとして見せてきます。お土産にベルトがまた3本あって、みんなに見せられるように行ってきます」

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