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9/3【DDT】アイアンマン王者・土井がEXTREME王者・平田に直接勝利もW王座戦が不利ルールに

 『DDT YOKOHAMA Unlimited EX』が3日、神奈川・横浜技能会館で行われ、アイアンマンヘビーメタル級王者・土井成樹が9・9大田区大会でのダブルタイトルマッチへ向けた前哨戦でDDT EXTREME王者・平田一喜に直接勝利を収めたものの、不利なルールが決まった。

 9・9大田区大会でEXTREME、アイアンマン両王座のダブルタイトル戦が実現する。この日、EXTREME王者・平田とアイアンマン王者・土井の前哨戦が組まれた。それに先立ち、大会オープニングで公開調印式が行われた。EXTREME王座は王者がルールを指定でき、平田は「人類みな平等!平田一喜デスマッチ」と決定。2021年9・12博多大会で平田が当時のEXTREME王者・青木真也に挑戦した際に採用された形式で、両者ともに“平田一喜"として試合を行い、試合中あまりにも平田としてふさわしくない技、技術、行動をした場合、特別ジャッジ2名の判断により、その行為は無効となり試合が一時ストップされるというもの。土井は自身の得意技を封じられることになる。

 平田が「通常のプロレスルールで決着つきます。そこに平田一喜みたいな感じを。深く考えなくていいと思います。普通に3カウント、ギブアップでって感じなので。ちょっと平田な面を入れてもらえれば」とあいまいに説明すると、土井は通常ルールとさほど変わらないと勘違いしたか、「人類みな平等と言いましたけど、リングでは先輩後輩関係ない。普通に試合したらいいんやな」と調印書にサイン。「いつも通りやったらいいだけなんで。ルールを期待してたお客さん、すみませんね。2冠のチャンスがあるんで、普通にやらせてもらいます」と余裕の笑みすら浮かべた。

 不利なルールであることを認識しないまま土井はHARASHIMAをパートナーに、アントーニオ本多と組んだ平田と激突。HARASHIMAのアシストを得て、平田のダンスにも付き合わず。バカタレ・スライディングキックで3カウントを奪った。

 平田から直接勝利を奪った土井は試合後、「あいつが言った通り、ダブルタイトル戦当日、いつも通りいかせてもらう。アイアンマン防衛して、EXTREME手に入れてやる!」と2冠獲りを宣言した。が、その“いつも通り"が許されないルール。土井の劣勢は避けられそうにない。

 一方、平田は「完敗」を認めつつ、「今日負けて勝利への道筋が見えました」と言い切った。ルール上、この日食らったバカタレスライディングキックも封じることが可能となりそうで、確かに平田勝利の可能性は高まった。それに気づいていない土井をあざ笑うように平田は「いつも通り、土井さんは来ていただくことでしょう。しかし、相手も私も平田として平等な試合です。いつも通り、3カウント、ギブアップなんで。いつも通り来てください。正々堂々、プロフェッショナルレスリングしましょう」と呼びかけた。

 また、9・9大田区大会のKO-Dタッグ王座戦「火野裕士&大石真翔vs藤田ミノル&KANON」へ向けた前哨戦として、火野とKANONが一騎打ち。KANONのセコンドに就いた佐々木大輔とMJポーが再三介入し、3人がかりで火野に集中砲火を浴びせたが、パートナー・大石に救出された火野はジャーマン、ラリアットで逆襲。最後はFuckin'BOMBでKANONを叩きつけて勝利を決めた。

 前哨戦を制した火野は「KANON、せっかく調子よかったのに。ワシらから2勝したのに、また負けてもうたな。タイトルマッチも勝つのは、この俺らや」と通告。敗れたKANONはバックステージで「今日負けたのは弱いKANONだ。今日全部ここに置いていく。大田区で必ずベルト獲って、この情けない位置からDDTの上のほうまで行くから見とけよ」とタッグ王座獲りを浮上の足がかりとする構えを見せていた。

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