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9/7【DRAGONGATE】西川拓馬改めT.N.Revoluciónが日本逆上陸 「DRAGONGATEに革命起こす」

『STORM GATE 2023』後楽園ホール(2023年9月7日)
西川拓馬凱旋試合 ○西川拓馬&YAMATO&ドラゴン・キッドvs菊田円&吉岡勇紀&ドラゴン・ダイヤ×

 西川拓馬改めT.N.Revolución(ティー・エヌ・レボルシオン)がメキシコから日本逆上陸。凱旋試合&日本デビュー戦でダイヤを下すと、先輩たちに向かって「DRAGONGATEのレベルってこんなもんなんですか?」と不敵に言い放ち、「DRAGONGATEに革命を起こします」と高らかに宣言した。

 西川は1997年4月8日生まれの26歳。神奈川県綾瀬市出身で、184cm、90kg。エキシビションマッチに出場経験はあるが、日本でデビューする前にメキシコの闘龍門CASAへ武者修行に旅立った。2022年9月8日にメキシコでのリッキー・マルビン戦でデビュー。1年にわたる修行を経て、今大会で凱旋帰国し、いきなり聖地・後楽園ホール大会のメインで日本デビュー戦を迎えた。

 YAMATO&キッドと組んで、菊田&吉岡&ダイヤと対戦。DRAGONGATE伝統の“逆上陸"を前に西川は「ファンの皆さんだけじゃない。選手の皆さんにも僕がどれだけ成長したのか、どんなプロレスをするのか見せてあげますよ」と予告していたが、その自信満々の言葉に嘘はなかった。

 西川は頭頂部を赤く染めた短髪に、日の丸を思わせる白を基調としたロングタイツで入場。先輩たちを差し置き、最後に選手コールを受けて不敵な表情を見せると、ゴング前から「拓馬」コールを浴びた。3番手としてリングインすると、いきなりドリームゲート王者・菊田と対峙する。

 菊田のショルダータックルを正面から受け止めて笑みを浮かべた西川はドロップキックをぶち込むと、あいさつ代わりに強烈なトペコンヒーロを敢行。勢いのあまりセコンド陣まで吹き飛ばす。空中殺法だけでなく、ダイヤと対峙した際はツームストンの体勢から両足をクロスして絞め上げるジャベも披露。どよめきを誘った。

 NOAHのN-1 VICTORYを戦い抜いた吉岡が意地を見せて、豪快なブレーンバスターでぶん投げると、菊田も強烈な串刺しヒップアタックで王者の洗礼。菊田組は西川に怒とうの連続攻撃を浴びせた。しかし、吉岡がコーナーに上がると、YAMATOが足止め。キッドが飛びついて雪崩式フランケンを決めて援護射撃する。すかさず西川はコーナーから飛びついて回転エビ固めに持ち込むと、そのまま強引に吉岡を担ぎ上げてパワーボムで叩きつけた。

 横やりを入れた菊田とはエルボー合戦で火花。王者のダブルチョップに対して、西川はパチン!と強烈なチョップで返答した。ジャンピングヒップアタックを食らっても下がらず、延髄斬りで王者を排除。割り込んできたダイヤの攻勢をエビ反りからのネックスプリングで切り返し、トラースキックを放って「拓馬」コールを巻き起こすと、両腕をリストクラッチして繰り出す変型ボム・Limit Bombでダイヤを沈めた。

 西川がいきなりダイヤを下して激勝。再び「拓馬」コールを浴びた。マイクを持った西川は「DRAGONGATEファンの皆さん、はじめまして。メキシコでの武者修行を終えて、このDRAGONGATEに帰ってきました。1年前、メキシコに渡って、メキシコでデビューして、ついに今日この憧れのDRAGONGATEのリングに帰ってくることができました」とあいさつ。礼儀正しいメッセージだったが、このあとに口から飛び出した言葉は鮮烈だった。

 「1年前の僕には気づけなかったことがあります。DRAGONGATEのレベルってこんなもんなんですか? DRAGONGATEってこんな感じだったんですか?」。そう大胆にも言い放つと、菊田とYAMATOが即座に反応し、怒りをあらわにしながら詰め寄る。しかし、西川はポーカーフェイスを崩さず。「ちょっと待ってください。落ち着いてください。今やり合うつもりはありません」と冷静になだめると、「本当のことを言われたからって怒らないでくださいよ。実際、今、ダイヤさんから3カウントを獲ったのはこの僕です。それが事実です。正直、今日はガッカリでした。同時にもう少し危機感持って毎試合臨んだほうがいいですよ」と言い放った。

 そんな不遜な態度に反応してZ-Bratsの面々が登場。H・Y・Oは西川に拍手を送り、「おい、西川。お前なかなかいいじゃないか。お前のそのふてぶてしい態度、俺は嫌いじゃないぞ。西川、この俺は知っていると思うけど、ミスター頭脳、そしてミスターベスト8だ。お前の脳内なんて全て丸見えだ。西川拓馬、つまりはこういうことだろ」と握手を求めた。

 しかし、西川は「H・Y・Oさん、勘違いしないでくださいよ。レベルが低いって言ったのはあなたたちも同じですよ。帰ってきて早々、あなたたちとつるむつもりはまったくありません。僕の1年間をナメないでください。帰ってください」と一蹴。Z-Bratsは何も言い返せずに退散した。

 リングにひとり残った西川は「最後に1つ言いたいことがあります。今日から僕はリングネームを新しくします」と突然宣言。場内は騒然となる中、「僕の新しいリングネームは……T.N.Revoluciónです。いいですか? 拓馬のT、西川のN、そしてRevolución。revolution(レボリューション)じゃないですよ。Revolución、スペイン語です」と電撃発表し、「僕がT.N.RevoluciónとしてDRAGONGATEに革命を起こします」と高らかに宣言して波乱含みの後楽園大会を締めくくった。

 バックステージでは「リング上でも言った通り、僕はこのDRAGONGATEに革命を起こす。そういう仕事があるので、これから誰と一緒にやることもなく、僕一人で革命を起こしていきます」と誓いを立てたT.N.Revolución。衝撃的な日本デビュー戦、全方位への挑発、突然の改名、そして革命宣言……。秋の足音が聞こえる中で急展開を巻き起こした脅威の新人はDRAGONGATEマットで新たな“HOT LIMIT"を創り出すつもりだ。

【T.N.Revoluciónの話】「今日メキシコから一発目の日本での試合。正直、メキシコと比べたらイージーすぎました。相手はドリームゲートチャンピオンもいるD'Courageだったから、少し気合を入れてたんですけど、逆に空回りしちゃいました。リング上でも言った通り、僕はこのDRAGONGATEに革命を起こす。そういう仕事があるので、これから誰と一緒にやることもなく、僕一人で革命を起こしていきます」

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