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9/19【DDT】史上初『新幹線プロレス』で鈴木が高木粉砕 車掌・小橋建太、乗客・村上和成も登場

 DDT18日、史上初の『新幹線プロレス』を開催。東京駅午後1時9分発の「のぞみ371号」車内で鈴木みのると高木三四郎が37分29秒の“激闘”を繰り広げた。

 これまで銚子鉄道、千葉都市モノレール、小湊鉄道で列車プロレスを開催してきたDDTがこの日、国内最速の高速鉄道・新幹線車内で初の試合を行った。新幹線の貸し切りサービスを利用したもので、鈴木と高木が新幹線車内で一騎打ち。高木は2012年8・18日本武道館、2017年6・1東京ドーム路上プロレスで、鈴木にシングル2連敗を喫しており、雪辱戦となった。

 チケットは発売から間もなく完売となる反響を呼び、車内には75人の“歴史の目撃者"が集まった。まずは高木が品川駅で入場。横浜出身の鈴木は新横浜駅で登場し、開始のゴングが鳴らされた。高木が電車道ならぬ新幹線道で突っ張りを連発すれば、鈴木は時速400キロパンチ(のぞみの最高時速285キロ+パンチの時速115キロ)を叩き込んだ。

 正田壮史が現れて高木に加勢すると、鈴木は佐藤光留を助っ人に投入。ここから混沌を極める。Tバックにエプロンを着用した男色ディーノが車内販売員として登場。いったん休戦となり、新幹線名物の硬いアイスクリームを全員で食した。試合が再開されると、高木に狙ったディーノのリップロックが鈴木に誤爆。富士山が見えた後、秋山準がフルコスチュームで登場したものの、高木のロケットパンチが誤爆してしまった。

 ここで、いかついスキンヘッドの乗客が「お前ら、うるせぇんだよ!」と怒鳴り込んできた。“平成のテロリスト"村上和成で、偶然乗り合わせたという。村上は正田を攻撃して去っていった。

 その間、鈴木が乗客から奪ったシウマイ弁当を食べていると、車掌が車内改札にやってきた。乗客の切符を確認する、その車掌は鉄人・小橋建太。イチャモンをつける鈴木に逆水平チョップを叩き込んだ。すかさず高木が走り込んでのテキサス・クローズラインを狙ったものの、かわした鈴木がスリーパーからゴッチ式パイルドライバーの必勝コースで3カウントを奪い、37分29秒に及ぶ死闘を制した。

 史上初の新幹線プロレスは成功で幕。独創的なイベントを連発してきたDDTの本領発揮となった。高木は「やってたことは頭おかしかったかもしれないけど、自分のプロレス人生の中で一番幸せです」と感無量の様子で、「今日で終わりにしようと思いました。鈴木さん、10年以上戦ってもらってありがとうございました。ここで自分のプロレス人生は終わります。何の悔いもありません」と引退を表明。井上マイクリングアナに10カウントゴングを要請した。が、カウント7で、「ウソじゃー!」と撤回し、鈴木にスタナーを決めて憂さ晴らし。「ウソに決まってるだろ。俺の夢はあんたから勝つこと。俺がこのまま引退すると思うか? 次の舞台は用意してやるから。無人島でも宇宙でも月面でも。お前を必ず倒してやる」と言い放って逃走した。

 試合後、取材に応じた鈴木は「新幹線だろうが、どこだろうが、俺に勝てるわけねぇんだよ。月面だろうが、無人島だろうが、次どこ用意するんだ? 行ってやるよ。富士山の火口でもいいぞ。新幹線の次はリニア開通記念だろ? 国土交通省も巻き込んでやろう」とリマッチを歓迎した。

 史上初の新幹線プロレスは大会前から一般メディアでも取り上げられるほど大きな注目を集めた。この日も時事通信、日本テレビ、TBSなど多くのメディアによって報じられた。


【高木の話】「こんなに揺れるとは思わなかった。実は9・9大田区で右ヒザのじん帯を負傷してまして、グラグラの状態だったんです。難しいハードルもいっぱいあったと思うんですが、ご理解いただいたJR東海さんには感謝しかありません。10カウントゴング鳴ってるときに、これで終わってもいいかなってちょっと思ったのは本音。だけど、カウント7あたりで鈴木みのるに対する怒りがメラメラと。この人を倒すまで引退できないと思って。鈴木みのるを超えるまでは引退できません。(どこなら勝てる?)無重力じゃないですか。宇宙。もしくはすごい人がごった返してる街中。それか誰もいない無人島。ひょっとしたら日本じゃないかもしれない。あの人、海外あちこち行ってるじゃないですか。なんならニューヨーク、マンハッタンで決着つけてもいい。シンガポールでも、台湾でもいいし。それなら旅行気分で浮かれた鈴木みのるを倒せるんじゃないかと思います」

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