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9/30【新日本】棚橋が『シェリー』熱唱で雪辱防衛宣言 両国へシェリー&セイビン&アレクサンダーがVTRメッセージ

『Road to DESTRUCTION』後楽園ホール(2023年9月30日)
○棚橋弘至&石井智宏&YOSHI-HASHIvsタイガーマスク&ボルチン・オレッグ&中島佑斗×

 10・9両国大会でNEVER6人タッグ王座に挑戦する米IMPACTレスリングのアレックス・シェリー&クリス・セイビン&ジョシュ・アレキサンダー組がVTRでメッセージ。シェリーに借りのある王者の一角・棚橋も故・尾崎豊さんの名曲『シェリー』熱唱で応えた。

 8月下旬に米フィラデルフィアで行われた新日本&IMPACT合同興行で棚橋はシェリーのIMPACT世界ヘビー級王座に挑戦するも敗退。逆に10月の両国ではオカダ・カズチカ&石井智宏と保持するNEVER6人タッグ王座を懸けて、シェリーらを迎え撃つことが決まっていた。

 決戦を8日後に控えたこの日は石井&YOSHI-HASHIと組んで6人タッグマッチに臨み、同じ岐阜出身の後輩・中島の猛攻を真っ向から受け止めたうえで、最後はテキサスクローバーホールドで貫禄勝ち。両国防衛へ弾みをつけた。

 その試合後だった。場内が暗転するとビジョンにはシェリー、アレキサンダー、セイビンの姿が。まずはセイビンが「イシイ、オカダ、タナハシの3レスラーよりも尊敬できるヤツを俺は知らない。10月9日両国の『DESTRUCTION』で、俺たちは持っているものすべてを出す。NEVER6人タッグ王座を手に入れるチャンスを与えられたからだ。俺たちはそのチャンスをものにするんだ」と通告した。

 アレクサンダーは「オカダのコメントを聞いたか? 挑戦者チームへの優しい言葉だと?もう少しIMPACTに敬意を払ったらどうなんだ? その減らず口を黙らせる良い方法がある。お前の国で、その王座を奪ってやるよ」とオカダに宣戦布告。そしてシェリーは「タナセンパイ、俺はアンタを倒さなければならないんだ。イシイ、オカチャンも、来い来い来い。進撃のIMPACTレスリング、進撃のシェリー、俺たちが新しいチャンピオンなんだ」と棚橋連破と王座奪取を予告した。

 棚橋も負けじとマイクで応戦。「アメリカでシェリーに負けました。リベンジのチャンスがいつになるかと思っていましたが、思いのほか早く来ました。オカダと石井さんには悪いけど、俺がシェリーから取らせてもらいますよ」と宣言するや、「絶対、こっから這い上がってみせますから、シェリーに聞こうかな。シェリー、いつになれば、俺は這い上がれるだろう〜♪」と故・尾崎豊さんの名曲『シェリー』を熱唱しながら雪辱防衛を誓った。

 尾崎世代と思われるファンから拍手をもらって引き上げた棚橋は、バックステージでも「試合で勝って…シェリー、俺は歌う、愛すべきものすべてに」と再び『シェリー』の一節を引用。これには棚橋には手厳しい石井も「お前がシェリーから取る? いいじゃねえか。それでこそ棚橋弘至だ!」と珍しく感心していた。


【棚橋の話】「インパクト・レスリング、今年本当に月1回のペースでアメリカ行ってて、チャンスはもらってる。チャンスはもらってるけど、1個も結果は出てない。悔しい気持ちを忘れたいけど、忘れて次に進みたいけど、そんな次々チャンスが来るわけじゃないし、しっかりリベンジして、またこっちが勝った状態でアメリカ、アウェイに乗り込んで、リベンジをしっかり果たしますよ。試合で勝って、シェリー、俺は歌う、“愛すべきものすべてに"」

【石井の話】「インパクト、やっと動き出したな、おい。特にジョシュ、おめえと日本で再会するとは思わなかったよ。それから棚橋、お前がシェリーから獲る? いいじゃねえか。それでこそ棚橋弘至だ!」

【YOSHI-HASHIの話】「今日は正直、ゆっくりオフにしようかなと思ってちょっとゆっくりしてた。まあでも、いつどうなるか分かんないっていうのは今日、身をもって分かったし、タイトルマッチの時もそう。どうなるか分かんない。だからいつでも戦える準備はしとかないといけないって今日改めて思ったよ。これからも気を引き締めて。とにかく今はゴッちゃんの怪我が少しでも早く治るように、それを待つのみ。(両手に持った2本のIWGPタッグのベルトを見せながら)それまではこのベルト、あの人の代わりに一緒に持って上がるから」


【タイガーの話】「今日はね、中島と棚橋の“岐阜対決"。やはりね、岐阜の意地ってもんがあるんじゃないすかね。山や野原で体を鍛えた分、このリングでね。何か彼(棚橋)は(中島の)中学校の先輩らしいんでね。あいつ(中島)見ての通り、たぶん普通の生徒じゃなかったと思うから。かなりイカレポンチだったんじゃないかと思うんですけどね。でもそういう部分で先輩に食ってかかるっていうのは素晴らしく、今日はいいもん見せてもらいました。またオレッグはオレッグで、あいつはまぁホントに、このプロレスっていうものをもっと実践して覚えたら、たぶん一番じゃないの? この団体で一番強くなるんじゃないですか? それぐらいのものを持ってるしね。今日だってかなりの力の差を見せてくれたし、すごく頼もしい2人ですよね。僕は今度10月、ジュニアタッグ(リーグ戦)があるんですけど、僕はちょうどその時にアメリカ、ラスベガスで試合が入っちゃってるんで僕は出ないです。アメリカの試合もホント久しぶりなんでね、とても楽しみにしてるし、そっちも非常に。アメリカ、有意義に戦ってきたいと思います。まあ今日ホントに、あの2人は素晴らしかったと思います。マスコミの皆さんもぜひ褒めてください。ありがとうございました」

【中島の話】「(腰を押さえてインタビュースペースに着くとヒザ立ちになり)ああ、クソッ! 俺はよぉ、ラッキーだ。もし同じ中学校の卒業生によぉ、棚橋弘至がおらんかったらクソみたいなもんになってたからな。プロレスに出会えてよぉ、ラッキーだ。新日本プロレスによぉ。中2の時から決めとんだ。俺はよぉ、棚橋とサシでタイマン張って勝つのがよぉ、ずっと目標だわ。もっと強くなってよぉ、時間ねぇのは分かっとんだ。もっと強くなって、ぶっ飛ばしてやるよ。いつかよぉ、大垣でタイマン張れたらいいな、おい。いつかぶっ潰してやる」

【オレッグの話】「お疲れ様です。今日の試合で気付いたのは、相手の先輩たちはすごい強い先輩たち、棚橋さん、石井さん、YOSHI-HASHIさん、ホントにすごいレベル高いプロレスなんで、その先輩たちと試合して何か気付いたら自分の力も強くなったとかよくなってるとか、その強い先輩と試合して、自分のレベルもっともっと上がると思うんで、強くなるし、今日の試合もまた力とかあるけど、まだまだ問題あると思いますし、試合終わって動画見て、ちゃんと考えて次の試合までに直して、強くなるために頑張りたいと思います。ありがとうございました」

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