10/6【DRAGONGATE】Kzyが負傷欠場・布田に代わってブレイブ挑戦名乗り 3日後仙台でISHINと激突へ

『THE GATE OF VICTORY 2023』後楽園ホール(2023年10月6日)
○ISHIN&シュン・スカイウォーカー&KAI&H・Y・OvsKzy&ジェイソン・リー&JACKY“FUNKY”KAMEI&U-T×

　Kzyが負傷欠場した布田龍に代わってブレイブゲート王座挑戦に名乗り。王者・ISHINが受諾し、3日後の10・9仙台大会でのブレイブゲート戦が決定的となった。

　ブレイブゲート王者のISHINは10・9仙台大会で布田との防衛戦が決まっていた。地元でのタイトル戦に向けて燃えていた布田だったが、9・30神戸大会で左手を負傷し、無念の欠場に。今大会のオープニングでISHINは「今日の後楽園ホールに出ている連中の中から、1人俺が選んで逆指名してやる」と予告していた。

　そんなISHINはセミファイナルに登場。Z-Bratsのシュン&KAI&H・Y・Oと組んで、NATURAL VIBESのKzy&ジェイソン&U-T&KAMEIと対戦したが、意外な男が挑戦者に浮上した。

　NATURAL VIBESは入場時恒例のダンスを披露して客席を盛り上げたが、そこをZ-Bratsが襲撃。乱戦に持ち込んで、やりたい放題に暴れ回り、その後もZ-Brats優勢が続いた。

　ISHINたちはKAMEIに集中砲火。シュンのブラスターやその場飛びムーンサルトダブルニードロップもさく裂するが、KAMEIも必死に応戦する。ここで献身的な動きを見せたのがKzyだった。コーナーに上がったシュンのダイブを阻止すると、その後もZ-Bratsの誤爆を誘ったり、トペスイシーダを敢行したりと仲間たちをバックアップ。スキを突いてU-TがISHINを丸め込んで、あわやの場面を生み出した。しかし、惜しくも3カウントは奪えず。すぐさま反撃に転じたISHINは小股すくい式バックドロップから人誅(旋回式変型ロックボトム)でU-Tを沈めた。

　大の字になったU-Tを見下ろしたISHINは「余裕だよ。今日も超余裕だったな。今日も俺の圧倒的勝利だ。NATURAL VIBESはザコばっかだしな。次の挑戦者、誰にしようかな? 今決めたぞ。次の挑戦者は……」と思案するが、そこをKzyがエルボースマッシュで襲撃した。

　怒り心頭のKzyは「たいそう大口叩いてくれるじゃないの、ブレイブゲートチャンピオンさんよ。お前、そんな偉そうに言うほど何かしたか? 何かしてたか? ブレイブゲートは勇気ある者が持つベルトだぞ。そんな大口叩いているんだったらよ、イレギュラーなことが起きたなら、イレギュラーな人間が挑戦表明してもおかしくないだろ」とアピールした。

　Kzyはリングサイドに布田の姿を見つけると、「お前も無理してでも出るぐらいの気持ちがあったと思う。でも、休むことも勇気だ。お前のその勇気素晴らしいと思うぞ」と称賛したうえで、「だったら、お前の気持ちをちょっと汲ませてくれよ。お前の気持ちを背負ってよ。あいつはお前の地元でお前に恥をかかせてやろうと思っていたかもしれねえけど、俺がこいつに恥をかかせてやる」と約束。「お前も当日来て、セコンドで見守ってくれよ。お前をボロクソ言ったこいつの腰からあの勇気のベルトが無くなるところを見届けてくれ」と呼びかけると、ISHINに視線を移し、「そういうことだ。おい、ISHIN。この俺とブレイブゲートやる勇気はあるか?」と迫った。

　Kzyは2015年にDr.マッスルとしてブレイブゲート王座を保持した経験があるが、近年はドリームゲート戦線で活動し、悲願の初戴冠を狙っていた立場。それを知っているISHINは高笑いを浮かべると、「おい、Kzy。面白いこと言うな。DRAGONGATEの天下を取り損ねた男から俺はそんな言葉聞きたくなかったよ」とバッサリ斬り捨て、「ドリームゲートからブレイブゲートに落ちこぼれた今のお前なら余裕だよ。やってやるよ」と即受諾し、両者のタイトルマッチが決定的となった。

　リング上でISHINから「落ちこぼれた」と嘲笑されたKzyだったが、バックステージでは「ドリームを落ちこぼれたブレイブ? 違う違う。そうやって思ってる時点でお前は王者として失格だ。俺がしっかり仙台であいつの腰から奪う」と布田の前で改めてタイトル奪取を誓っていた。

　その言葉通りにベルトを獲得すれば、8年8ヵ月ぶりのブレイブ王座戴冠となる。突然、決まったタイトル戦でKzyは布田の無念を晴らすことができるのか。


☆10/9(月・祝)宮城・サンフェスタ(仙台市)『THE GATE OF ORIGIN 2023』16:00開始

▼オープン・ザ・ブレイブゲート選手権試合
[挑戦者]
Kzy
vs
ISHIN
[第48代王者]
※ISHIN2度目の防衛戦


【試合後のKzy、布田】
▼Kzy「当初、仙台、お前の地元でやる予定だった、布田龍がやる予定だったブレイブゲート。リング上で言ったけど、強行で出るつもりもあったと思う。休む決断は素晴らしい勇気。俺はこいつの気持ちを汲みたい。あいつにそこまで偉そうに言われる筋合いはない。あいつ自身が言ったな。ドリームを落ちこぼれたブレイブ? 違う違う。そうやって思ってる時点でお前は王者として失格だ。俺がしっかり仙台であいつの腰から奪う。しっかり見届けてくれ」

▼布田「はい。お願いします」

▼Kzy「OK、よろしくどうぞ」