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11/5【DRAGONGATE】菊田がドリームゲートV4 25分超激闘で清水に雪辱

『THE GATE OF DESTINY 2023』エディオンアリーナ大阪(府立体育会館)第1競技場(2023年11月5日)
オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合 ○菊田円vsBIGBOSS清水×

 菊田が3ヵ月ぶりの再戦で清水に雪辱を遂げ、ドリームゲート王座4度目の防衛に成功。「空席が目立ちますね。これはチャンピオンである菊田円の全責任です。何年経っても空席を埋めるまであきらめねぇからな」とDRAGONGATE再興を誓った。

 清水が8・3後楽園大会でのKING OF GATE準決勝でドリーム王者・菊田に勝利。以降も令和新世代とのシングル対決に連勝し、9・30神戸大会ではKING OF GATE覇者・箕浦を撃破。この日のドリーム王座挑戦を決め、「俺の10年全てぶつける」と覚悟を示してタイトルマッチに臨んだ。

 両者は序盤戦から真っ向勝負を展開。エプロンから場外へのダイビングヒップアタックで先手を取った菊田は逆水平合戦を制して主導権を握った。劣勢が続いた清水はブレーンバスターでぶん投げて反撃を開始。バックフリップ、ランニングボディプレス連発で巻き返し、菊田がフロントハイキック、ギロチンドロップの連続攻撃に出てもノーモーション砲丸投げスラムで応戦。菊田が変型エメラルドフロウジョンでやり返しても、すぐさまジャーマンでぶん投げた。

 意地の攻防は続き、ともに得意とする逆水平の打ち合いで真っ向から火花を散らす。ボディアタック、スパインボムと猛攻に出た清水だが、コーナーに上がったところを菊田がフロントハイキックで止めた。パワーボム、ラリアットの猛攻に出ると、消耗が色濃い清水にヒップアタックで追い討ち。それでも清水はショートレンジラリアットで反撃し、ノーモーション砲丸投げスラム、雪崩式バックフリップと大技を重ね、BIGBOSSプレスを連発して勝負に出た。

 だが、菊田は王者の意地でキックアウト。砲丸投げスラムを左右の張り手連打で食い止め、ラリアットをカウンターで食らっても、すぐさまラリアットで応戦。清水がラ・マヒストラルで意表を突いても2カウントで返し、ラリアットを叩き込む。清水も砲丸投げスラムで一発逆転を狙ったが、3カウントは奪えず。砲丸投げスラムを阻止してラリアットを連発した菊田がこん身のローリングラリアットを叩き込んで3カウントを奪った。

 25分を超える激闘の末、菊田が清水を破ってドリームゲート王座V4。頂点の座を死守した。「ドリームゲート戦、勝ったのはこの俺、菊田円だ!」と絶叫した菊田は「BIGBOSS清水、お前の10年間のすべて受け切って、俺が勝ったぞ。何の文句もねぇだろ」と勝ち誇る。一方で「これでお前とのシングルは1勝1敗1引き分けだ。まだ五分五分だろ? 今日の大阪の皆さんがBIGBOSS清水に送った声援がその答えだ。俺はドリームゲートチャンピオンとしていつまでもお前を待ち続けるからな。プロレスラーだろ。また這い上がって来いよ!」と清水にエールを送り、「清水さん、今日はありがとうございました!」と先輩に感謝した。

 会心のドリーム王座防衛となったが、菊田には不満が残った。この日の観衆は2408人。会場を見渡した菊田は「空席が目立ちますね。これはチャンピオンである菊田円の全責任です。俺は正直、とても悔しい、歯がゆい。どんなに頑張っても空席が目立つ」とお膝元の神戸にほど近い大阪で突き付けられた現実に感情を爆発させた。

 王者としてその現実を受け入れるだけでは終われない。「まだまだ俺たちは走り出したばかりで、こんなところであきらめるわけにはいかないんですよ! 空席の一つや二つ、百個や千個。このドリームゲートチャンピオンの菊田円が埋めてみせます! 何年経っても空席を埋めるまであきらめねぇからな」と言い切ってみせた。

 この日、D'Courageの盟友・吉岡勇紀&ドラゴン・ダイヤがツインゲート王座を戴冠。セコンドについていた二人をリングに呼び込んだ菊田は「この3人がいればDRAGONGATE、大丈夫でしょう? 今日の大阪大会がまず皆さんの心に残ったら、まずは第一歩です。俺は一歩ずつ一歩ずつ進んでいきたいと思います」と誓ってビッグマッチ大阪大会を締めた。

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