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11/12【DDT】IWGPジュニアベルトがまさかのアイアンマン戴冠 ダンス&ブラジャー姿披露のヒロムをディーノがキス襲撃

『Ultimate Party 2023』東京・両国国技館(2023年11月12日)
アイアンマンヘビーメタル級選手権試合 ○高橋ヒロムvs平田一喜×→○IWGPジュニアヘビー級のベルトさんvs高橋ヒロム×→○平田一喜vsIWGPジュニアヘビー級のベルトさん×

 ヒロムがダンスやブラジャー姿まで披露してアイアンマン王座を死守。試合後、IWGPジュニアヘビー級王座のベルトにアイアンマン王座が移動する珍事が発生すると、平田が即奪取を果たした。最後には疲労困ぱいのヒロムを男色ディーノがキス襲撃した。

 9・9大田区大会でEXTREME&アイアンマンの二冠王となった平田は、すでに参戦が発表されていた新日本・ヒロムの対戦相手に立候補。電撃来場したヒロムも受諾し、両国決戦で注目の一騎打ちが実現した。

 2人は2010年デビューの同期生。2011年の若手時代に新日本とDDTで2度シングルで対戦し、ヒロムが連勝。ヒロムにとって初勝利の相手が平田だった。対戦決定後、アイアンマン王座をヒロムが奪取し、新日本マットでも守り抜いたため、今回の試合はアイアンマン王座戦に。平田が提案したラウンド(2分)ごとにルーレットで試合形式を決定する特別ルールが採用された。

 序盤からヒロムは苦戦を余儀なくされた。第1Rは「ミュージカルシチュエーションデスマッチ」。ラウンド中に曲が流れたら、それに見合った技や行動をしなければならないルールだ。ヒロムは曲に合ったダンスが動きができず、ジャッジを務めた今林久弥GMから叱責されると、終盤にはムーディな曲に乗ってしまい、平田にキスする寸前に。

 第2Rは「ハンディキャップマッチ」。平田がパートナーとしてヨシヒコを召還すると、ここでもヒロムは苦しい展開。ヨシヒコの多回転式ヘッドシザースホイップを防ぎ、これでもかと餅つきパワーボムで叩きつけたが、TIME BOMBIIでも仕留め切れなかった。

 3Rは「目隠し乳隠しデスマッチ」。目隠しとブラジャーを装着して臨み、ブラジャーを奪い取ったほうが勝利となる形式だが、これにはヒロムは動揺を隠せない。黒いブラジャーをつけて試合に臨んだが、慣れないルールに四苦八苦。特殊なルールには一日の長がある平田にブラジャーを奪われそうになるが、ギリギリでゴングに救われた。

 ヒロムが疲労困ぱいで迎えた4Rは「ダンシングデスマッチ」。ダンスを踊らなければ、試合を決着する権利が与えられない形式だ。「踊ることはできない」と宣言したヒロムは電飾メガネを装着してダンスを始めた平田を奇襲。しかし、躊躇して自分はメガネをつけられない。正攻法で攻めたてたものの、その後も踊らず、そのままラウンド終了となった。

 第5Rも再び「ダンシングデスマッチ」ルールとなり、しかも1R55分に変更となると、意を決したヒロムが動いた。平田のお株を奪う手刀を後頭部に叩き込んで場外に追いやると、「DDTのリングに上がると決めた時から踊ることは覚悟してました。というか、むしろ踊りに来たんだ」と高らかに宣言。電飾メガネを装着すると、独自のアレンジを加えつつ、マグナムダンスを披露。平田も横に並んで、2人で踊り続けると、場内は沸騰する。

 これで勝利する権利を得たヒロムは、平田の首固めをしのぐと、ラリアットを一閃。眼鏡を外し、TIME BOMBの体勢に入るが、途中で技を止める。そして、12年前に初勝利を手にした思い出のフィッシャーマンズスープレックスホールドで乱戦を制した。

 ヒロムがアイアンマン王座を死守。平田が大の字になると、IWGPジュニア王座のベルトを肩にかけたヒロムも、満足げにその横で倒れ込む。破天荒な試合内容とは違った爽やかな幕切れになったと思いきや、松井レフェリーが状況を見て、3カウントを数え上げたため、IWGPジュニアのベルトがアイアンマン王者になる珍事が発生。そのベルトを平田がすぐさま押さえ込んだため、最終的に平田がDDTマットにアイアンマン王座を取り戻す形となった。

 まさかの展開が続き、茫然自失となったヒロムの前で、平田は「IWGPジュニアヘビー級のベルトに勝ったぞ!」と勝利の雄叫び。「ヒロムさん! 今日はありがとうございました。12年前のフィニッシュ、フィッシャーマンで決めるなんてやってくれるじゃないですか。だがしかしね、アイアンマンはワチャワチャしましたけど、それは置いといて、あなたとまたこのDDTのリングで夢の続きができたことが僕は本当に嬉しいです」と笑顔を見せると、「また僕も僕なりに変な角度でプロレス界を盛り上げます。あなたはちょっと変だけども、ストロングスタイル、IWGPジュニアヘビーを極めて、どうかまたすげぇ最多防衛記録をよろしくお願いします。またもっとデカくなって、一緒に楽しいことやりましょう」とヒロムにメッセージ。我に返ったヒロムも拍手を送り、握手を交わすと、平田の手を掲げて、健闘を称えた。

 その直後、スキを突いてスクールボーイで平田を押さえ込むが、ベルト奪回はならず。平田が脱兎の如く逃げ出していくと、DDT流のファイトを披露したヒロムに大きな拍手が降り注ぐ。満足げに花道を下がっていったヒロムだが、入場ゲート付近にやってくると、背後から舌なめずりしたディーノが登場。ヒロムに襲いかかって、強引にキスを交わし、そのままバックステージへ。ヒロムは最後まで受難続きだった。

プロ格 情報局