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11/28【新日本】“全員20代のメイン"で27分熱闘 海野&成田が清宮&大岩振り切りWTL首位タイ浮上

『レック Presents WORLD TAG LEAGUE 2023』名古屋国際会議場イベントホール(2023年11月28日)
Aブロック公式戦 ◯海野翔太&成田蓮vs清宮海斗&大岩陵平×

 海野&成田組と清宮&大岩組による“新世代対決"がWORLD TAG LEAGUE(WTL)名古屋メインで実現。30分に迫る熱闘の末に海野が大岩を振り切って3勝目を上げ、海野&成田組がAブロック首位タイに浮上した。

 海野26歳、成田25歳、清宮27歳、大岩25歳。プロレス界の未来を担う20代で任されたメインイベントが、両軍2勝1敗で迎えたWTL4戦目で実現した。

 のっけから今夏G1 CLIMAXで引き分けている海野と清宮が感情的に火花。地元・愛知(江南出身)でのメイン抜擢となった大岩も、NOAH修行で身につけた細やかなテクニックで成田を押し込んでみせる。

 ならばと海野&成田も細かいタッチワークで後輩・大岩を捕まえてみせたものの、大岩は力強いサイドスープレックスを見舞って脱出。負けじと海野も続く清宮をTボーンスープレックスでぶん投げ、さらには成田もハーフハッチスープレックスやローリング式アンクルホールド、ジャーマン…と清宮を押しまくる。

 譲らない清宮も成田のコブラツイスト狙いを素早くタイガースープレックスで切り返して戦況を五分に。意地のランニングネックブリーカー合戦も繰り広げて場内も熱を帯びた。

 その後は地元・大岩が躍動。窮地を脱した清宮から身を乗り出してタッチを受け取るや、ドロップキック3連発で先輩二人をナデ斬りに。海野のロープ飛び越え式DDTで硬いエプロンサイドに頭から突っ込み、オスカッターを浴びても屈さぬ大岩は、逆に落差十分のパワースラムで海野を投げつけてみせる。

 そのまま清宮と連動。ダブルのドロップキックで海野、成田に連続して当てるや、海野相手に得意のダブルインパクト式ダイビングボディアタックを敢行。絶好機を迎えた大岩は、アナコンダスープレックス(大剛式バックドロップ)で海野から3カウントを迫った。

 だが、海野はキックアウト。逆にジャーマンをSTFで切り返すや、成田との合体ネックブリーカードロップ、海野ニーアッパー→成田ブリザードスープレックス→海野ハーフネルソンスープレックス…と大岩相手に猛攻だ。

 清宮も決死のカットで飛び込み続け、大岩も海野のイグニッションを自らキックアウトして抵抗。逆に大岩は海野のデスライダー狙いを丸め込みで切り返し、必殺のジャーマンを狙ったものの、海野も無情にもバックを取り返してハーフネルソンスープレックスで黙らせる。なおも粘りをみせる大岩を、ポップアップ式エルボースマッシュで鎮圧した海野が、最後はブレイズブレイドからのデスライダーを決めて3カウントをもぎ取った。

 残り3分を切っていたものの、最後は海野がキッチリと決めきった形。名古屋メインの新世代対決で熱闘をつむいでみせた海野は、「待ってるから、頑張ってこい」と大岩に地声で声をかけながら握手し、清宮とも顔面を密着させながら握手を交わした。

 そのままマイクを握ると「新日本プロレスとかNOAHとか海外遠征とか関係ねえんだよ! 結局は這い上がるもコケるも自分自身」と強調。そのうえで「2ヶ月NOAHに上がっただけで勝てると思うな。こっちもダテに海外で地獄見てきたワケじゃないんだよ! お前(大岩)が帰ってくる頃には新日本の中心に立ってるから、頑張ってこいよ」とNOAH武者修行中の後輩・大岩にエールを送った。

 これでWTL3勝目。Aブロック首位タイに浮上した。「今日勝てたのも最高のパートナー・成田のおかげだよ、ありがとう」と相棒に感謝した海野だったが、「勝ったことはもちろんうれしい。でも、会場を見てください。空席がありますね。タッグリーグ、必ず俺たちが勝って、名古屋国際会議場を超満員にして、最高の景色をお見せします」と悔しさをにじませながら公約。最後は「新世代でしっかり結果を残して、来年のドームに乗り込んでやる。その時はこの新日本リングに、クリエイト・ア・パラダイムシフト」と締めくくった。

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