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12/21【新日本】聖地沸騰…石井がHENARE激闘突破でNEVER6人タッグV7 「勝ちたきゃ俺の心を折れ」

『Road to TOKYO DOME』東京・後楽園ホール(2023年12月21日)
NEVER無差別級6人タッグ選手権試合 ○石井智宏&オカダ・カズチカ&棚橋弘至vsジェフ・コブ&グレート-O-カーン&HENARE×

 聖地・後楽園ホールを揺るがす30分を超す激闘の末、石井が粘りに粘ったHENAREを粉砕し、オカダ&棚橋と保持するNEVER6人タッグ王座V7。石井はHENAREに対し、「俺に勝ちたきゃ俺の心を折れって」と言い放った。

 G1公式戦に続き、WORLD TAG LEAGUE公式戦でもHENAREが石井を破ると、帝国軍はNEVER6人タッグ王座に照準。執ような挑発に怒った石井が受けて立つ構えを見せると、オカダと棚橋も同調し、年末の後楽園2連戦・初日のメインでタイトルマッチが実現した。

 セミファイナルのKOPW戦によって、リング上がウイスキーまみれとなり、リングマットを張り替えるため、大会が中断に。それでも1・4東京ドーム大会に向けて体も気持ちも仕上がっている6人の戦いは序盤から白熱し、激しいシーソーゲームになった。コブがオカダに対してブライアン・ダニエルソンばりに「イエス!」コールを叫けば、棚橋は盤石のドラゴンスクリュー連発でそのコブに猛攻。帝国軍は連係攻撃で呼応すると、オーカーンはアイアンクロー式バックブリーカーでオカダを追い詰める。だが、オカダも合体式DDTでやり返し、ショートレンジラリアットで痛み分けに持ち込むと、場内はさらに熱を帯びる中、因縁と石井とHENAREが対峙した。

 2人は真っ向勝負で火花。気迫が伝染したのか、他の4人もリングに飛び込み、大技が連鎖すると、6人がリング上で大の字に。それでも死力を振り絞って立ち上がった石井とHENAREはいつはてることなく肉弾戦でせめぎ合った。

 先に勝機を掴んだのはHENARE。オーカーンたちの援護を受けて、合体シットダウンパワーボムを決めて石井を追い詰める。抵抗をやめない石井はオーカーンの二段蹴りをHENAREに誤爆させたものの、棚橋のビンタは避けられて今度は石井に誤爆。ここぞとばかりにHENAREは大技ラッシュから必殺のStreets of Rageの構えに。

 しかし、オカダと棚橋が献身的にカットに入る。棚橋がスリングブレイドでコブの介入を封じると、オカダは旋回式ツームストンパイルドライバーでHENAREに追撃。石井も棚橋とのダブル低空ドロップキックでオーカーンを排除した。それでも勝負を捨てないHENAREは壮絶な打撃戦で猛追し、またもStreets of Rageを狙ったものの、切り返した石井は頭突きで顔面をカチ上げる。そして、スライディングラリアットから垂直落下式ブレーンバスターで突き刺し、熱戦に終止符を打った。

 一進一退の攻防が続き、何度も攻守が入れ代わったが、最後の最後で石井が意地を見せてHENAREを粉砕。聖地・後楽園ホールを何度も沸騰させたうえで、NEVER6人タッグ王座を死守し、7度目の防衛に成功した。

 試合後、オカダ&棚橋と勝ち名乗りを受けたものの、石井は黙して語らず、マイクアピールはせずに花道を下がっていく。それでもコメントスペースでは熱い思いを吐露。「俺は簡単に壊れねえって言ってるだろ? 簡単に潰されねえんだよ。俺はしつこいぞ。しぶといぞ」と断言すると、「いつも言ってんだろ。俺に勝ちたきゃ俺の心を俺って」とHENAREに言い放ち、「何度ピンフォールされても、何度大の字にされようが、俺の気持ちは生きてる限り前に進むんだ。それだけはよくわかっておけよ」と通告した。

 そして、早くも明日(22日)の後楽園大会で対戦するカラム・ニューマンに照準。メイン後のリング上でも挑発されたが、「EMPIREのクソガキ、絡んで来たな。ちょうどいい。明日制裁してやるよ。日本のプロレスを叩き込んでやる」と予告した。

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