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12/29【スターダム】MIRAI陥落…安納が1ヵ月ぶり再戦制してワンダー王座初戴冠

『STARDOM DREAM QUEENDOM 2023』両国国技館(2023年12月29日) ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 ○安納サオリvsMIRAI×

 安納がMIRAIとの1ヵ月ぶり再戦を制して、ワンダー王座初戴冠を成し遂げた。

 安納は11・18大阪大会でワンダー王者・MIRAIに挑戦したが、結果は30分時間切れ引き分けに。MIRAIの実力を評価しつつ、「また戦おう。私は新たな道へ進むかな」と次なる目標を模索した安納だったが、白いベルトへの思いは断ち切れず、12・2名古屋大会で再度挑戦を表明。MIRAIも受けて立ち、年の瀬の両国大会で決着戦が実現した。

 試合は序盤戦からシーソーゲームになった。気持ちと気持ちがぶつかり合い、何度も攻守が入れ代わる。打撃戦やスープレックス合戦でも火花を散らした。安納が欠場中の盟友・なつぽい得意のフェアリアルギフトを投下するも、MIRAIは剣山で撃墜。ここぞとばかりにぶっこ抜き式フルネルソンバスターを連発したMIRAIが一気にアクセルを踏む。こん身のラリアットや変型カナディアンバックブリーカーなどで一気呵成にたたみかけた。

 猛攻をしのいだ安納はポテリングで丸め込み、あわやの場面を生み出すが、MIRAIはギリギリでキックアウト。逆にミラマーレショックで突き刺し、ラリアット、ダイビングボディアタックと再び怒とうの大技ラッシュへ。安納は粘りに粘ったものの、MIRAIは勝負を決するべく旋回式のミラマーレショックへ。

 安納はこれをリバースフランケンで切り返して大逆転。ラリアットを狙うMIRAIを延髄斬りで足止めし、ロコモーション式ジャーマンにつなげる。そして、必殺のタンタンドルへ。MIRAIはこれをラリアットで迎撃するが、安納もドラゴンスープレックスで止まらず、今度こそタンタンドルがさく裂。MIRAIはそれでも沈まなかったが、安納はジャパニーズオーシャンスープレックスホールドで3カウントをもぎ取った。

 安納が決着戦を制してワンダー王座初戴冠。スターダムマットでシングル初栄冠を手にした。「サオリ」コールを受けた安納は「MIRAI、あんたはやっぱメッチャ強いわ。今日は私が勝った。今日、悔しさを感じたMIRAIはもっと強くなるんやろうな。また戦おうよ。その時はさ、今日を超えた戦いしようぜ」とマイクでMIRAIにメッセージ。安納が手を差し出すが、MIRAIは握手に応じなかった。そんなMIRAIに安納は拍手を送る。リングを去るMIRAIに大きな拍手が巻き起こった。

 セコンドに付いた盟友・なつぽいにも祝福された安納は「私は今年さらに輝くことができたかな? まだ行くよ。もっともっと行くよ。このベルトと共にもっとさらに高みを目指していく。私がワンダー・オブ・スターダムのチャンピオン安納サオリです」と力強く言い放ち、ベルトを掲げた。

 バックステージでも「私はもしかしたら時代や伝説を創るタイプじゃないかもしれへん。でも、私は輝く。さらにこれからももっと。それが女子プロレス、プロレス界のためになればいいと思っている。そのためにこのベルトとともに輝く行動をしていく」と誓いを立てた安納は「もう一度言わせてください。私、安納サオリ、さらに輝くため、ここスターダムのリングに来ました。よろしく」と宣言した。

 この言葉は今年の4・2後楽園大会に電撃来場した時に口にした言葉と同じ。白いベルトを腰に巻き、新たなステージに立った絶対不屈彼女は、さらなる輝きを目指し、2024年も躍進していく。


【安納の話】「私はもしかしたら時代や伝説を創るタイプじゃないかもしれへん。でも、私は輝く。さらにこれからももっと。それが女子プロレス、プロレス界のためになればいいと思っている。そのためにこのベルトとともに輝く行動をしていく。もう一度言わせてください。私、安納サオリ、さらに輝くため、ここスターダムのリングに来ました。よろしく」

【MIRAIの話】「さすが安納サオリ。安納サオリは本物の絶対不屈彼女でした。2023年下半期、安納サオリといっぱいいっぱい戦ってきました。でも、1回も直接勝てなかった。今日も負けてしまった。今は本当に正直に悔しい気持ちが凄く凄く大きいです。でも、この気持ちというか、また成長する種というか、それをくれた部分に関しては、安納サオリにとっても感謝してます。白いベルトともっとずっと一緒にいたかったし、もっと一緒に成長していくつもりだったので、本当に悔しいが大きいけど、この気持ちを糧に、2024年、また皆さんに新しい景色を見せれるように、突き進んでいきます。もっともっと努力していきます。ありがとうございました」

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