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12/29【スターダム】ジュリアが怪物メーガン絞殺でSTRONG女子死守 トリッシュ・アドラ迎撃へ

『STARDOM DREAM QUEENDOM 2023』両国国技館(2023年12月29日)
STRONG女子選手権試合 ○ジュリアvsメーガン・ベーン×

 ジュリアが圧倒的なパワーを発揮した怪物・メーガンを逆転絞殺で下し、STRONG女子王座を死守。試合後、“アフロ・パンク"トリッシュ・アドラがVTRで挑戦表明すると、受けて立つ構えを見せた。

 新日本の7・5後楽園大会でウィロー・ナイチンゲールを下し、STRONG女子王座を奪取したジュリアは、積極的にタイトル戦を重ね、ここまで6回の防衛に成功した。そんなジュリアの前に立ち塞がったのが最強外国人のメーガンだ。今年8月に突如としてスターダムに現れ、いきなり当時のワールド王者・中野たむをあと一歩のところまで追い込んだ脅威の外国人戦士は、その後も圧倒的な強さを誇示してきた。舞華とのコンビでタッグリーグ制覇を成し遂げたものの、いまだシングルでは無冠。2023年最後の興行でベルトを奪取すべくジュリアを攻めに攻めた。

 12・24後楽園大会の前哨戦でもジュリアを直接下しているメーガンはのっけから圧倒的なパワーを発揮する。ジュリアの抵抗を意に返さず、ちぎっては投げ、ちぎっては投げ……と一方的に攻め立てた。ショートレンジのラリアットや逆水平チョップ、腹部へのタックル連打と怪力を武器に余裕タップリにたたみかける。ジュリアが変型卍固めやスイング式DDTを狙っても、そのたびに押し潰していく。

 逆エビ固めを耐え抜いたジュリアはロープに首から叩きつけてようやく一矢報いる。ミサイルキックを放ってもメーガンは倒れず、サムソンクラッチ狙いも踏ん張られるが、勢いをつけて前方に叩きつけると、馬乗りになってエルボーやビンタを乱射した。

 さらに、ジュリアは追撃を狙って突っ込んだものの、キャッチしたメーガンはパワーボムで黙らせる。リングに座り込んだ状態でビンタ合戦に発展しても、メーガンがパワーで押しきった。さらに、ジュリアをエプロンに追い込み、ロープを挟んだ状態からぶっこ抜き式ジャーマンを強行。必殺のF5の構えに。

 ジュリアはDDTで切り返して起死回生。バックドロップでメーガンの巨体をぶん投げる。そして、一気にノーザンライトボムで突き刺した。これでも終わらないとみるや、ジュリアは両足で両腕を固めての変型ネックロックで拷問すると、グロリアスドライバーへ。

 こらえたメーガンはツームストンで逆に突き刺して逆襲。大ダメージを負ったジュリアを強烈なF5でぶん投げる。ジュリアが間一髪で肩を開けると、両国は「ジュリア」コール一色に。メーガンは雪崩式F5を仕掛けたものの、ジュリアは雪崩式回転エビ固めで切り返す。それでもメーガンはスピアーからまさかのムーンサルトプレスを敢行するも、ジュリアに避けられて痛恨の自爆。ヒザ蹴りをねじ込んだジュリアは、この日2発目のノーザンライトボムで突き刺すと、なおも粘るメーガンをボナノテ(足を極めての変型ネックロック)で絞め落とし、熱戦に終止符を打った。

 ジュリアがメーガンから逆転勝利を挙げて、STRONG女子王座7度目の防衛に成功。マイクを持ったジュリアはメーガンに「私たちまだ生きてる。だから、生きてる限り、何度でもいつでもどこでも戦える。メーガン、またやろうぜ、ストロングガール」とメッセージを送ると、互いに手を差し出したものの、握手は交わさなかった。

 「ていうわけで、なんとか怪物に勝ったようなんで、来年も……」とアピールを続けるが、ここで突然、アドラがVTRで登場した。アドラはNJPW ACADEMYの卒業生でROHなどで活躍する女子レスラー。東京女子プロレスに来日経験がある。ジュリアが5度目の防衛を果たした新日本10・28ラスベガス大会に来場し、STRONG女子王座獲りに狙いを定めていた。

 「ジュリア防衛成功おめでとう。STRONG女子王座を防衛したジュリアには声援が鳴り止まないことでしょう。それはそれとして、“アフロ・パンク"トリッシュ・アドラは置いてけぼり? まあ、別にいいんだけど。私は我慢強いし、今からでも遅くはない。前に世界一のレスラーと対戦したいって言っていたわよね? 私はずっと世界一を自称してたけど、あなたからの連絡は一切無い。どうしてなの? この試合が組まれない理由はないでしょう。どうかしらチャンプ?」。アドラからの挑戦表明を受けて、「今、メーガン倒したのに、なんだあの強そうな女は」とこぼしたジュリアだが、即座に挑戦を受諾。「あの女が口だけの挑戦者じゃないといいと願っています。というわけで諸君、このあとも引き続きスターダムをお楽しみください。ジュリアとはまた来年会いましょう。アリベデルチ、またな」と締めくくった。

 バックステージでも「あなたがどういう選手か知らないけど、見る限り、凄いデカくて、凄い筋肉で。またジュリアにとてつもない壁が襲ってくるってわけか。でも、負けねえぞ、絶対。やりましょう。どこでもいいよ」とアドラ迎撃を宣言したジュリア。早くも2024年最初の防衛戦が決定的となった。

【ジュリアの話】「ああ、疲れたわ、マジで。今年一、疲れたかもしれない。メーガン強すぎ。まさにジュリアのこの1年を締めくくる相手に相応しい女だった。ストロング過ぎるよね。しかも、なんであんなデカい体して、あんな飛ぶんだろう。人間の体ってスゲェなとこのベルトを持ってからつくづくいろんな人と戦って感じることが増えました。まだまだ勉強しなきゃですね、私も。これからももっと上を目指して、来年もいい年にしたいなと思っております。メーガンとはまたいつかどこかで必ずやるでしょう。そして、次のチャレンジャー。彼女は確か前回ラスベガスの試合後に顔を出してくれたんだよね。わざわざ私のSTRONGの防衛戦を見に会場に足を運んでくれたらしい。そして、今日はまたわざわざメッセージを準備してくれたみたいで。やりましょう。やりましょう。あなたがどういう選手か知らないけど、見る限り、凄いデカくて、凄い筋肉で。またジュリアにとてつもない壁が襲ってくるってわけか。でも、負けねえぞ、絶対。やりましょう。どこでもいいよ。アリベデルチ、またな。そして、スターダムのファンの諸君、よいお年を」

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