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12/29【スターダム】中野たむが両国来場、復帰誓って宣言「必ず一番星に返り咲く」

『STARDOM DREAM QUEENDOM 2023』両国国技館(2023年12月29日)

 欠場中の元ワールド王者・中野たむがリング上であいさつ。「必ず中野たむは一番星に返り咲きます」と涙ながらに復帰を誓った。

 たむは左ヒザ負傷により、10月から大会を欠場。ワールド王座として鈴季すずの挑戦を受ける予定だったが、年内の復帰は難しいと判断され、タイトル返上となった。それでも10月までの活躍が評価され、2023年度のプロレス大賞女子プロレス大賞を受賞。この日、久々に公の場に姿を現し、観客の前であいさつを行った。

 四方の客席に頭を下げたたむは「宇宙の皆さん、そして両国国技館の皆さん、こんにちは! 宇宙一かわいいアイドルレスラーの中野たむです。今日は私からファンの皆さんとスターダムの仲間たちに伝えたいことがあって、この時間を作っていただきました。少しだけお付き合いください」とあいさつ。涙を流しながら、「2ヵ月半前、私は赤いベルトのチャンピオンのままこのリングを離れました。チャンピオンとしての責務を全うできないまま、姿を消してしまったこと、ファンの皆さんにご迷惑ご心配をおかけしてしまったこと、本当に申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 さらに、「泣いてない」と強がりつつも、「欠場中、いろんなことを考えました。プロレスを辞めようと思っていました」とこぼしたたむは、「でも、そんなどん底の私を救ってくれたのはずっと応援して待ち続けてくれたファンの皆さんの愛と、スターダムの仲間たちの愛でした。本当にありがとうございました」と改めて感謝の言葉を口にした。

 女子プロレス大賞受賞についても言及し、「この賞を今の私がいただいていいのか、何度も自問自答しました。でも、これは私だけがいただいた賞ではなく、ファンの皆さん、そしてスターダムの仲間と一緒にいただいた賞なのだと思います。本当にありがとうございました」とここでも感謝の意を表した。

 そして、「本当にいつも私を救ってくれてありがとうございます。今度は私の番です。約束します。私が皆さんに、そしてスターダムの仲間たちに愛を届けます。そのためにこのリングに戻ってくることを約束します。私は今の中野たむは、五等星、いや、六等星かも知れません。でも、必ず中野たむは一番星に返り咲きます」と復帰を表明。「大切なスターダムを、大切な皆さんと仲間たちと一緒に世界一の団体にしたい。だから、これからも私たちのことを信じてついてきてください」と決意を新たに。最後に「今日は2023年最後のスターダムの興行です。選手たちは最高の試合を皆さんにお届けします。皆さん、最後まで最高にスターダムしてください。ありがとうございました」と締めくくると、両国は大きな拍手に包まれた。

 復帰時期は未定だが、リングでの練習も再開しており、たむは「桜が満開になる前には、私は満開になりたいなと思ってます」と春前の復活を示唆した。

 『たむ! たむ! たむ!』って名前を呼んでくださる言葉も凄く勇気になって。私は本当にここが私の生きる場所なんだ、帰る場所なんだなって思いました」。観客の声援を胸に、たむは自分の居場所に舞い戻り、再び頂点を目指す。


【たむの話】

▼たむ「2ヵ月半ぶりに皆様の前に出ること、とても正直怖かったんですが、とても温かく拍手と声援で迎えてくださって、凄く勇気をいただきました。絶対泣かないって決めてたんですけど……泣いてないですね。汗ですね、これは。本当にたくさんご心配とご迷惑をかけすぎてしまったんですが、今は前向きに復帰に向けて準備しています。必ずスターダムはこれからもっともっと、もっと凄い団体になっていきます。だから、私たちのことを信じてついてきてくれると嬉しいです。あっ、来年の1・8安城大会にもごあいさつにうかがわせていただきたいと思ってます」

――怪我はどんな状況で、どんな治療を今までしてきた?

▼たむ「日常生活は問題ない状況で、ちょっとずつリングでの練習も再開しております。治療はよく食べ、よく寝て、よくお日様の光りを浴びることです」

――手術はしてない?

▼たむ「手術はしてないです」

――復帰の時期はうっすら見えている?

▼たむ「そうですね。ここがいいなと考えているところはあります」

――遅くとも来年の春や夏などなんとなくイメージはある?

▼たむ「桜が満開になる前には、私は満開になりたいなと思ってます」

――具体的にどの場面で負傷した?

▼たむ「10・7の刀羅ナツコ戦のフィニッシュですね。スクリュードライバーがヒザに当たってしまった瞬間です」

――ファンの反応を受けて、何を感じた?

▼たむ「正直、どんな凄い野次が飛ぶか、どんだけ生卵投げられるかなって心配だったんですけど、本当に温かく迎えてくださって。『たむ! たむ! たむ!』って名前を呼んでくださる言葉も凄く勇気になって。私は本当にここが私の生きる場所なんだ、帰る場所なんだなって思いました」

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