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12/31【全日本】田村がリンダマンから奪還で悲願の世界ジュニア初戴冠 光留指名で1・2後楽園V1戦が浮上

『#ajpwMANIAx2023』国立代々木競技場 第二体育館(2023年12月31日)
世界ジュニアヘビー級選手権試合 ○田村男児vsエル・リンダマン×

 田村がリンダマンを破って世界ジュニア王座を初戴冠。ジュニアの至宝を奪還した新王者は佐藤光留を次期挑戦者に指名した。

 田村は暮れの「Jr.BATTLE OF GLORY 2023」に優勝。5・7大田区大会で第64代王者・土井成樹に敗れて以来、約8ヵ月ぶり4度目となる世界ジュニア挑戦を決めた。対するリンダマンは「全日本ジュニアの選手が弱すぎる」とし、大みそか決戦突破の先に三冠王座挑戦を見据えていた。

 全日ジュニアの一員として、それを簡単に許すわけにいかなかった。これまで4度の防衛を重ねてきたリンダマンの猛攻に苦戦。トペコンヒーロを食らって序盤からリングアウト寸前に追い込まれ、バックフリップやショルダータックルで反撃に出ても、ラリアットを脇固めで切り返されて苦もんした。

 それでも田村は三角絞めをパワーボムで脱出。なおも腕攻めにあいながらも、痛む右腕でラリアットをカウンターで打ち込む。リンダマンが急角度バックドロップでぶん投げても、バックドロップですぐさま応戦。腕ひしぎ逆十字固めに捕まっても意地で耐え抜き、熊殺し、ジャーマンで叩きつけられても、いずれも3カウントを許さない。

 田村は起死回生のデスバレーボムをさく裂。リンダマンが再びジャーマンで投げ飛ばしても、カウンターのラリアットを振り抜いた。そして高角度パワーボムを連発して熱戦に終止符を打つ3カウントを奪った。

 田村が苦戦の末にリンダマンを破り、世界ジュニア初戴冠。年内最終戦で全日ジュニアの至宝奪還の大仕事を遂げた。男児コールの大合唱の中、マイクを手にした田村は「ベルト獲ったぞ!」と喜びの絶叫。「長かった。約4年が経ちました。でも今日12月31日、リンダマンから、GLEATからベルトを取り戻しました。僕自身まだまだ未熟ですが、このベルトともっと成長していきます」と誓った。

 新王者は防衛ロードに積極姿勢。「ベルトを獲ってやってみたいことは今年のジュニアリーグ、勝ててない人たちとやることです」と言い切ると、「ここで決めました。その相手は僕と同じEvolutionの光留さんです。もう日付も決めました。1月2日の後楽園ホールで僕と防衛戦して下さい! お願いします!!」と舞台も指定したうえで次期挑戦者を指名した。

 実現すれば光留とは11・19新木場大会におけるジュニアリーグ公式戦で対戦し、時間切れ引き分けに終わって以来の再戦となる。2024年の全日ジュニアは田村男児を中心に幕を開ける。

【田村の話】「ベルトを獲りました。約4年間かかりました。あと一歩のところでいつも取りこぼして、取りこぼして、ようやくこの大みそかの日にベルトを獲ることができました。とても嬉しいです。こうやってできたのも、今まで戦ってくれた、そして今日対戦してくれたリンダマンさんのおかげです。リンダマンさんがああやっていろいろ言ってくれたおかげで、今日僕が獲ることができました。諦めずにやった結果がこれです。諦めなければ何でもできるって僕は思ってます。1月2日、佐藤光留と防衛戦をやらせてください。あとはもう会社が決めてください。それだけです。以上です。ありがとうございました」

【リンダマンの話】「(場内から田村への歓声が聞こえてきて)聞こえますかね? 田村男児の応援が凄かったってことですよ。強かった。一つ強がりを言わせてもらうとすれば、チャンピオンの一番の仕事は次の挑戦者にベルトを渡して、次のその挑戦者が新しいチャンピオンとなり、価値を上げていく。そのためのバトンを渡すのがチャンピオンの役目だ。強がりかもしれないけど、田村男児がどうなっていくのか、どう上がっていくのか、どう沈んでいくのかがこのリンダマン政権、正しかったのか、正しくなかったのかの一つの答え合わせになると思うから。50年…いや、10年先になっても100年先になってもわからないかもしれない。だけど、これから先の田村男児、楽しみにしてるし、俺の価値を上げるためにも素晴らしいチャンピオンになってくれることを楽しみにしてるぞ。全日本プロレス、世界ジュニアヘビー、勉強になりました。ありがとうございました」

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