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1/4【スターダム】ジュリアがDonna del Mondoの解散を発表 4年間の活動に幕

『イッテンヨン・スターダムゲート 2024』TOKYO DOME CITY HALL(2024年1月4日)
△メーガン・ベーン&舞華vs鈴季すず&ジュリア△

 ジュリアがDonna del Mondoの解散を発表。約4年間の活動に幕を下ろした。

 今大会で当初は「ジュリア&舞華vsすず&メーガン」のカードが組まれていたが、昨年末の両国大会で舞華がすずを破り、ワールド王座初戴冠を達成。この試合を見たSTRONG女子王者のジュリアが「舞華と戦いたいし、すずと組みたい」と主張。急きょカードが変更になった。

 舞華とメーガンは昨年のタッグリーグを制している強力コンビ。一方、ジュリアとすずはアイスリボン時代の恩讐を経て、昨年の9月に一夜限りでタッグを結成。試合後、ジュリアは「いつか絶対私のタッグパートナーになれ」と口にしており、注目の再合体となったが、試合後にまさかの展開が待ち受けていた。

 舞華とジュリアのDonna del Mondo対決で幕開け。握手からスタートする。舞華とすずのみならず、ジュリアとメーガンも両国で壮絶なSTRONG王座戦を繰り広げたばかりだけに、序盤から試合は白熱。4人は両国の続きとばかりに激しくやり合った。

 舞華とジュリアも再び向かい合うと、感情むき出しで火花。激闘はもつれにもつれる。終盤には雪崩式の攻撃を4人で狙い合い、同体でマットに転落。直後に時間切れ引き分けのゴングが打ち鳴らされた。

 試合後、舞華と言葉を交わしたジュリアはマイクを持つと、テクラと桜井まいをリングに呼び込む。そして、舞華に語りかけ始めた。

 「舞華、赤いベルトの奪還本当におめでとう。最高に似合ってるよ。Donna del Mondoは最初私と舞華と朱里と3人で立ち上げたユニットです。あの時は3人でよく酒を飲んで。まだデビューしたばかりの我々は食らいつくのに必死で。で、3人でそれぞれのやり方で絶対テッペン獲ってやろうぜって飲みながら約束したよね」と立ち上げ時を懐かしそうに振り返ると、「舞華が両国でその赤いベルトを巻いた瞬間から、私はその誓いはもう果たされたのかなと思っている。みんなよく聞いてください。つまりそう、Donna del Mondo、いろいろあった4年間だったけど、今日で解散します」と表明した。

 そして、ジュリアは「舞華にも舞華の考えがあると思う。そして、元Donna del Mondoのメンバーたちも見てください。みんな大きな存在になってきているし、テクラや桜井もこんなに成長して。私がスターダムに来た当初の一匹のあの時のジュリアに戻りたいと思っているのが正直な気持ち」と現在の心境を素直に語った。

 ジュリアの言葉を受けて、舞華は「ジュリア、どんだけお前の側にいたと思ってんだよ。実はクソ真面目なところとか、マジで本当に頭ぶっ飛んだ行動や思考回路、どんだけ近くで見て、サポートもあったり、一緒に斬り込んでいったことか。こんだけ一緒にいたら、それは真面目になって、私だって頭のネジが1本や2本ぶっ飛んだヤツになるよ。同じ考えだよ」と解散に同意。「私はもう私なりのやり方で私の道を行きます」と決意を口にした。

 テクラは「DDMに連れてきてくれて本当にありがとうございます。今はいろいろ考えたいことがあるし、体も限界だから、ちょっと休むね。でもね、テクラは必ずスターダムのリングに戻ってくる。その時はライバルになるかもしれない。どちらにしてもこれからもよろしくね」と別れのコメント。一方、桜井は「ジュリア、どうしようもない私をDDMに入れてくれて、ありがとう」と感謝を伝えると、「でもね、私はまだまだ強くなりたい。ジュリアの元で吸収したいと思っている。だから、私はジュリアについていきます」と共闘継続をアピールした。

 ジュリアは「なんか年始にこんな空気にさせてしまって申し訳ない。でも、このぐらい爽やかなほうがうちららしくない? Donna del Mondoは今日で本当に解散。だけど、DDMに関わった選手たちはこれからも大きくなっていくだろうし」と晴れやかな表情を見せる。そのうえで「私が言いたいのは、解散したけど、それぞれの選手がいなくなるわけじゃないんだから、ちゃんと目を離さずに見とけって。そういうことです。本当に4年間、いろいろ皆さんのことをお騒がせしたり、いろいろありましたけど、本当にたくさんの応援ありがとうございました」と観客に頭を下げた。

 最後にジュリアは「あの締めをしたいと思います。桜井、テクラ、MIRAI、なつぽい、ひめか、舞華、朱里、そしてジュリア。我々世界に弾ける女たち、Donna del Mondo! アリベデルチ、さらばだ!」とかつて所属したメンバーの名前も呼び上げつつ雄叫び。2020年1月から始まった4年間の歴史に幕を下ろした。

 バックステージでは感極まった様子のジュリアだったが、「ダラダラいろいろやるのは好きなじゃない性格なんだよ。DDMのみんなも。誰よりも自由に、伸び伸びとプロレスをやるのがDonna del Mondoのヤツらだったから、私はこの選択間違ってなかったと思っているし。お客さんたちにはちょっとびっくりさせてしまったと思うけど。でも、これがDonna del Mondoのやり方」と気持ちはあくまでも前向き。「お前が嫌でも、たまに組むことはあるぞ。これはもうしょうがねえから」とすずに呼びかけると、すずは「お疲れ様」とねぎらっていた。


【試合後のジュリア&すず】

▼ジュリア「1・4はプロレスの日。プロレスの日に、1月でDonna del Mondoがちょうど4年を迎える。この4年間、いろんなことがあったことが一気に記憶がバーッと蘇ってきてます。本当にまず私がスターダムに乗り込んできてから。ここにいるすずとの別れもあり、再会もあり。DDMの選手たちはそれぞれのやり方で大きな存在になっていって。でも、そんな中でも、舞華、朱里、ジュリア、この3人のオリジナルのDDMが掲げた目標、そして夢はスターダムでテッペン獲る。それが年末に果たされたと。その瞬間に、私はもうDonna del Mondoのやるべきことはしっかりやり遂げたなと。そもそもね、ダラダラいろいろやるのは好きなじゃない性格なんだよ。DDMのみんなも。誰よりも自由に、伸び伸びとプロレスをやるのがDonna del Mondoのヤツらだったから、私はこの選択間違ってなかったと思っているし。お客さんたちにはちょっとびっくりさせてしまったと思うけど。でも、これがDonna del Mondoのやり方。リング上でも言ったけど、別にみんないなくなるわけじゃないからさ。これからもっともっとでっかくなっていくための発展的解散だと私は思っている。みんあんがみんなもっとやりたいことがあるだろうし、もっともっと自由にやっていくために、私はこの方法しかないと思ったし、このタイミングが一番ベストだったと思ってます。本当に4年間、Donna del Mondoにたくさんの応援ありがとうございました。これからも一選手、個人的な選手としては皆さんよろしくお願いいたします。そして、私は無所属となったので。無所属だから、まあ、お前(すず)が嫌でも、たまに組むことはあるぞ。これはもうしょうがねえから」

▼すず「お疲れ様」

▼ジュリア「すずをDDMに入れるっていう夢は果たせなかったけど、プロレスはやっぱり何が起こるかわからない。テクラは今日をもって一旦欠場に入るけど、またリングで必ず再会するし、なんか桜井はついてくるらしいし。いいんだよ。それぞれがそれぞれの道を進む。だから、たまに試合で一緒になったらさ」

▼すず「やってやるよ」

▼ジュリア「もういざこざはなしだよな」

▼すず「振りかよ? なしだよ。仲良くやろうぜ」

▼ジュリア「ありがとうございました」


【舞華の話】「リング上でジュリアが言った通り、DDM解散ということで。この4年間、こんなに波瀾万丈だったユニットはないんじゃないかなって本当に思う。そして、私自身、抜けようと思ったこともあったし。でも、こうやってDDMの最後を一緒に過ごすことができて、よかったかなと思います。今はこの赤いベルトもあるので、私は私にしかできないやり方で、私の道を突き進みたいと思います。そして、今日タッグパートナーだったメーガンとは、これからもずっとタッグとしてやっていきたいと思います」

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