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1/11【DRAGONGATE】KAMEIが清水とビッグハグ! シュンとマンテを振ってNATURAL VIBES残留を選択

『OPEN THE NEW YEAR GATE 2024』後楽園ホール(2024年1月11日)
○シュン・スカイウォーカーvs豹×

 シュンとルイス・マンテに激しい勧誘を受けて苦悩したJACKY“FUNKY"KAMEIだったが、最後は盟友・BIGBOSS清水と“ビッグハグ"。NATURAL VIBES残留を選択した。

 昨年11月、豹がZ-Bratsを離脱し、マンテと合体。Z-Bratsを率いるシュンとの間に遺恨が生まれた。それに拍車をかけたのはKAMEIの存在だ。KAMEIはNATURAL VIBESに所属しているが、マンテ&豹も、シュンもそれぞれユニットに勧誘。遺恨が激化する中、豹がシュンにシングルマッチを要求し、後楽園2連戦・2日目のメインで激突することになった。

 前日の後楽園大会でシュンはKAMEIがリングサイドで試合を観戦すると独断で決定。仕方なく受け入れたKAMEIが本部席に着席すると、続いて豹の入場に。ここで背後からシュンが襲撃し、荒れた幕開けとなった。

 豹が反撃してトペの構えに入ると、シュンは本部席のKAMEIに抱きつく。盾にして追撃を防ぐと「俺を守りたいんだって」と妄言。そのKAMEIを豹めがけて投げつけると、「ありがとう」と自分勝手に感謝した。意味不明な発言を繰り返しながらも、豹の反撃をことごとく防いだシュンのペースで試合は進む。

 観客の声援を受けた豹は決死のトペコンヒーロで逆襲へ。場外戦ではパイプイスめがけてBTボムを狙われたものの、豹は意地のリバース。反対にイスに叩きつける。エプロンからのセントーンは避けられてイスに誤爆。今度こそBTボムを食らってしまうが、その場飛びムーンサルトダブルニーを自爆させると、ミサイルキック、コンプリートショットと大技を連発し、新兵器のHunting(ダイブ式飛びつきタスタナー)の構えに。

 これをキャッチしたシュンはリバースブレーンバスター、ブラスターと一気呵成。その場飛びムーンサルトダブルニーを投下した。豹はギリギリでキックアウトすると、SSWを切り返し、サムソンドライバーで突き刺すが3カウントは入らず。直後にフロントハイキック、旋回式ロックボトムとたたみかけたシュンがその場飛びムーンサルトダブルニーを再び放って接戦を制した。

 試合後、シュンはリングサイドで試合を見守っていたKAMEIを見つめる。そして、「KAMEI、見た? へへへ。見た?」とまるで恋人のように語りかけると、「シュン・スカイウォーカーと豹が戦う。その結果がこれ。誰でもやる前からわかってたことでしょ」と豹をバッサリ斬り捨てる。そして、「試合中、聞こえたか? たくさんの応援の声が。俺の心には響いてたよ。KAMEIからの心の叫び、心の声が。ありがとう〜」とまたもKAMEIに感謝した。

 KAMEIは顔をしかめるが、シュンは気にせず、「KAMEI、見てわかっただろ? よく感じただろ? それでまた、よく俺の心に声を届けてくれた。本当にありがとうな。お前の心の声、しかと受け取った。わかった。明日からKAMEIはシュン・スカイウォーカーと共に戦う。シュン・スカイウォーカーの隣でやっていく」と勝手に宣言した。

 ここで豹のセコンドに付いていたマンテが割って入る。マンテは第5試合でKAMEIと一騎打ち。勝利したあとに握手を求めたが、KAMEIに拒否されていた。それでも懲りずに流暢な日本語で「カメちゃん、本当に愛してます。ビッグハグ、カモン。お願いします」と口説きにかかる。

 見かねたNATURAL VIBESの面々がリングに飛び込んだ。シュンは「お前関係ないだろ。入ってくるな。乱入禁止だよ」と怒りをぶつけるが、リーダーのKzyは「関係大ありだ、ボケ!」と一喝。「隣の芝生は青いか? そんなに俺が羨ましいか?」と独自の理論を展開するシュン、「愛してます」と連呼するマンテを見て、Kzyは思わず「お前ら2人とも揃ってサイコか!」と天を仰いだ。

 清水も続く。「シュン、それからマンテ。お前らとKAMEIが違うってことを今から証明したろうやないか。KAMEI、お前はNATURAL VIBESのKAMEIやろ? それやったら俺の胸に飛び込んでこい。ビッグハグしようぜ」と上半身裸になって猛アピール。負けじとマンテは「カメチャン、ビッグハグお願いします。愛してます」、シュンは「KAMEI、俺の胸は空いてるよ。俺の胸に飛び込んでこいよ」と訴え、3人揃って両手を広げてみせた。

 3人に詰め寄られて、KAMEIは頭を抱えて苦悩。それでも最後にはNATURAL VIBESを選択し、清水の胸に飛び込んだ。清水は「これこそビッグハグや! KAMEIを盾にするようなシュン、首を持ってボコボコにするマンテ。お前らにKAMEIがビッグハグするわけないやろ」と満足げ。NATURAL VIBESは改めて結束をアピールする形となった。

 1・27横浜武道館大会でNATURAL VIBESは2つのタイトル戦を控えている。清水は「横浜はKAMEI、それからジェイソンがツインゲート獲って、J、俺、Kzyさんがトライアングルを獲って。2月7日の後楽園ホールでも、KAMEIはNATURAL VIBESや!」とベルト奪取を予告した。

 しかし、これで完全決着とは言い切れないのが現状。これまで何度も「俺はNATURAL VIBESのKAMEIだ」と主張してきたKAMEIだが、3人からハグを求められた時は明らかに迷いを見せていた。

 敗れたマンテ&豹もKAMEI勧誘を諦めていない様子。さらにシュンは「愛のない抱擁」と決めつけ、「まあ、いいよ。KAMEI、お前が素直になる日はもうちょっとだよ。今はツンデレでいいんだ。必ずお前の気持ちの通り、俺の元に帰ってきてくれ」と引く気は一切ないようだ。終わりそうで終わらないKAMEIのモテ期は、2024年最初のビッグマッチとなる1・27横浜武道館大会にも影響を及ぼすことになりそうだ。

プロ格 情報局