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1/23【新日本】デスペが金丸攻略でIWGPジュニアV1、襲撃で挑戦表明のSHOに「予選会やってこい」

『Road to THE NEW BEGINNING』後楽園ホール(2024年1月23日)
IWGPジュニアヘビー級選手権試合 ○エル・デスペラードvs金丸義信×

 デスペラードが大苦戦の末に金丸を攻略し、IWGPジュニアヘビー級王座初防衛。試合後のバックステージでの襲撃で挑戦を表明したSHOに「予選会やってこい」と注文を付けた。

 デスペラードは1・4東京ドーム大会でヒロムとのライバル対決を制し、1年8ヵ月ぶりのIWGPジュニア返り咲きを果たした。試合後のバックステージで金丸が新王者を襲撃して挑戦を要求。この日、デスペラードV1戦を迎えた。金丸は元パートナー。誰よりも金丸の強さ、怖さを知るデスペラードは苦闘を強いられた。

 金丸のセコンドにはHOUSE OF TORTUREフルメンバーがついて不穏なムードが漂ったが、EVILらはなぜかゴング前に立ち去っていった。デスペラードの握手を拒んだ金丸だが、クリーンな目まぐるしい読み合いを展開。ねちっこいヘッドロック地獄で動きを止めると、低空ドロップキックで左ヒザを射抜いた。

 かと思えば金丸は鉄柱攻撃、フェンスへのギロチン攻撃とラフ殺法を連発。フェンスに駆け上がってのギロチンドロップを後頭部に落とすなどデスペラードを防戦一方に追い込む。股裂き状態のレッグブリーカー、フェースロック式キャメルクラッチとえげつない攻撃を連発し、デスペラードの反撃をことごとくサミングで止める狡猾さも見せた。

 それでもデスペラードはバックドロップを連発して反撃を開始。コーナーに固定してのドラゴンスクリュー、マフラーホールドと足攻めに活路を求め、ヌメロ・ドスへの布石を打つ。金丸がスイングDDTで突き刺しても、ディープインパクトをキャッチしてのスパインバスターを敢行。ヌメロ・ドスで絞め上げた。

 ここでSHOがやってきた。レフェリーの注意を引きつけると、成田が乱入。デスペラードをレフェリーに激突させて無法地帯を作った。そしてスリーパーでデスペラードを絞め上げたが、そこへ海野がやってきてドロップキックで成田を撃退。さらに棚橋と田口も加勢して成田とSHOを追い払った。

 だが、金丸がコーナー金具ホイップ攻撃を連発してデスペラードは主導権を奪えず。ブリティッシュフォール、腰へのムーンサルトプレスとたたみかけた金丸は腰にヒザを当てての急角度逆エビ固めで絞め上げてギブアップを迫る。デスペラードが何とかロープに逃れても、左の肩口から鉄柱に叩きつけ、ディープインパクトで突き刺した。

 デスペラードもギリギリでキックアウト。タッチアウトを阻止してブレーンバスターで逆襲すると、スパインバスター、アングルスラム、ギターラ・デ・アンヘルと大技攻勢に出る。ヌメロ・ドスをことごとく丸め込みで切り返されても、延髄斬りを回避してヌメロ・ドスでようやく捕獲した。

 今度はEVILとディック東郷が介入して金丸を救出。「帰れ」コールもお構いなしに合体攻撃を狙ったが、タマ・トンガが駆けつけた。東郷を蹴散らすと、デスペラードとのマジックキラーを決めてEVILを撃退した。金丸のウィスキーボトル攻撃を回避したデスペラードは強烈な張り手をお見舞い。ジャックナイフで丸め込まれてもタッチアウトは決めさせず。吊り上げ式のヌメロ・ドスで絞め上げて金丸をギブアップさせた。

 デスペラードが大苦戦の末に金丸を下し、IWGPジュニア初防衛に成功。試合後、マイクを持つと「デスペ」コールの中、「やっぱり凄いね」と金丸に脱帽しつつ、「前世の記憶」として若手時代に道場で苦楽をともにしたタマとのエピソードを披露して「ありがとうな、タマ。愛してるぞ」と感謝。左ヒザ手術で欠場を余儀なくされたワトにも「ワトは残念だ。前十字靭帯、俺はやったことないけど、相当痛かろうよ。別に焦る必要はない。ゆっくり治してこい」とメッセージ。「初めて本隊がチームらしい動きをしてくれた。今日は記念日でしょう。ありがとう田口さん、棚橋さん。これからもそんな感じでお願いします。私はSTRONG STYLEですが、同じコーナーに立つのは変わりません」と続けると、「これからキッチリ、ベルト持った俺がジュニア引っ張っていくよ」と言い切って後楽園大会を締めた。

 そして試合後のバックステージにSHOが現れ、ベルトでデスペラードを殴打。「何でお前みたいなのが持ってんだ。これは俺とか金丸とかちゃんとした人間が持つべきなんだ。お前ボコボコにして、これ正式に俺のものにしてやる」と挑戦を意思表示した。が、デスペラードは受諾せず。「誰かと予選会やってこい。それやったら受けてやる」と条件を提示した。

【試合後のデスペラード、SHO】

▼デスペラード「(ベルトを床に置いて座り込み)俺は訴えなければいけない。俺は訴えなきゃいけない。酒を、金丸さんに勝って飲む酒を楽しみにしていたというのに。クソッ! リングで言った通りだ。同じ釜のメシを食ったタマ・トンガ。あいつがいなくなるのは寂しい、正直な。でも明日もう1日あるし、まさか最後の最後で助けに来てくれるとは思わなかった。ありがとな、タマ」
※SHOが現れてデスペラードを襲撃。座っていたデスペラードを蹴りまくる!

▼SHO「何でや? オラ! 何でお前が(ベルトを)持っとんや? おかしいやろ! おかしいやろ!」

▼デスペラード「(顔を起こして)やってみろ、やってみろ!」

※SHOはデスペラードが向けた顔面を蹴り飛ばす

▼SHO「(ベルトを手に持って)おかしいやろが! 何でお前みたいなのが持っとんや? おい! これはよ、俺とか金丸みたいなちゃんとした人間が持つべきなんや、おい! お前ボコボコにしてよぉ、これ正式に俺のもんにしてやるわ。それまで……(とデスペラードにベルトを投げつける)何でや、おかしいやろ! このクソッタレが!」

※SHOが立ち去ると、うつ伏せに倒れていたが、そのまま転がって仰向けになって手元にベルトを引き寄せる

▼デスペラード「クソが……。やだやだ。こんな挑戦表明しかできない挑戦者はやだなあ。やりたくないでーす、そんなのと。プライド? クソ食らえだ、そんなもん。いらねえよ。誰かと予選会やってこい。それだったら受けてやるよ。なあ、口ばっかり達者になったSHOがよぉ。そんなに達者でもねえな。(起き上がると)リングの上で口喧嘩でもしてみようか? それも中途半端なんだろうが。(立ち上がってベルトを示し)俺がチャンピオンだ」

※金丸はノーコメント

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