プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

1/31【ガンプロ】ガンプロが3月いっぱいでCyberFightから独立 大家代表「やるからにはDDTを必ず超えます」

 ガンバレ☆プロレスが31日、東京・千代田区の神田明神文化交流館で会見し、3月いっぱいでCyberFight傘下から独立することを発表。3月初旬に三島通義相談役が社長に就任した新会社の設立を準備中で、4月から新体制で活動していくことになった。

 ガンプロは2013年4月17日、代表の大家健が一人で旗揚げ。その後、DDT映像班だった今成夢人をはじめ、所属選手も徐々に増えていき、2022年7月には大田区総合体育館に初進出。DDTとは一線を画した独自の活動を展開してきた。

 新体制には代表の大家を筆頭に、勝村周一朗、今成(2月1日付で飯伏プロレス研究所との2団体所属に)、石井慧介、渡瀬瑞基、中村宗達、HARUKAZE、まなせゆうな、YuuRI、桜井鷲(休業中)の10選手が残留。レギュラー参戦してきた冨永真一郎が2月1日付で入団し、CWPとの2団体所属に。翔太、長谷川美子、リアラの3選手は3月いっぱいで退団し、フリーとなる。レギュラー参戦中の和田拓也、前口太尊、春日萌花(療養中)、バニー及川は今後も最大限協力するとの意向を示しているという。

 会見に同席したCyberFight高木三四郎社長は「昨年10周年を迎えたガンバレ☆プロレスの今後の活動について大家健代表と話していくなかで、より良い活動を続けてための最善の道は、離れて活動していくことではないかということで独立という選択肢が出てきました。10年間一緒にやってきたなかで苦汁の決断ではありましたが、大家健代表の意思を尊重して快く送り出してあげたいと思います。11年目を迎えるガンバレ☆プロレスの新たなスタートになります」と経緯を説明した。

 大家代表は「私個人としましては、20年プロレスをやっているんですけど、高木さんのもとでしかプロレスをやったことがないんです。高木さんにデビューさせてもらって、高木さんにいろんな会場で試合させてもらって、高木さんにブレイクさせていただいて。このまま高木さんのもとでプロレス人生をまっとうしたいという思いも確かにありました」というが、「この10年間でガンバレ☆プロレスにたくさんの仲間ができました。独立することがガンバレ☆プロレスをもっともっと大きく、いろんな人に届けられるんじゃないかなと思って独立を決断しました」と涙ながらに思いの丈を口にした。

 今春から一国一城の主となる大家は「やるからにはDDTを必ず超えます。それが高木三四郎に対しての恩返しだと思ってます」と誓いを立てた。「やはり俺はプロレスラーがスーパースターだと思ってるんです。野球、サッカーとか、ほかのプロスポーツの選手以上に、プロレスラーが有名になれるように、ガンバレ☆プロレスでプロレスをメジャースポーツにする。それは10年前から変わってません。独立しても言い続けます」と変わらぬ壮大なテーマを強調した。

 現在、スピリット・オブ・ガンバレ(SOG)世界無差別級、SOG世界タッグの2冠を保持する勝村は「私自身、CyberFightのなかのガンバレ☆プロレスという位置づけでやってきて、本当にCyberFightでやれることがうれしくて会社に感謝をしています。毎月定期的に試合が行われていたり、大きい会場、それこそさいたまスーパーアリーナなどで試合させてもらったこともそうですし」とCyberFightに感謝。「普段の事務作業や営業活動、広報活動などすべて会社にお任せしてやっていたのが、これから自分たちでやらなきゃいけないことがたくさんあります。そういう面でこれから独立といって手放しで喜べることばかりでなく、不安のほうが大きい」とは言うものの、「残った選手一丸となって不安を取り除き、その苦労も楽しんで、みんなで明るいガンバレ☆プロレスをつくっていけたらいいなと思って。今後は年長者であり、チャンピオンでもある自分が選手を引っ張っていかなきゃなと気を引き締めております」と団体の牽引車となるつもりだ。

 大家とともにガンプロを支えてきた今成は「独立という話が比較的最近あったなかで、僕も(昨年9月まで)CyberFightの社員だったので、CyberFight体制だからできたこと、できることというのが…バックアップがあったからできたというのが痛いほどわかっていたので。独立して一ガンバレ☆プロレスの選手としてやれるのか不安がよぎり、一度保留にさせてもらい、飯伏(幸太)さんに相談させていただいて、“ぜひ研究所に"というお話をいただきました」と告白。「その際、ガンバレ☆プロレスへの思いもず〜っと巡ってしまいまして。やっぱり何人かの選手に『いてほしい』と言われましたし、やっぱ大家が不安なんでね。俺がいなきゃ。大家健には実務能力とかあまりないですから。俺が支えてあげないと。そして大家健が独立する、親離れする、その背中を押してあげる、支えてあげる土台に今の自分ならなれる」との思いでガンプロ&飯伏プロレス研究所のダブル所属を決意。「この好きなガンバレ☆プロレスを、独立したガンバレ☆プロレスを続けるためにガンプロのメンバーとして引き続き頑張りたいと思いました」と涙で言葉に詰まりながら誓った。

 独立後、初興行となるのが4・27北沢タウンホール大会。現時点で5・18新木場、6・2高島平、7・15高島平の3大会も決定している。近年、後楽園大会の回数を増やしたり、大田区に進出したりと大きなチャレンジをしてきたが、大家代表は「独立後も大きな会場には挑戦したいですけど、これまではCyberFightの力をお借りしていた部分はあったので、一歩一歩大きな会場に挑戦できるよう、これからまた頑張っていきたい」と話した。現在、月イチペースで大会を行っている「ガンバレ☆女子プロレス」については、不定期での開催を検討。SOGの2つの王座に関しては、そのままガンプロで管理、運営される。

 DDTグループでは2019年12月いっぱいでBASARAが独立。その後も部分的に交流は続いている。高木社長は「今後も要望があれば選手の双方の行き来や、会場のシェアとかもあると思います。(BASARAとの関係と)まったく変わらないと思います」との意向を示した。


[代表兼所属選手]
大家健

[所属選手]
勝村周一朗
今成夢人(飯伏プロレス研究所との2団体所属)
石井慧介
冨永真一郎(CWPとの2団体所属)
渡瀬瑞基
中村宗達
HARUKAZE
まなせゆうな
YuuRI
桜井鷲

[所属スタッフ]
三島通義

[決定分日程]
▼4/27(土)東京・北沢タウンホール『北沢大会(仮)』夜予定

▼5/18(土)東京・新木場1stRING『新木場大会(仮)』夜予定

▼6/2(日)東京・高島平区民館『高島平大会(仮)』夜予定

▼7/15(月・祝)東京・高島平区民館『高島平大会(仮)』夜予定


【冨永真一郎のコメント】「この度、ガンバレ☆プロレスに入団させていただく運びとなりました。先日、大家代表より直接入団の打診をいただいたのですが『え!? 自分って所属じゃなかったっけ?』と感じるほど、この10年間さまざまな経験を積ませていただきました。入団に際しまして、これまで以上に帰属意識を強く持ち、ガンプロの発展のために力を尽くしていければと思います。そして何より、所属外の私にも分け隔てなく接してくださったガンプロの皆さま、ユニバースの皆さまのご期待に添えるよう精進していく所存です。なお、現在所属しております社会人プロレスCWPでの活動は継続してまいります。2団体所属という画期的なシステムを考案された先駆者に感謝しつつ、自分なりの取り組み方を模索していければと思います。改めまして、引き続きご指導ご鞭撻を賜れますと幸甚です。何卒よろしくお願い申し上げます」

【翔太のコメント】「ガンバレ☆プロレスのCyber Fightから独立というタイミングで自分自身は今後フリーランスとして活動することを決めました。ガンプロで約5年間闘ってきたなかで作り上げられた翔太というレスラーは今が、そしてこれからがベストな時期に入るんじゃないかという実感があります。それなら一度、プロレスラーとして自分のことだけを多少わがままでも良いくらいに突き詰めてみようと。やれるだけやってみようと思いこの決断をしました。この転機はチャンス。前のめりにぶっ倒れる覚悟でプロレス界を走り回ってみます。ガンバレ☆プロレス所属としては残り2ヵ月。会場に足を運んでくれた皆さんの自分への期待値がグンと上がって、ますます目が離せなくなるような戦いをしていきます。ご期待ください」

【長谷川美子のコメント】「この度、長谷川美子は3月28日東京・上野恩賜公園野外ステージをもちましてガンバレ☆プロレスを退団させていただく事になりました。独立という一つの節目をキッカケに現時点での環境を改めて見つめ直したいと思い、このような決断をさせていただきました。ガンバレ☆プロレス所属としてプロレスができたことは私にとってかけがえのない時間でした。簡単な決断ではなかったけれど、この選択に自信が持てるよう改めて自身の方向性を考えていきたいと思います。今後の活動について決まりましたらSNSで発信させていただきます。一日も早くご報告ができるよう努めてまいります。とはいえ、3月28日まではガンバレ☆プロレスの一員として全力で盛り上げてまいりますので、どうぞ今後ともガンバレ☆プロレスの応援をよろしくお願いいたします」

【リアラのコメント】「私リアラはこの度、ガンバレ☆プロレスを卒業する決断をいたしました。右も左もわからない私を0から練習を見ていただき、デビューしてこうして日常の中にプロレスがあり、試合をできているのは間違いなくガンプロの仲間のおかげだと思っています。まずは感謝を伝えたいです。そして一つの区切りといたしまして、自分と向き合い誠心誠意考え、プロレスがさらに大好きになり、プロレスへの可能性を感じ、『リアラ』という人間個人で挑戦したくなりました。3月末まであるガンプロの仲間とファンの皆様との大切な時間を噛み締めて、またこれから先自分への挑戦も全力で頑張っていきたいと思います。これからもずっとガンバリアラ!!」

プロ格 情報局