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2/23【新日本】岩谷が新日本マットでIWGP女子V4 ヒザ攻めで猛攻も白川届かず

『THE NEW BEGINNING in SAPPORO』北海道・北海道立総合体育センター 北海きたえーる(札幌市)(2024年2月23日)
IWGP女子選手権試合 ○岩谷麻優vs白川未奈×

 岩谷が新日本マットでIWGP女子王座を守り切り、4度目の防衛に成功。白川はヒザ攻めで猛攻に出たものの、ベルトに手が届かなかった。

 昨年4月からIWGP女子王座を守り続けている岩谷のV4戦が新日本マットで実現した。初挑戦となる白川は新ユニット・E neXus Vを立ち上げたばかり。スターダムマットで行われた前哨戦(2・14後楽園)では岩谷から直接勝利を奪い、勢いに乗ってIWGP獲りに挑んだ。

 新日本マットでは10ヵ月ぶりとなるIWGP女子王座戦は白川の左ヒザ攻めからスタートした。ニークラッシャーやロープを使ったレッグロックなどで一点集中攻撃を展開する。岩谷も立て直しを図るが、白川は雪崩式ドラゴンスクリューから再び攻勢。足4の字固めに捕らえた。岩谷はすぐさまロープに逃れてダメージを最小限に抑えたものの、白川はネックスクリューから肩車式ドラゴンスクリューの体勢に。

 岩谷はリバースフランケンで逆転。エルボーとビンタを激しく打ち合うと、強烈なサッカーボールキックでチャンスを掴み、ドラゴンスープレックスからトラースキックにつなげる。ヒザを気にしながらもフロッグスプラッシュを投下。得意のムーンサルトプレスで突っ込んだ。

 白川はこれを自爆させると、延髄斬りで追い討ち。肩車式ドラゴンスクリューから足4の字固めに捕らえると、リング中央で絞めに絞めた。岩谷はたまらず悲鳴。なんとかロープに逃れたものの、白川はローリングエルボー、バックハンドブロー、インプラントDDTと大技を連発し、フィギュア・フォー・ドライバーMINAの構えに。

 ポジションを入れ換えた岩谷はツームストンで突き刺して反撃へ。バズソーキックをぶち込むと、串刺しドロップキック、ミサイルキック、ダイビングフットスタンプと怒とうのたたみかけを見せる。ムーンサルトプレスも完璧に決まるが、白川は間一髪でキックアウト。ならばと岩谷はドラゴンスープレックスへ。白川はグラマラスコレクションMINAで丸め込み、あわやの場面を作り出したものの、肩を上げた岩谷はトラースキックから今度こそドラゴンスープレックスをズバリ。トラースキックを乱れ打つと、最後は二段式のドラゴンスープレックスホールドで勝利した。

 ヒザ攻めに苦しみながらも、最後は抜群の勝負強さを発揮した岩谷がIWGP女子V4。試合後、岩谷から握手を求めたが、白川は応じず、悔しさを爆発させた。

 念願だった新日マットでの防衛戦を終えた岩谷は、「女子も負けてないよ。女子の戦いも面白いよね。これからも新日本プロレスに華を添える、そんなつもりはないですよ」と対抗意識をむき出し。「このベルトに挑戦して獲れなかった人の気持ち、自分が何もかも背負ってこのベルトの歴史を作っていく。自分の目標、このIWGPという名のついたベルトの最多防衛記録を作る。それは試合内容でも超えるし、記録でも超える。皆さんの記憶に残る試合をこれからしていく」と誓い、挑戦者を募っていた。


【試合後の岩谷】

▼岩谷「STARDOMファンのみなさん、新日本プロレスファンのみなさん、今ここで、(IWGP女子王座のベルトを掲げながら)2・23札幌大会試合後にこのベルトを持ってコメントしているのが岩谷麻優! この4度目の防衛戦メチャクチャ緊張したし、やっぱ疲れたし、痛いし、もうメチャクチャキツかった。マジでキツかった。ホントに。こんなに苦戦するとは思ってなかった。正直、白川未奈ナメてた。ちょっとギリギリの闘いで危なかった。マジで危なかった。でもやっぱり、このベルトに挑戦してくる人、マジでみんなホントに想いが強い。このベルトに挑戦して獲れなかった人の気持ち、自分が何もかも背負ってこのベルトの歴史を作っていく。自分の目標、このIWGPという名のついたベルトの最多防衛記録を作る。それは試合内容でも超えるし、記録でも超える。みなさんの記憶に残る試合をこれからしていく。だから、これから数年先の岩谷麻優の覚悟と共に、このベルトと一緒に歩んでいくんで、これからも目を離さないで見守っててください。また次の防衛戦、相手まだ決まってないですけども、次の挑戦者待ってます。誰でも、いつでも待ってます。(祝杯用の缶ビールを手に取り)普段お酒は飲めないけども、このビール、これで乾杯して1日を良い気持ちで終えて、明日のSTARDOMの大会に向かいたいと思います。本日はありがとうございました」

――また新日本のリングで防衛戦をしたい?

▼岩谷「したいです! ホントに今日試合をして思いましたよ。やっぱり、みんな岩谷麻優、STARDOMのこと知ってくれてはいるけど、まだ『ちゃんと試合を観たことない』って人も多いと思うので。女子も負けてないよ、女子の闘いもやっぱ面白いよね。これからも新日本プロレスに華を添える、そんなつもりはないですよ。新日本プロレス、この集客力、この知名度を利用してSTARDOMがのし上がっていく。そして今度はSTARDOMに新日本プロレスが……? いや、それはまだまだ先の話ですけど。今度はね、そういうことも考えていきたいなと思います。これからもたくさん試合をしたいです。よろしくお願いします」

【白川の話】「(目に涙を浮かべながら)泣いてない……。IWGPは高かった……IWGPは遠かった。でも、そこで諦めないのが白川未奈だから。今まで無理と思っても、歯食いしばってやっていけば、今日も憧れだったセルリアンブルーのマットで試合ができたし、夢は諦めなければ絶対掴めるってところをSTARDOMのファン、そして新日本プロレスのファンにも、IWGP必ず獲って証明します」

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