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4/6【新日本】鷹木がNEVER奪取、“逆”拷問軍殺法でEVIL成敗 ゲイブ乱入で挑戦浮上

『プロ野球カードゲーム ドリームオーダー Presents SAKURA GENESIS 2024』両国国技館(2024年4月6日)
NEVER無差別級選手権試合 ○鷹木信悟vsEVIL×

 ウイスキー噴射、高橋ヒロムレフェリー投入…と鷹木が掟破りの逆拷問軍殺法を決めてEVILを成敗し、3ヵ月ぶりにNEVER王座を奪取。試合後、ゲイブ・キッドが乱入襲撃し、次期挑戦者に浮上した。

 NEVERのベルトを黒く染め上げ、暴走を続けてきた王者・EVIL。3・27静岡大会で行われたNEW JAPAN CUP準々決勝では無法ファイトで鷹木を葬った。怒りに震える鷹木は3・20長岡大会でEVILにパンピングボンバーを叩き込み、元王者として思い入れのあるNEVERのベルトを取り戻そうとタイトル戦をアピール。両国大会のセミファイナルで因縁の一騎打ちが組まれた。

 試合を前にEVILは金丸義信をレフェリーにするよう要求。鷹木は認めず、互いの主張は平行線のまま当日を迎えていた。試合冒頭、レフェリーシャツ姿でEVILとともに現れた金丸は、そのまま裁こうとして、浅見レフェリーと小競り合い。怒った浅見レフェリーは金丸らセコンドをバックステージに下がらせる。

 序盤からEVILは暴走。場外戦で鷹木を本部席に叩きつけると、パイプイスチャンバラでも競り勝って鷹木の顔面を痛打した。ラフのみならず、パワーファイトでも圧倒する。しかし、鷹木はドラゴンスクリューで反撃ののろし。真っ向勝負を続け、豪快な雪崩式ブレーンバスターで「鷹木」コールを呼び込み、チャンスを掴んだ。

 花道から高橋裕二郎が現れると、場内は不穏な空気に包まれる。EVILが足の負傷を偽装して流れを乱すと、裕二郎が何度も暗躍。さらに、BUSHIのマスクを被ったディック東郷まで乱入すると、リング上の混乱に拍車がかかる。

 怒ったBUSHIも乱入し、毒霧攻撃を狙うが、避けられて浅見レフェリーに誤爆。無法地帯になったのをいいことに、レフェリーシャツ姿の金丸がリングに上がって試合を裁き始めた。当然、拷問軍の反則攻撃は見て見ぬふりを続け、それどころか延髄斬りで加勢。EVILは東郷とマジックキラーを繰り出し、金丸が高速で3カウントを数え上げると、裕二郎がゴングを鳴らし、勝手に勝利をアピールした。

 だが、ここにレフェリー姿のヒロムが乱入。拷問軍を排除すると、息を吹き返した鷹木が左腕ラリアットをEVILにぶち込む。EVILはヒロムとの同士討ちを誘い、金的攻撃から必殺EVILを狙うが、粘る鷹木は掟破りの逆EVILを決めた。

 金丸がウイスキー噴射を狙っても鷹木がパンピングボンバーで蹴散らす。東郷のスポイラーチョーカーも自力で振り払うと、BUSHIがトペスイシーダで場外に足止め。鷹木は金丸から奪い取ったウイスキーを口に含むと、今までの憂さ晴らしとばかりにEVILの顔面に噴射する。度数の強いアルコールを飲んでしまったのか、ふらつき始めるが、裕二郎のパウダー攻撃もEVILに誤爆させると、パンピングボンバーを一閃。公式の海野レフェリーがようやく姿を現すと、鷹木はラスト・オブ・ザ・ドラゴンでダメ押しし、EVILを沈めた。

 鷹木が3ヵ月ぶり4度目のNEVER王座戴冠。マイクを持った鷹木は「メインの前にちょっと邪魔するぜ。第44代NEVER無差別級王者として、両国にキタキタキタ!」と喜びを爆発されるが、そこをゲイブらBC WAR DOGSの面々が襲撃した。ゲイブはNEW JAPAN CUP2回戦で鷹木に敗れており、因縁が再燃した形に。

 ベルトを奪い取ると、「俺はこの会社が大好きだった。ライオンマークが大好きだった。でも、心の底から、神に誓って、新日本プロレスなんてクソ食らえだ!」とマイクでこき下ろし、実況席にいる棚橋弘至社長、さらには新日本のリングにもツバを吐きかけると、場内は大ブーイングに包まれた。止まらないゲイブは「WAR DOGSがこの会社から全てを奪ってやる。ツジも、ナイトー、タナハシも、どいつもこいつも殺してやる。最初はお前(鷹木)だ! お前のNEVER無差別級王座を、日本人魂を、奪い取ってやる!」と鷹木に戦線布告。NEVER挑戦が浮上した。

 「お前はいつからそんな卑怯な男になったんだ? お前には闘魂の火がまだ燃えてると思ってたけどよ、ガッカリだぜ、ゲイブ。バカ野郎、お前らなぁ、20代のバリバリの選手が、俺と対戦したいって言ったら、俺は逃げるわけねえだろう。いつでもどこでもやってやるぞ」とバックステージでは怒りをあらわにしつつ、ゲイブ迎撃を示唆した鷹木。「価値が落ちたNEVER、再び若い選手もベテランも、他団体の選手も、何だったら女子プロレスラーも欲しくなるような、無差別なベルトにしようじゃないか。まず俺が俺がやらなきゃいけないことは、リメイクだ、クリーニングだ!」と漆黒に染められたベルトを再び黄金色に輝かせる構えだ。


【試合後の鷹木】

▼鷹木「(※ベルトをスタンドに立てて、息を吐くと)オイオイオイ! ゲイブ。お前いつからそんな卑怯な男になったんだ? オイ、お前には闘魂の火がまだ燃えてると思ってたけどよ、ガッカリだぜ、ゲイブ。バカ野郎、お前らなぁ、20代のバリバリの選手が、俺と対戦したいって言ったら、俺は逃げるわけねえだろう。いつでもどこでもやってやるぞ、こんなやり方しなくてもいいだろう! なぁ、ここは日本だ! 英語ばっかりしゃべってたらわかんねえだろうオラ! クソッ……(※頭を押さえて)頭痛えよ……。ダメージだけじゃねえ。いや、ヘタしたら一番効いたのは金丸のウィスキーかもしれん。調子に乗って大仁田厚みたいに飲んだら、ハァ……危ねえ、鼻から出たわ。(※用意されていたビールの缶を開けて)ちょっと口直しに、サッポロ飲むよ。岡本! いいか、俺、今日車だけど、飲んでいいか?」

──ダメだと思います!

▼鷹木「車と言ってもな、タクシーだよ! タクシーならいいだろう! 車でもタクシーならいいだろう。(※ビールをあおると)カーッ! 金丸のあんな、いろいろ混ぜたウィスキーより、サッポロ黒ラベルの方がうまいじゃねえか、オイ! カーッ! とりあえずEVILには、全て返したとは思ってない。あの野郎、まだ許せねえよ。さんざんやりたいことやりやがって。ただ俺が今日、やらなきゃいけないことは、EVILからベルトを奪うことだけじゃなく、(※ベルトを示し)この、真っ黒になって価値が落ちたNEVERのベルトをキレイにリメイクすること。ちょうど2年前、KOPWのトロフィーもぶっ壊されて、リメイクしたけど、ちょうどいいよ。俺がまた……まぁ、できるかどうかわかんねえけどよぉ、リングサイドに棚橋社長がいたからよぉ、棚橋社長に言っといたよ。『新しいものはいらない。(このベルトには)NEVERの歴史が詰まってる。新しいものはいらないわ。やれるだけ、できるだけ俺が作り直す』と。またここ(サイドプレート)も壊れてるし。いいよ、価値が落ちたNEVER、再び、なぁ、若い選手もベテランも、他団体の選手も、何だったらオイ、女子プロレスラーも、ほしくなるような、無差別な、ベルトにしようじゃねえか。まず俺がやらなきゃいけないことは、リメイクだ、クリーニングだ! (※ベルトを肩にかけて立ち上がって)台湾までに間に合うかわかんねえけど、台湾も、大地震があってなぁ、お客さんも落ち込んでるところ、プロレスで元気を与えてやろうじゃねえか、オイ! そこまでに間に合うかわかんねえけど、やれることは、やってやるよ。なぜなら、やるなら今しかねえんだよ。(※頭に手をやり)あー、頭痛い。(※立ち去りながら)ウィスキーはもうゴメンだ!」

※EVILはノーコメント

【ゲイブの話】「お前たちよく聞け! 全てのカメラを俺に向けろ! 俺がイカれてるって思ってたか? 俺は最高に怒ってる! またこの俺をビッグカードから外しやがって! この俺、このWAR DOGSこそが、会社を救ってるってのにかかわらず、だ! この沈みかけた船を助けているのは俺たちなのに、だ! 俺たちを見ろ! 俺たちが船長だ! TJPでも、ナイトーでも、サナダ、タナハシでもない。皆、糞食らえだ! 俺たちが先導してるんだ! そしてそれはこの俺がNEVER無差別級王座を獲ることから始まる。俺はさらに頭がイカれちまったよ! 2022年、イカれててロック様ことドゥエイン・ジョンソンに連絡しちまったけど、またしそうな勢いだぜ! (※ビデオカメラを両手で掴んで)お前ら皆、ヤバいことになるからな!」

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