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6/11【NOAH】“I AM NOAH"胸に「集大成とその先」みせる デビュー20周年大会へ潮崎豪インタビュー

 今年の7月24日にデビュー20周年を迎える潮崎豪。その記念大会が6・19後楽園大会で行われる。

 自ら望んだメインでの記念試合は「潮崎豪&秋山準vs丸藤正道&杉浦貴」のタッグマッチ。自身のプロレスキャリアにおいて欠かせぬ4人であり、NOAHで一時代を築いてきた4人による一戦でもある。

 一時はNOAHを離れたこともあったが、“I AM NOAH"を胸にNOAHで迎える20周年。大きな節目を目前としたその胸中と、記念試合に向けた思いを聞いた。


【潮崎豪インタビュー】

――20周年記念大会が近づいてきたが、20周年を迎えるにあたっての率直な思いは?

▼潮崎「自分の中ではこないだ15周年の試合をやったばかりな印象なので。『20年もやったんだ』っていう。だから、あっという間だったかな」

――いろんなことがあったと思うが、意外と早かった?

▼潮崎「自分の場合、いろいろありすぎて何年、何年っていうのを感じることもあまりないまま進んでいったなっていう。10年のときは『今日で10周年なんだ』っていうのはあったんですけど、『15年、20年、あ、もうそんなに経つんだ』っていう印象ですね」

――デビューしたときに描いた未来と今を比べてみて?

▼潮崎「デビューしたときというのは『どうなりたい、ああなりたい』っていうイメージを持つことはあったんですけど、団体自体をどうしていきたいかとか、そこまでは考えられてなかった。ちょっと言い方が変かもわからないかもしれないですけど、どんどんキャリアを積んでいって、いろんなことがあったからこそ、団体をこうしていきたい、団体を引っ張っていきたいという気持ちがより強く思えるようにはなりましたね」

――NOAHを退団したこともあったが、今につながるために必要だった?

▼潮崎「そうですね。それがマイナスな出来事だったとは思ってないし、いろんなことを経験できた、経験したからこそ、今、潮崎豪の20年があると思うんで。自分にとってはすべて必要なことだったなと思いますね」

――20年で一番思い出深い試合は?

▼潮崎「やっぱり初めてGHCヘビー級のベルトを獲ったときというのは一番忘れられない、思い出深い試合だったと思います」

――2009年6月14日の博多スターレーン大会。前日に三沢さんが亡くなり、秋山さんが怪我で王座を急きょ返上して、急きょ力皇さんと決定戦を戦った。いまだ鮮明に覚えている?

▼潮崎「あの時のことは、すぐに思い出せますし、NOAHの選手、スタッフ、ファンの人たちも全員、思いを試合に、その日のスターレーンの大会に注ぎ込んでくれた大会だったと俺は思いますね」

――あの日からNOAHというものを違った意味で背負うきっかけになった試合だと思うが?

▼潮崎「そうですね。あの時にGHCを獲って、そのことがなかったら、ベルトに行き着くのにまだ時間がかかったでしょうし、本当にGHCのベルトの意味、NOAHの団体の意味というものを考えることって、なかなかできなかったと思うし。あの事があったからこそ、今の潮崎豪があると思ってますね」

――20年は一般社会ではベテランと言われる域だが、そういう感覚はある?

▼潮崎「ベテランって言われることは、ある程度しょうがないというか、あるとは思いますけど、やっぱり自分の気持ち、肉体的にも第一線でずっといたい欲はあるんで。その欲がくすぶらないように、自分としてもケツ叩いて、いろいろやってはいますね」

――20年経って自分にとってプロレスとは?というのは見えてきた?

▼潮崎「まだそういう答えというものは見つからないですし、まだまだ現役でいるうちは見つかることはないと思いますね。それを探す旅でもあるし、答えを導き出すための道のりというものを歩いていってると思いますね。(答えが)出ないかもしれないけど、それを見つける道のりというものを楽しみながらやっていってるなとは思いますね」

――そして記念大会では秋山さんと組んで丸藤さん、杉浦さんと戦うが、どんな気持ちで望んだものだった?

▼潮崎「自分のプロレス20年の中で切っても切れない3人。秋山選手に関してはデビュー戦の相手ですし、自分が初めてGHCに挑戦した時の選手ですし。キャリアの中で秋山準という人物は自分にとって大きい存在ではあるので。デビュー戦(潮崎豪&本田多聞vs秋山準&橋誠)のメンバーのうち、今リング上で試合してるのは自分と秋山さん。いろんなことを教えてもらった選手だと思ってますので、その人が横にいてもらって、対戦相手を考えたときは丸藤、杉浦。この二人は自分のプロレス人生でほぼほぼ対戦することばっかりでしたけど、超えなくてはいけない、NOAHを語るうえでやっぱり欠かせない二人なんで。もっと若い選手とか、同じキャリアとか、そういう方々を考えたりもしたんですけど。自分の中でプロレスラーで20年を迎えるときに、この3人のほかにはいないだろうと考えましたね」

――それぞれNOAHで一時代を築いた元GHCヘビー級王者たちだが、TEAM NOAHの興行だけに“NOAH"というものをあらためて見せたい思いはある?

▼潮崎「自分が思い描くプロレスリング・ノアの戦いができる数少ない方々だと思うし。自分の20周年の記念試合ではありますけど、“この4人が絡むってことは、こういう試合だ"ってものを見てくれてる皆さんに見てほしいし。自分が望む戦いができるんじゃないかと思ってますね」

――相手として見たとき、丸藤&杉浦組はどんなチームに見える?

▼潮崎「この二人っていうのは切っても切れない絆があるし、この二人と戦う意味というものを感じ取れる。丸藤選手なんかは柔軟な試合をやって、何に対しても対応できるし、杉浦選手に関しては自分が真っ向勝負をやれる選手なんで。対戦相手はこの二人のほかにいないなと感じてますね」

――杉浦さんとはGHCをかけて何度も戦ってきたが、自分を形作ってくれた選手?

▼潮崎「そうですね。自分のGHCロードの中で杉浦貴は欠かせない人物ですし。やっぱり杉浦選手が自分にとっては一番輝ける対戦相手だと思ってますね」

――丸藤さんともGHCをかけて戦ったことがあるが、もう一度NOAHに入ったときなどキーポイントで戦い、時には突っぱねられたり、導かれたりいろんなことがあったが?

▼潮崎「今のプロレスリング・ノアの象徴とよく言いますけど、象徴というよりも、あの人がプロレスリング・ノアっていうイメージなんで。やっぱり三沢さんの流れを継ぐ人だと思ってますし、あの人のいないNOAHというものを考えたときに、それはNOAHじゃないし。プロレスリング・ノアすべての人物だと俺は思ってます」

――秋山さんとは一緒に団体を出て行ったこともあったが、改めてどんな存在?

▼潮崎「自分にとっては三沢光晴、小橋建太、秋山準っていうね。その3人の流れがあるので。あの当時のことを知ってる本当に数少ない選手ですし、小橋さんとよく対戦というか、対角線にずっといた選手ですし、何度戦っても教わることばかり。あの時代のNOAHを形作ってきた人物の一人だと思ってるんで。対角線というのも考えたんですけど、やっぱり秋山選手というのは横にいてもらってね。しっかり際立たせてもらえるように自分が動けるなというね。そういう意味で、しっかりとNOAHの戦いというものを見せられる方だと思ってます」

――その3人とともに戦う20周年記念試合だが、どんな試合にしたい? どんな試合になりそう?

▼潮崎「正直、試合がどういう流れになるか、こういうふうになりますっていうふうには言えないですし、分からないですけど、今のプロレスリング・ノアのファンの皆さん、そして今、見に来なくなったけど、昔のプロレスリング・ノアの戦いを知ってるファンの皆さん、どちらにも刺さるような戦いになることは間違いないと思うんで。本当にこういうこと言うのも変ですけど、自分が一番ドキドキしてますね」

――その中で中心に立たなければいけない?

▼潮崎「もちろん。主役に立ちますよ、それは」

――自分で試合を決めて最後に立っていたい?

▼潮崎「最高の20周年記念試合を締めたいと思ってます」

――“I AM NOAH"は封印したままだが?

▼潮崎「そうですね。何かのタイミングで、またそれを言わないといけないと思ってますし、そのタイミングが20周年の記念試合になるのか、ならないのか分からないですけど、常に“I AM NOAH"というものは持ち続けて戦っていきます」

――最後に意気込みを

▼潮崎「6・19LIMIT BREAK後楽園ホール大会。自分の20周年記念大会。潮崎豪のプロレスラー20周年の集大成、そしてこれから先というものを見せていきたいと思ってます。皆さん、お見逃しなく」


【NOAH/LIMIT BREAK】6/19(水)東京・後楽園ホール『ザ・リーヴPresents LIMIT BREAK.3 GO! 〜潮崎豪デビュー20周年記念大会〜』18:00開場、19:00開始

◇第1試合◇
MAZADA
(1/20)
大和田侑

◇第2試合◇
永尾颯樹
菅原拓也
田中将斗
(1/20)
晴斗希
ヨシ・タツ
Hi69

◇第3試合◇
石川修司
(1/20)
モハメド ヨネ

◇第4試合◇
高鹿佑也
飯野雄貴
遠藤哲哉
(1/20)
菊池悠斗
ブラックめんそーれ
小峠篤司

◇第5試合◇
▼野獣対ハリマオ
樋口和貞
(1/30)
藤田和之

◇第6試合◇
▼世界ヘビー級選手権試合/30分1本
[挑戦者]
クリス・ヴァイス
(1/30)
齋藤彰俊
[第33代王者]
※齋藤3度目の防衛戦

◇第7試合◇
▼潮崎豪20周年記念試合〜DEPARTURE 2024〜
杉浦貴
丸藤正道
(1/30)
秋山準
潮崎豪
※この試合のみ紙テープの投げ入れが可能となります

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