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6/19【NOAH】激闘ドロー、小橋来場にスパルタンX…潮崎が万感20周年で「I am NOAH」解禁締め

『ザ・リーヴPresents LIMIT BREAK.3 GO! 〜潮崎豪デビュー20周年記念大会〜』後楽園ホール(2024年6月19日)
△潮崎豪&秋山準vs丸藤正道&杉浦貴△

 潮崎が“かつてのNOAH"が蘇った空間でデビュー20周年を迎えた。秋山と組んで丸藤&杉浦組と熱闘を展開し、師匠・小橋建太も来場して祝福。緑の紙テープが舞うなかで30分激闘ドローを繰り広げ、『スパルタンX』にのせた潮崎コールも響いた。

 自ら率いるTEAM NOAH主体興行『LIMIT BREAK』で迎えた20周年記念大会。潮崎自身が望んだ20周年記念試合は、秋山と組んで現GHCタッグ王者の“戦友タッグ"丸藤&杉浦組と対決する一戦だった。

 自身のプロレスキャリアにおいて欠かせぬメンバーであり、NOAHで一時代を築いてきた4人による一戦。試合前には師匠・小橋も来場して花束を贈呈し、放送席から愛弟子の節目を見守った。

 潮崎自身は“三沢カラー"のコスチューム&ガウンを復活させて登場。かつてのNOAHで許されていた紙テープの投げ入れも一試合限定で解禁され、大潮崎コールとともに緑と白の紙テープでリングが彩られた。

 試合では久々の遭遇となった秋山と杉浦が、色褪せぬフロントハイキック合戦を展開。丸藤&杉浦から“イケメン"の顔面に集中砲火を浴びた潮崎も、丸藤と互いの左腕を握り合っての“セルフチェーンデスマッチ式"逆水平チョップを繰り広げて場内も熱を帯びた。

 終盤には丸藤のパーフェクトキーロックでギブアップ寸前にまで追い込まれ、杉浦からは暴走エルボーの乱打も浴びて窮地の連続。それでも闘志十分に立ち上がり続けて逆水平やマシンガンチョップで反撃し、潮崎コールが場内を包む。

 応えたい潮崎もラリアットで丸藤&杉浦を単身ナデ斬りにすると、すかさず秋山がニーバットからのエクスプロイダーで杉浦を押し込んで援護。潮崎もゴーフラッシャーで追い打ちをかけたものの、杉浦も豪腕ラリアットを猛烈なエルボーで阻止するや予選スラムを発射だ。なおも潮崎はむっくり立ち上がって豪腕ラリアットをぶっ放すと、場内は沸騰状態に。残り10秒を切るなかでムーンサルトプレスを投下し、杉浦が剣山で撃墜したところで時間切れのゴングが打ち鳴らされた。

 潮崎とNOAHの歴史をたどるような激闘に場内も拍手喝采。試合後にノーサイドで4人が握手を交わすと、さらなる拍手喝采が場内を包む。続けてマイクを握った潮崎は、師匠・小橋、和田京平レフェリーを呼び込んでの写真撮影をリクエストし、貴重な6ショットが実現して後楽園も感慨深げな空気に染まった。

 改めてマイクを握った潮崎は「秋山さん、杉浦さん、丸藤さん、NOAHのスタッフの皆さん、レスラーの皆さん、そして俺を応援してくれるすべての人たち…皆さんのおかげで今日という日を迎えることができました。20年を素晴らしい形で迎えることができました。観に来てくれた皆さんが『面白かった、またNOAHの試合を観に行きたい。明るい気持ちで明日から頑張ろう』と思えるように頑張ってきました。こうやってプロレスラー20年、闘い続けることができたのは皆さんのおかげです! 本当にありがとうございました!」と感謝し、再び場内も大拍手に包まれた。

 そして「今こそこの言葉で、この素晴らしい大会を締めたいと思います。後楽園に集まってくれたみんな、本当にありがとう! これからもプロレスリング・ノア、潮崎豪をよろしくお願いします! I am NOAH! We are NOAH!!」と年始に拳王に敗れて以来、自主的に“封印"していた“I am NOAH"を解禁。さらに故・三沢光晴さんのテーマ曲『スパルタンX』にのせた潮崎コールが送られるなか、20周年興行の幕が下ろされた。

 バックステージでは同門の世界ヘビー級王者・齋藤彰俊から決着戦を申し込まれ、改めて受けて立った。「まだ20年。30年、40年、50年。どこまで続けることができるかわからないけど、最後まで歯食いしばってリングに立ち続けて、リングで戦い続けていきます」。万感の節目を経て、方舟の豪腕は再び歩みだす。

【試合後の潮崎】

▼潮崎「20周年、最高の、俺にとって最高のメンバーでの試合。この日を迎えることができた、この秋山準、潮崎豪、杉浦貴、丸藤正道、この4人でこの日を戦うことができてよかったです。俺にとってプロレスの始まりから…まだ終わってないけど、俺がNOAHで試合を続けることができる、その二人が対戦相手。今日はこの4人で戦えて最高でした。まだ20年。30年、40年、50年。どこまで続けることができるかわからないけど、最後まで歯食いしばってリングに立ち続けて、リングで戦い続けていきます。一つ、俺の試合の前に齋藤彰俊、齋藤選手が世界ヘビー防衛した。あの人の人情の厚さ、あの人のプロレスに対する姿勢、俺にとって物凄く力になった。そして何か聞こえてきたよ。俺と齋藤彰俊の世界ヘビーのタイトルマッチ、まだ終わってねえよな? まだ終わってねえよな? まだ終わってねえよな? 齋藤彰俊!」

▼齋藤「おい、シオ。どうだ? 次、俺とやらねえか? この前、中途半端じゃないけど、決着つかなかったから。やっぱり鉄は熱いうちに打たねえとな」

▼潮崎「前回タイトルマッチ、俺が挑戦させてもらいましたけど、まだ決着ついてない。今回も俺が挑戦させていただきます。ノーという言葉は俺にはない。よろしくお願いします」

※潮崎が右手を差し出すと齋藤も握手に応じる

▼齋藤「一つだけ言いたい。心身ともに最高な状態で来い」

▼潮崎「互いに最高の状態で!」

▼齋藤「俺はいっつも今が最高だ! 限界突破するぞ!」

▼潮崎「やってやりましょう。LIMIT BREAK」

▼齋藤「よーし、LIMIT BREAKだ!」

※二人同時にうなずく

▼齋藤「前回以上、熱くいくからな。楽しみだ!」

※齋藤が先に控室へ

▼潮崎「齋藤彰俊、20年を迎えた俺は強いぞ。I AM NOAH」

【秋山の話】「潮崎の20周年、最後もね、みんなで写真撮るサプライズもあって、何か感慨深かったです。デビュー戦も相手してるんで、要所要所、当たってきたんで。また団体離れて、いろいろありましたけど、こうやって呼んでもらってうれしかったです。ありがとうございました。またどこかで」


【試合後の丸藤&杉浦】

▼杉浦「20周年、潮崎豪。NOAHで迎えられたのが俺は嬉しいし、彼の試合後の表情を見てると、彼もNOAHで迎えられて嬉しかったと思うし、来てくれたお客さんもハッピーだったと思うし。なんか俺は満足だし、それが全てなんじゃないかなと思います」

▼丸藤「今日改めて思ったんじゃないですか。自分の居場所はここだっていうことを。いろんな回り道したかもしれないけど、やっぱり今日試合をしてみてそう思ったと思うし。俺らもそうなんだけど、まだまだ彼にはこのNOAHのトップを張ってもらわなきゃ困る。NOAHの顔になってもらわなきゃ困るから。かと言ってね、俺たちもこの間タッグのベルトを獲ったばっかりだし、今日は負けられない。そして、対角線に秋山準という男がいて、やっぱりあの人にも負けられない。俺たちはここでやってきたんだもん。そういう意地もあって、こういう試合になったけど。まあ、とにかく今日はおめでとう。まだまだ頑張ろうよ。このNOAHのために」

▼杉浦「(小峠を見かけると)小峠、ナイス写真。カメラマンに転向したほうがいいよ。楽しかったよ。ありがとうございました」

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