8/13【NOAH】前代未聞…稲村愛輝がミノワマンDZと“期間中”公開練習 佳境N-1へ“超人化"の誓い
『N-1 VICTORY 2024』出場中の稲村愛輝が13日、灼熱のNOAH道場でミノワマンDZと公開練習。あらゆる意味で常人離れした奇行…もとい荒行を敢行し、佳境のN-1に向けて“超人化"の誓いを立てた。
どうかしている。稲村は記録的猛暑のなか、4日連続でシングル公式戦に臨み、うち3大会でメインイベント…という超過酷日程を闘い抜いたばかり。ようやくオフ日を迎え、誰しもが一息つきたいところだが、その姿は灼熱の道場にあった。
しかも“超人"ミノワマンを招いての公開練習を開催。すでにN-1開幕前にはストロングマン・トレーニングを公開しており、リーグ戦にまつわる公開練習を一人で2度行うことも異例なら、リーグ戦期間中に公開練習を行うこと自体も超異例だった…。
ミノワマンとは桜庭和志の練習拠点で知られる『ナチュラルナイン』への出稽古を通じて知り合った。ファン時代からの憧れの人で、2006年5月5日のPRIDE無差別級GP開幕戦「ミルコ・クロコップvs美濃輪育久(ミノワマン)」は、名作の呼び声高い“煽り映像"とともに今でも定期的に見返すほどだという。
だからこそ過酷日程だろうが、2回目だろうがお構いなし。ミノワマンに“超人学"の直接指導をあおいだ。快諾したミノワマンも、「まずは超人の基礎から…」と自身が創り出した『超人体操』を手ほどきした。
今年4月にオープンした『キン肉マンミュージアムin沼津』(静岡県沼津市)の館長を務めるミノワマンは、“人類総超人化計画"のもと、来館者向けに超人体操を考案。老若男女が無理なく親しめ、“ながら"でも続けられる体操を編み出した。
その内容も独特で、アゴやまゆ毛、目までをも意識。無言でアゴを回したり、まゆ毛を上下させたり、目力を入れて見つめ合ったり…と、一見すると体操とは思えぬ動作を二人で神妙に繰り返し、知らず知らずのうちにNOAH道場もミノワマンワールドに染まっていく。
どんどん熱が入ってきたミノワマンは「超人への道は、毎日同じことをやり続けてキワを上がること。少しずつキワを上がっていけば、また新しいキワが現れて、そのキワを上がればまた新しいキワが現れる」「普段の何気ない動作を変えていくことで超人に近づける。立ち話をする時に足をクロスさせてみたり、リングインの動作ひとつをとっても…」と次々と“超人学"を説いた。
40度近い灼熱の道場。分かるような、分からないような話が続き、取材陣がヘブンに達しそうになったものの、稲村自身は「ずっと分からなかったことが分かりました!」と開眼。「どんな超人を目指すかではなく、稲村愛輝そのもので超人となりたい」と、これまた分かるような、分からないような結論に行き着き、ミノワマンも「素晴らしい!」と称えた。
かくして超人の真髄に一歩近づいた稲村は、佳境を迎えるN-1に向けて“大収穫"を強調。「今日は超人の“土台"を知ることができました。超人体操を日常的に続けることで、体の隅々までチェックできるし、ダメージも抜きやすくなる」と、まゆ毛に力を込めた。
続く公式戦は8・18仙台大会。WWE・NXTの“オリンピアン"タビオン・ハイツとの一戦に臨む。「タビオンもたいがい超人ですが、超人の土台までは分かるまい。もう3勝2敗で1敗もできないですけど、歯ブラシの持ち手を変えたり、キワを上がり続けることができれば優勝できる」と言葉の意味はよく分からんが、とにかくすごい自信で夏の頂を見据えた。