9/3【ドラディション】藤波とヒロムが11・22後楽園で初シングル ライガーが特別レフェリー
ドラディションは3日、東京・後楽園飯店で会見し、11・22後楽園大会のメインイベントのカードを発表。藤波辰爾と高橋ヒロムのシングル初対決が決まった。
新日ジュニアの礎を築いた藤波と、現在の新日ジュニアのエース・ヒロムは昨年5・30後楽園大会における6人タッグマッチ(藤波&船木誠勝&新崎人生vs越中詩郎&AKIRA&ヒロム)で初遭遇。この時、約束し合った一騎打ちが藤波が指名する形で実現することになった。
大会1ヵ月後に71歳の誕生日を控える藤波は今年5月にデビュー53周年を迎えた。「年寄じみたこと言うつもりもないし、そういう気持ちもないし。自分が今こうやって現役としてリングに上がっている以上、まずレスラーとしてリングに立てるコンディションであり、体調であり、すべてを整えてリングに上がる。それをある程度、心得た中でリングに上がってるつもり」と強調した藤波は「自分が指名した高橋ヒロム君との試合は、記念試合にするつもりもないし。自分自身が現役としてリングに上がっている以上、今どこまで戦えるか自分を試してみたい部分もありますね。ということは勝ちにいくということ」と言い切った。
対するヒロムは「普通の高橋ヒロムとしていられないというか、この緊張感を出せる選手っていないと思うんですよね。それは自分の中で凄くうれしくもあり、それがこういう緊張感にもつながってます」と武者震い。「藤波辰爾さんにシングルマッチの相手として指名していただいた時に、自分が今までジュニアでやってきた自信が確信に変わりました。当日は藤波辰爾さんに『高橋ヒロムと戦ってよかった』と思えるような戦いをして、その上で勝ちたい」と意気込んでいる。
1年前の対戦で藤波から感じたのは「力強さ、最初のロックアップの衝撃」だった。「こんなに強いロックアップというか、肌の厚みというか、今まで経験したことがなかった」と実感したというヒロムは「その続きができると思うと凄く楽しみですし、今は怖さもありますね」と話した。
しかも新日ジュニアで一時代を築いた獣神サンダー・ライガーがスペシャルレフェリーを務める。この一戦を「簡単に言葉では表せられないぐらい、自分にとって大きな経験値になる」と考えているヒロムは「この二人から自分はバトンを受け取らないといけない」とキッパリ。「今こうして目の前で『勝ちにいく』と言ってくださったこと、凄くうれしいですし、自分もそれをはねのけて勝ちにいきたい」と飛龍超えを誓った。
この一戦を裁くことになったライガーはコメントを寄せ、「藤波さんとヒロム選手のシングルマッチが実現して、そのレフェリーという話がきて、ふたつ返事でやらせていただきます、と力強く答えました!」と経緯を説明。新日ジュニアのトップ3世代が一堂に会する状況に「ジュニアの戦いに歴史を刻んできた両雄の試合を裁くのは緊張もありますが、とても楽しみでもあります!」と意気込んでいる。
☆11/22(金)東京・後楽園ホール『DRAGON EXPO 1978』17:30開場、18:30開始
▼スペシャルシングルマッチ
高橋ヒロム
(1/60)
藤波辰爾
※スペシャルレフェリー:獣神サンダー・ライガー
【会見の模様】
▼藤波「本日はお忙しい中、ご出席いただき、誠にありがとうございます。ドラディションの11月22日、後楽園ホール大会。今、発表があった通り高橋ヒロム君とシングルをやることになりました。自分自身、久々の試合と同時に、今の現役のチャンピオンと戦うと。自分自身も非常に今、興奮して楽しみでいます。よろしくお願いします」
▼ヒロム「藤波辰爾さんにシングルマッチの相手として指名していただいた時に、自分が今までジュニアでやってきた自信が確信に変わりました。当日は藤波辰爾さんに『高橋ヒロムと戦ってよかった』と思えるような戦いをして、その上で勝ちたいと思います。よろしくお願いします」
――今回、藤波選手とシングルで戦うことにどんな意義を感じている?
▼ヒロム「簡単に言葉では表せられないぐらい、自分にとって大きな経験値になると思ってます。藤波辰爾さんは日本にジュニアを持ってきた、日本のジュニアヘビー級の礎を築いてくださった方。そしてレフェリーを務めるのがそのジュニアを世界中にとどろかせて広めてくれたライガーさん。この二人から自分はバトンを受け取らないといけないのかなと思っているので。そのバトンをお二人から受け取りたいと思っております。高橋ヒロムだったらすげえことをしてくれるんだろうと思ってもらえるように当日はそういう試合を見せたいですね」
――昨年5月の6人タッグで対戦した時に感じた藤波選手の凄さは?
▼ヒロム「正直、今もなんですけど、普通の高橋ヒロムとしていられないというか、この緊張感を出せる選手っていないと思うんですよね。それは自分の中で凄くうれしくもあり、それがこういう緊張感にもつながってます。初めて対戦していただき、今でも覚えているのが力強さ、そして最初のロックアップの衝撃。今までいろんなヘビー級の選手、新日本プロレス、それから世界の選手と戦ってきましたけど、こんなに強いロックアップというか、肌の厚みというか、今まで経験したことがなかったので、そこの違いにまず衝撃を受けましたね。その続きができると思うと凄く楽しみですし、今は怖さもありますね」
――前回の試合後に次はシングルと約束して実現するが、ヒロム選手と戦って感じたものは?
▼藤波「自分が感じてる中で、今のジュニアヘビー級の動きと、自分が当時、戦ってた動きをダブらせて見るんですけどね。一回、肌を合わせてみたいなと。そういう衝撃を与えてくれるというか。ちょうど僕が今、50周年を過ぎて数年経ちますが、それと同時に年齢的に今、70歳を過ぎて、年寄じみたこと言うつもりもないし、そういう気持ちもないし。自分が今こうやって現役としてリングに上がっている以上、まずレスラーとしてリングに立てるコンディションであり、体調であり、すべてを整えてリングに上がる。それをある程度、心得た中でリングに上がってるつもりなんでね。だから今度の11月22日の戦い、自分が指名した高橋ヒロム君との試合は、記念試合にするつもりもないし。自分自身が現役としてリングに上がっている以上、今どこまで戦えるか自分を試してみたい部分もありますね。ということは勝ちにいくということですね。自分が数年、猪木さんから教わったこととか、昔のレスラーとかいろんな部分で誇りもあります。ただ、自分が今まで培ってきたもの、経験、そういうものをここに一切出すつもりもないし、自分が今この場において戦いたいっていう。その一言ですね。それが今回のこのカードになったということですね」
――藤波選手から『勝ちにいく』と力強い言葉が出たが?
▼ヒロム「もちろんリングに上がる以上、誰しもがもってる当たり前の部分だと思いますけど、今こうして目の前で『勝ちにいく』と言ってくださったこと、凄くうれしいですし、自分もそれをはねのけて勝ちにいきたいと思います」
――ニューヨークMSGでWWWFジュニアヘビー級王座を奪取した年である1978を入れた大会名に込めた思いは?
▼藤波「前回、棚橋君ともやって、今同じDRAGON EXPO。プロレスの素晴らしさを多方面に、プロレスファンに提供したいなと。もちろん選手もそうでしょうし、プロレスの良さを皆さんに味わってもらいたいのが第1ですよね」
――藤波選手のように70歳を過ぎても現役でいる姿は想像できる?
▼ヒロム「正直、想像できないですね。今、自分は34歳、キャリア14年です。藤波さんは自分のキャリアの2倍も3倍も4倍もやられているわけで、そう考えた時に自分には想像できないですね。だからこそ、今は何も考えず一生懸命やれてると思うんですけど。考えないようにします」
【ライガーのコメント】「藤波さんとヒロム選手のシングルマッチが実現して、そのレフェリーという話がきて、ふたつ返事でやらせていただきます、と力強く答えました! ジュニアの戦いに歴史を刻んできた両雄の試合を裁くのは緊張もありますが、とても楽しみでもあります! 今回も歴史に残るような試合になることを期待してますので、引き続きよろしくお願いいたします!」