9/5【DRAGONGATE】新人・加藤帆希がデビューも Z-Brats加入でいきなりヒール宣言
『STORM GATE 2024』後楽園ホール(2024年9月5日)
加藤帆希デビュー戦 ○望月成晃vs加藤帆希×
19歳の新人・加藤帆希(かとう・ほまれ)が聖地・後楽園でデビュー。望月の胸を借りて完敗を喫すると、GOLD CLASS、BIG HUGの勧誘を拒否。Z-Brats入りを果たし、いきなりのヒール宣言だ。
加藤は静岡県出身の19歳。器械体操を経験し、昨秋の入門テストに合格すると、約1年間の練習生期間を経て、この日の初陣を迎えた。
望月と握手を交わして開始のゴングを聞いた加藤は逆水平を連発して果敢に立ち向かい、逆片エビ固めに捕まっても必死にロープに逃れた。華麗なフォームのドロップキックを連射すると、ランニングキリモミ式セントーンを放った。
望月がランニングローキックでねじ伏せても2カウントでキックアウト。帆希コールに後押しされてツイスターを食い止め、左右の張り手を連打、トラースキック、変型ウラカンラナと食らいついたものの3カウントは奪えず。一角蹴りを食らうと、ウラカンラナを急角度逆エビ固めで切り返された。そしてミドルキック連打で動きを止められ、ツイスターに沈んだ。
加藤が初陣で望月に玉砕。それでも高い身体能力を随所で見せつけ、将来への期待を抱かせるに十分な戦いぶりだった。
試合後、Ben-Kが「お前はGOLD CLASSのセンターでやっていく素質があると思っている。ここだけの話、実は練習生の時から目をつけていたんだよ。加藤帆希、ようやくこの時が来たな。GOLD CLASSのセンターとして俺たちとやっていこうぜ」、豹が「練習生の頃から帆希に目をつけていたのは俺たちも一緒だよ。素晴らしい身体能力、強い気持ち、そして帆希、メチャクチャかわいい顔してるじゃねえか。俺たちBIG HUGが責任を持って帆希を一流のレスラーに育て上げます。だから帆希、これからはこの俺、豹の新しい恋人として一緒にやっていこうぜ」と勧誘した。
甘いマスクの加藤はGOLD CLASS、BIG HUGのいずれにもしっくりきそうだが、本人の考えは違った。「自分はGOLD CLASSではなく、BIG HUGも入る気はありません」とやんわり拒むと、「自分は練習生の頃からDRAGONGATEを見ていて、素晴らしい人をずっと見ていました」と続けると、「その人は……シュン・スカイウォーカー。俺はシュンさんの元、Z-Bratsでやっていくことを決めたいと思います」と宣言した。
デビュー戦でいきなりのヒール宣言だ。これまでの日本マット界で前例がなかったであろう展開に、場内はどよめきに包まれた。そこへ現れたのがZ-Bratsの面々。高笑いとともにシュンが「よくわかってるじゃないか。いい感性しているじゃないか。素晴らしいな、加藤帆希」と称えると、「このリングで誰が一番正しいか。誰が一番強いか。最も優れたユニットはどこなのか。それがZ-Bratsだということ。そのすべてを理解しているこんな前途有望な新顔がいたか? 加藤帆希は正しい選択をした。正しい理解をしている。じゃあ、断る理由はないだろう」とZ-Bratsの新メンバーとして迎え入れた。
バックステージでシュンは「雑魚を雑魚と認め、それを認識し、ふざけた勧誘、誘いを断る。こんなことできるヤツ、今までいたか? これが加藤帆希だよ。DRAGONGATE変える逸材だよ。楽しみにしとけ」と予告。加藤は「自分はシュンさんをずっと見ていた。Z-Bratsで俺は活躍していく。以上だ」と新人らしからぬふてぶてしさで宣言してみせた。
【試合後の加藤、シュン、KAI】
▼シュン「見たか? 新顔がいきなりリングに立って、こんな正しい選択できるとはな。雑魚を雑魚と認め、それを認識し、ふざけた勧誘、誘いを断る。こんなことできるヤツ、今までいたか?」
▼KAI「いない、いない」
▼シュン「これが加藤帆希だよ。DRAGONGATE変える逸材だよ。楽しみにしとけ」
▼加藤「リング上で言ったとおり、自分はシュンさんをずっと見ていた。Z-Bratsで俺は活躍していく。以上だ」
▼KAI「ハハハハハハハ!」