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11/4【新日本】DOUKIがワト絞殺でIWGPジュニアV4 1・4ドームで前王者デスペ迎撃へ

『POWER STRUGGLE〜SUPER Jr.TAG LEAGUE 2024〜』エディオンアリーナ大阪(府立体育会館)(2024年11月4日)
IWGPジュニアヘビー級選手権試合 ○DOUKIvsマスター・ワト×

 DOUKIがイタリアンストレッチNo.32でワトを締め落とし、IWGPジュニア王座V4に成功。試合後、前王者のエル・デスペラードが挑戦表明すると、DOUKIは「世界一のジュニアの戦いを見せて、改めてあんたから防衛してやる」と迎撃を宣言した。

 IWGPジュニア王者のDOUKIは10・14両国大会でSHOをわずか14秒で下し、3度目の防衛に成功した。試合後、金丸義信がDOUKIを襲撃すると、そこに颯爽と救出に飛び込んだのが左ヒザ負傷のために欠場していたワトだった。ワトは10ヵ月ぶりの復帰宣言とともに王座挑戦を表明。かつてしのぎを削っていたライバル同士によるタイトル戦が決定した。

 DOUKIがトペスイシーダやエプロンからの場外フットスタンプで先手。ワトも空中戦で巻き返し、ベンダバールで絞め上げたものの、DOUKIは即座にロープに逃れてダメージを最小限に抑える。そして、エプロンDDTから再び攻勢。場外に転落したワトめがけて、コーナーから捨て身のDOUKIボム(ダイブ式セントーンアタック)を投下した。イタリアンストレッチNo.32に絡め取ると、必殺のスープレックス・デ・ラ・ルナの体勢に。

 なんとか振り払ったワトは、王者をTTDで真っ逆さま。レシエントメンテにつなげる。通天閣ジャーマンは連続して防がれたものの、DOUKIの裏をかき、ベンダバールで絞めに絞めた。耐え抜いたDOUKIは高速ドラゴンスープレックスやラリアットで猛攻に転じたものの、ワトも得意の蹴り技を唸らせて下がらない。DOUKIはバズソーキックの直撃を受けても、カウント1でキックアウトして気を吐くが、止まらないワトは旋風脚からの通天閣ジャーマンで勝負に出た。

 DOUKIはギリギリでキックアウト。ならばとワトはレシエントメンテIIを仕掛けるも、引き込んだDOUKIはイタリアンストレッチNo.32へ。ワトは丸め込むなどして脱出を図るも、DOUKIは逃してなるものかとねちっこく絞め続ける。強引に担ぎ上げられてもDDTで突き刺し、そこからワトを締め落として、レフェリーストップ勝ちをもぎ取った。

 DOUKIが劇的勝利でIWGPジュニア王座V4に成功。勝ち名乗りを受けるが、そこに左ヒザの負傷から『Historic X-ober 2』11・17大阪大会で約4ヵ月ぶりに復帰を果たすデスペラードが現れる。

 7・5東京武道館大会でDOUKIに敗れ、ベルトを奪われた立場であるデスペラードは「相変わらずジュニアっていうのは、タッグもシングルも面白えな。だからこそ、俺はジュニアにプライドがあるし、プライドがとっても大事だし、ジュニアが大好きだ。だからこそ、俺が東京ドームでの挑戦者だ」と1・4東京ドーム大会での挑戦を表明した。

 「俺がいなかった間の、お前に挑戦するまでの半年間を俺に見せてくれ」と語りかけたデスペラードは、「できもしねえヤツらが俺たちのことを叩くだろうが。どうせプロレスなんて? バカヤロー。それを全部ひっくり返せるのは俺たちなんだ。そんなこと言っているヤツらが楽しみに見に来れるようなプロレスをお前とだったらできるよな」と熱っぽく投げかけた。

 対するDOUKIは「エル・デスペラードさん…いや、デスペラード。見ているヤツらは、鈴木軍とか、いろいろ思うかもしれない。でもな、現チャンピオンは俺だ。あんたがいない間、最強のチャレンジャーを4人倒して、俺はここに立っているんだ」とプライドをあらわに。「あんたは覚えているかわからねえが、俺はあんたにもう1回俺の前に立ってくれと言った。最高のタイミングじゃねえか。東京ドームであんたとシングルマッチができるなんて最高だ。世界一のジュニアの戦いを見せて、改めてあんたから防衛してやる」と受けて立つ構えを見せた。

 1・4東京ドーム大会での挑戦が決定的となったデスペラードは、実況席にいる高橋ヒロムに「悔しいだろ? 大丈夫だ。俺が引っぺがして、(ヒロムと)防衛戦やるから。何番目かは知らねえけど」と呼びかける。「じゃあ、またな」と続けると、会場にはデスペラードのテーマ曲が流れるが、DOUKIは「おい、待てよ。今日防衛したのは俺だ。最後に俺の曲を流せ」と王者としての威厳を示した。

【DOUKIの話】「誰かベルト立てるやつ持ってないか? まあいいや。試合後いろいろあったけど、まずはエル・デスペラード……の前にマスター・ワト、お前の9ヵ月間は無駄じゃなかったな。今まで対戦してきた誰にも負けない強さ、欠場する前よりも明らかに洗練されてた。ぶっちゃけ俺もギリギリだった。でもな、そのギリギリの闘い、修羅場を何回も、何回もくぐり抜けて今俺は(※IWGPジュニアのベルトを指し)コレと共にここに座っている。ワト、俺もクラクラで、自分で何言ってるか半分わからないけど、またやるぞ。今度は今日よりももっともっと大きな舞台で。お前ともう一回当たるぞ。ホントはよ、お前が防衛したら1・4東京ドームで俺を指名するつもりだったって、そう言ってたな。だからよ、俺の頭の片隅にそれもあったんだ。お前をまた逆指名ってカタチでもう一回、東京ドームでやる。そんな未来もあったんだ。でもな、デスペラード……もう『さん』は付けない。ジュニアの象徴エル・デスペラードが、俺の約束を守ってたかわかんねえけど、俺の前にもう一度立ったんだよ。そして東京ドーム、その会場の名前を言ったんだ。断る理由がねえよな。俺はよ、このベルトの闘い、どのベルトにも、どの団体にも、どの選手のにも負けていないと思っている。デスペラード、最高の新日本ジュニアの叩きを見せて、そして俺はもう一度この(祝杯用の)席に座ってやる。(※缶ビールを指し)オイ、そうだよな、コレだよ、コレ。ワト戦の前に言ったな。『これをもう一回いただく』って。(※取材陣に背を向けて缶ビールを一口飲み)美味いなあ。防衛したあとのサッポロビールの味は格別だな」

【ワトの話】「落ちたって……落ちたって……気づいたら、大っ嫌いな負けたくねえ……嫌いじゃないか。ちょっと待って……。(※手で顔を覆いうつむき、再び顔を上げて)気づいたら負けたくないヤツの入場曲が流れていたよ。俺はこの9ヵ月間、落とされるためにやってきたんじゃねえ。でも間に合った。IWGPジュニアのベルトを獲るためにやってきたんだ。ただよ、俺がこの9ヵ月間やって来たことは無駄じゃねえ。無駄なんかにさせねえ。これから結果を出してやるよ。そして、DOUKIさん、これで終わったワケじゃねえぞ。俺はリベンジする。さっき(場内に)かかっていたデスペラードの曲……あととか考えてねえよ。次やるのは俺だ。俺がもう一度、もう一度闘って、お前が持っているIWGPジュニアのベルト俺が獲ってやるよ。防衛ロード? そんな一人の挑戦者? そんなことねえ。オメ―のな、防衛ロード俺が止めてやる」

【デスペラードの話】「まあ、言いてえことは一通りリングの上で言わしてもらいました。久々のリングってのは気持ち良かったぞ。東京ドーム、一番乗りかな? あれだよね、IWGP世界ヘビーのベルト持っている人間が、ホントは『G1』の1・4のメインでどうのこうのっていう権利が、なんか有耶無耶になっててよくわかんないんだけど……。(今日)ドームのカード決まったのって1人目? ちがう? ああジュニアタッグか。すげえな、ジュニアのほうが先に2つも決まったのか。いいことじゃないか! リングは楽しい。俺は帰るのも楽しみだ。(※着用しているファンタズモのTシャツの『HDBNGR』の文字を指し)待ってるぞ」

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