【新日本】イーグルス&藤田が歓喜のSJTL初制覇 1・4ドームでのIWGPジュニアタッグ4WAY戦浮上 2024/11/4 10:30

『POWER STRUGGLE〜SUPER Jr.TAG LEAGUE 2024〜』エディオンアリーナ大阪(府立体育会館)(2024年11月4日)
「SUPER Jr. TAG LEAGUE 2024」優勝決定戦 ○ロビー・イーグルス&藤田晃生vsフランシスコ・アキラ&TJP×

 イーグルス&藤田が大熱戦を制して、歓喜のジュニタッグリーグ初制覇を果たした。試合後、IWGPジュニアタッグ王者のKUSHIDA&ケビン・ナイトへの挑戦を表明。王者組が連覇を逃したアキラ&TJPとの対戦を熱望すると、そこに前王者のクラーク・コナーズ&ドリラ・モロニーが乱入し、来年1・4東京ドーム大会での4WAYタイトル戦が急浮上した。

 激闘続きとなったジュニアタッグリーグ決勝は、初優勝を見据える“TMDK"イーグルス&藤田と2連覇を狙う“CATCH 2/2"TJP&アキラによって争われた。

 初の栄冠取りに燃える藤田はコーナーからのトペコンヒーロで先制したものの、アキラもノータッチトペコンヒーロを敢行して下がらず、序盤から激しいせめぎ合いになだれ込んだ。藤田が攻め込まれたものの、イーグルスとともにスピンキック&キリモミ式ジャンピングハイキックを同時にTJPに叩き込むと、間髪入れずにイーグルスがトペでアキラを分断。すかさず藤田はTJPをジャーマンで投げると、Abandon Hopeを仕掛けて先にチャンスを掴む。

 こらえたTJPはファルコンアローで切り返すと、イーグルスをアキラとのサンドイッチドロップキックで場外に排除。今度はアキラがケブラーダでイーグルスを足止めすると、CATCH 2/2は孤立した藤田に2/2を仕掛ける。これは不発に終わっても、止まらないCATCH 2/2はアリウープからザ・リーニングタワーの体勢に。

 しかし、イーグルスが雪崩式フランケンでアキラを叩きつけて阻止。さらに、タッチをもらったイーグルスはスワンダイブ式低空ドロップキックでTJPを蹴り飛ばした。TMDKはホイップ式合体DDTでTJPを突き刺すと、さらにスイートバスター(合体式ダイヤモンドカッター)につなげる。アキラのカットが間に合うと、一瞬のスキを突いてCATCH 2/2がザ・リーニングタワーを繰り出すが、今度は藤田のカットがギリギリで間に合った。場内は重低音ストンピングに包まれる。

 CATCH 2/2の2/2、TMDKのスイートバスターはどちらも未遂に終わる。攻守が次々と入れ替わる中で、アキラのトラースキックを誤爆させたイーグルスは裏をかいてTJPをクルリ。粘るTJPは必死に肩を上げると、逆にトラースキックをぶち込み、イーグルスのサムソンクラッチを押し潰した。だが、間一髪でキックアウトしたイーグルスがまたも丸め込み、執念の3カウントを奪った。

 イーグルス&藤田が歓喜のジュニアタッグリーグ初制覇。藤田はキャリア初栄冠を掴むとともに、最年少優勝記録を更新した。

 試合後、イーグルス&藤田とTJP&アキラはガッチリと握手。マイクを持ったイーグルスが「オーサカ、ミナサン、カッタゾ!」と叫ぶと、大歓声を受けた藤田は「100%じゃねえかもしれないけど、これでTMDKの時代が来たってことを証明できたんじゃないか」と断言。「俺のパートナーはロビー・イーグルス。だから俺たちは優勝することができた。ありがとう、ロビー」とパートナーに感謝すると、「そして、このタッグリーグで優勝したということは、今、ケビン・ナイトとKUSHIDAを呼ぶ権利もあるよな。出てきてくれよ」とIWGPジュニアタッグ王者をリングに呼び込んだ。

 作務衣&雪駄姿で現れた王者はTMDKコンビを祝福。そのうえで挑戦を受けて立つ構えを見せつつも、リーグ公式戦で敗れているCATCH 2/2との対戦も熱望した。「いつどこでやりますか?」とKUSHIDAがアピールすると、ナイトは「WRESTLE KINGDOM」と1・4東京ドーム大会を指定した。

 3WAY戦が浮上したかと思われたが、そんなムードを切り裂くように、前ジュニアタッグ王者のコナーズ&モロニーが乱入。パイプイスで6人を殴りつけてKOすると、モロニーが「WAR DOGSのいない『WRESTLE KINGDOM』なんて有り得ない」と通告し、結果的に新春の東京ドーム大会での4WAY戦が急浮上する形となった。

試合後のイーグルス&藤田】

▼イーグルス「(※テーブルに用意されていた祝杯用の缶ビールを手で払い落してイスに座り)6年もだぞ! 6年もかけてようやく頂点に立ち、皆にトップに立つに値するということを証明できたというのに、俺たちに一夜の称賛も浴びさせてくれないのか! (称賛を浴びたのは)たったの30秒だぞ、クソッタレが!! (※立ち上がって座っていたイスを投げつける)」

▼藤田「ああ……確かにな、お前ら(WAR DOGS)には負けたよ。だから、3WAYでも4WAYでも、チャンピオンが言うんだったら、俺たちはやってやる。だがな、オイ、今日は優勝したんだ。俺たちはここにいる。今日は優勝したんだ。それはねえだろ? お前らが次リングに立つ日、殺しにいってやるよ。な? 覚えとけよ」


【試合後のTJP&アキラ】

▼アキラ「クソッ! クソッ、WAR DOGS! 去年モ(同じようなことを)シタ。クソーッ! F●ck! F●ck……F●ck……」

▼TJP「(※興奮するアキラに対して)いいか、今は文句をいう時じゃない。いいか? なぜなら、俺たちは約束をしたから。俺たちは決勝に帰ってくると約束した。そして帰って来れた。俺たちは優勝すると言った。そしてどうなった? この対戦はまだ終わっていないはずだ。でも、いい。なぜならもう一つの約束があった。そして俺たちは『WRESTLE KINGDOM』に帰ってくる。聞いてくれ。俺たちはこの旅路、王者JET SETTERSに勝利したところから始まった。俺たちも元王者だ。あいつらは、俺たちがタイトルマッチへの切符を渡すのに値すると判断した。WAR DOGSはもうオーサカ出身とすべきだ。あいつらが劇的な何かをする時、必ずそれはオーサカで起こる。これはただのジュニアヘビー級(タッグ)王座戦にはならない。俺たちも強気でいかないといけない。あいつらは当然そうしてくる。だから俺たちも強気でいくべきだ。レベルが上がったのなら、俺たちもそのレベルまでいくだけ。それこそ俺たちがやること。俺たちができることだ」


【KUSHIDA&ナイトの話】

▼KUSHIDA「ケビン! それ(WAR DOGS仕様のIWGPジュニアタッグのベルト)、もう必要ないよ、俺たちに。必要ねえ!」

▼ナイト「WAR DOGS、お前らが欲しいのは(WAR DOGS仕様の白い革のIWGPジュニアタッグ王座を示して)これか? これを奪うために来やがったのか!? なら、くれてやるよ! (そう言って投げ捨てると)俺たちはまだ王者だ。お前らの王座なんていらねー。俺たちこそが、(※黒いIWGPジュニアタッグ王座を肩にかけ、手をやり)元祖王者だ」

▼KUSHIDA「(※英語で)その通り!」

▼ナイト「『WRESTLE KINGDOM』で……(※怒りで深いため息をつく)」

▼KUSHIDA「(※英語で)お前ら、この王座に挑戦したいのか? (※と言って立ち去る)」

▼ナイト「俺たちがまだ王者だ」


【コナーズ&モロニーの話】

▼コナーズ「聞いたか? 聞こえるだろ? ヒット・エンド・ラン、ヒット・エンド・ラン、ヒット・エンド・ラン、ショットガンの音が! いい仕事するじゃないか」

▼モロニー「あれはよかった」

▼コナーズ「最高の仕事だ。『SUPER Jr. TAG LEAGUE』決勝戦の後、誰の曲が流れた? WAR DOGSの曲だ! なぜなら今も、これまでも、永久にこの階級を支配するのは俺たちだからだ!」

▼モロニー「まぐれ勝ちってのはただ積み重なっていくだけ。英語の計算は得意じゃないんだ。『SUPER Jr. TAG LEAGUE』を自分の最高の相棒、あるいはキョウダイと優勝するなんて」

▼コナーズ「キョウダイ」

▼モロニー「俺は寝ながらだってできる。だからお前ら、『WRESTLE KINGDOM』でどうだ? そのベルトは、WAR DOGSの手の中にあるのが一番しっくりくる。気分転換だ! 近いうちに会おう」

▼コナーズ「AND THAT'S MY DOGS FOR REAL」

▼モロニー「ワンワン」