【みちのく】がん闘病中のハヤトが一日限定復帰 2年8ヵ月ぶりリングで盟友・拳剛に完敗KOも完全復活へ「ここから俺は止まらない」 2019/12/13 18:31
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『みちのくプロレス2019年東京大会Vol.7〜前後不覚〜』が13日、東京・後楽園ホールで行われ、がん闘病中のフジタ“Jr."ハヤトが一日限定復帰。2年8ヵ月ぶりのリングで欠場前と変わらぬ戦いぶりをみせたハヤトは拳剛と真っ向勝負を展開。最後は壮絶なKO負けを喫したものの、「もう、こっからの俺は止められないっすよ」と完全復活を誓い、1年後の宇宙大戦争参戦も視野に入れた。 ◇ 現在、長期欠場中のハヤトはがんの病と闘病中。先月27日にはハヤト支援大会『ハヤトエール』が開催され、みちのく勢を筆頭に、ゆかりあるレスラー仲間が集結。大会名通りにエールを送った。同大会でハヤトは「俺はこのリングで試合がしたい!」と涙ながらにアピール。対戦相手にBAD BOYの盟友・拳剛を指名した。 翌28日、都内病院で検査を受けたハヤトは、医師と面談した結果、一日限定復帰の許可をもらった。そして新崎人生コミッショナーからの承認も得て、12・13後楽園大会で拳剛との限定復帰戦を行うことが決まった。 2017年4月に左ヒザを負傷してから長期欠場を続けるハヤトにとって、これが2年8ヵ月ぶりのリング。第1試合に登場したハヤトは欠場前と変わらぬ闘志むき出しのファイトを繰り広げた。大・ハヤトコールに迎えられたハヤトは、コール時にたくさんの紙テープに包まれた。そして拳剛と握手、抱擁を交わしてから開始のゴングを聞いた。 開始早々、感触を確かめるようにローキックを繰り出したハヤトは、エルボー合戦で真っ向から渡り合う。拳剛のフロントハイキックで場外に吹き飛ばされ、サッカーボールキックで蹴り飛ばされても、すぐさま同じ攻撃でお返し。再びエルボー合戦になると、鈍い音を響かせての頭突きで競り勝った。 拳剛も左ストレートで逆襲し、グラウンドコブラで絞め上げたが、逃れた拳剛は打撃戦をソバットで制し、低空ドロップキックで拳剛を場外に吹き飛ばす。すかさずエプロンからのランニングローキックで蹴り飛ばし、リングに戻ればヘルムもさく裂させた。 だが、盟友・拳剛は当然、容赦しない。K.I.D.を阻止すると、ブレーンバスターで叩きつけ、病が巣食うハヤトの腰にダメージを与える。動きが止まったハヤトに串刺しラリアット、ダイビングフットスタンプの波状攻撃を浴びせ、バタフライロックで絞め上げる。耐えたハヤトもミドルキックやサッカーボールキック、ランニングローキックで反撃し、K.I.D.で絞め上げたが、拳剛に低空ドロップキックで腰を射抜かれてしばし倒れ込んだ。 それでもハヤトはエルボー合戦で真っ向から渡り合い、フロントハイキックを食らってもミドルキックで応戦してラリーに持ち込んだ。が、拳剛はサポーターを外してむき出しの右ヒジでエルボーをグサリ。ハヤトも意地で打ち合いに持ち込んだものの、ドロップキックで遮断され、エルボーで3度のダウンを奪われると、4度目のダウンでついに立ち上がれず。10カウントが数えられた。 2年8ヵ月ぶりの復帰戦は完敗。持ち味を発揮したものの、盟友・拳剛にKO負けを喫した。試合後、マイクを持ったハヤトは「拳剛、ありがとうございました。そして約3年間、俺の帰りを待ってくれたここにいる人たちの前に、控室でみちのくプロレスの仲間が頑張ってこいと言ってくれました。ありがとうございました。そしてそしてそして、ファンの皆さん、待たせたね」と全てに感謝。「これからも闘病生活が始まるので、がんもしっかり倒して、けど、時にはわがままも言って、こうやって一日限定試合とかできたらいいなと思ったりもしますし。やっぱ格闘技は凄ぇ楽しいっすよ」と誓ったうえで、師匠の山本“KID"徳郁さんを意識して天を指差すと「師匠が天から見守ってくれて、仲間も見守ってくれて、俺には友達もいっぱいいて、本当に本当に幸せです。レスラーになれてよかったなと思ってます。本当に今日はありがとうございました」と続け、「来年の宇宙大戦争は出たい!」との爆弾発言も飛び出した。 バックステージに戻ってきたハヤトには2年8ヵ月ぶりにリングで戦った充足感が満ち溢れていた。「ホントに今日の試合だけで言ったらクソですよ。拳剛が強かった。何もできなかった。普通に悔しい」と自らに厳しい評価を下しながらも、次に出てきたのは「でも楽しかったから」との言葉だった。拳剛、新崎人生コミッショナー、みちのくの仲間、そして両親とファン。全てに感謝したハヤトは「やる気に満ちましたね」と言い切り、「会社が許してくれるんだったら、病院の先生が許してくれるんだったら、このまま復帰してもいい」と言うほどリングへの思いはさらに高まった。その気持ちを押さえて、これから再び闘病生活に入ることになり、「感謝しかない。だから俺はリングに上がらないといけないし、このもらったパワーをマジで倍にして返したいと思いますんで。絶対負けない」と改めて病に打ち勝つことを誓った。 その原動力となっているのは「全員潰して、もう一回チャンピオンになって、この間、ハヤトエールに出てくれた先輩方全員倒して、みちのくのハヤトが一番凄ぇ、プロレスラーのハヤトが一番凄ぇ、そしてがんにも勝った男に」との思いだ。そして1年後の宇宙大戦争参戦という目標もできた。「拳剛と試合したり、宇宙大戦争という大きいものと戦ったりするには、リハビリなんてへっちゃらですね」と前向きそのもののハヤトは、「この感謝の気持ちをずっと持って、俺は完全復活したいと思いますんで。もう、こっからの俺は止められないっすよ」と宣言した。限定復帰を足がかりに、ハヤトはがんを打倒しての完全復活へ向けて突き進む。 【試合後のハヤト】 ▼ハヤト「何も言うことないですよ。楽しんでもらえたんだったらそれでいい。でもプロとしてリングに上がると決まった以上は、もっとちゃんと動かなきゃいけないし、久々の試合で怖かったとか、そんなの言い訳にもならないし。ただただ拳剛が強かった。で、拳剛を破ったみちのくのチャンピオンもたぶん強いんだろうし。でも俺はあきらめない。楽しかったね、とりあえず。拳剛はやりにくかったと思うけど、やっぱりよかったなと思います、本当に生きてて。楽しかったなぁ。こんなに試合中に楽しいなって思うのもまずないね。本当に好きだなと。強敵ですよホント。自分の中にいる敵も、メインに立とうと思ってリングに上がる気持ちも。宇宙大戦争、好きだからね。あの試合に加わりたいなって思うし。やっぱ今日終わったら宇宙大戦争が絶対話題になるんで。それを超えなきゃいけなかった。でもそれができなかったから、今日でやめるっていうのも悔いが残るし。やる気に満ちましたね僕は。会社が許してくれるんだったら、病院の先生が許してくれるんだったら、このまま復帰してもいいし。でもたぶん許されないんで、わがままはいったん止めて、次帰ってくる時は、もっと強い、もっといい試合をするハヤトで帰りたいなと思いますね。週プロのピンの表紙を狙ってたけど、これじゃ格闘技やプロレスが舐められちゃうんで小さくていいです。ホントに今日の試合だけで言ったらクソですよ。拳剛が強かった。何もできなかった。普通に悔しいし。でも楽しかったから、今日はそれだけで俺の中ではいいかなと思ったり。楽しんでるのがファンにも伝わればね、最後まで(盛り上がりを)持っていってくれると思うので。とにかく楽しかった。よかったっすよ」 ――その楽しかった気持ちが、これからの闘病へのエネルギーになりそう? ▼ハヤト「そうっすね。拳剛と試合したり、宇宙大戦争という大きいものと戦ったりするには、リハビリなんてへっちゃらですね。やっぱ凄いですよ。空気感が物凄い。楽しいね。よかった、辞めなくて。(涙ぐみながら)正直、無理かなって思ってたから。病気を一人で聞いて、親に言うまで、仲間に言うまで、ホントに……めちゃくちゃつらかったからね。それでこのリングに上がれる、この場を作ってくれたみんなに感謝します。そして、こんな不完全な俺なのに、これだけの人たちが第1(試合)から応援に来てくれて、感謝しかない。だから俺はリングに上がらないといけないし、このもらったパワーをマジで倍にして返したいと思いますんで。絶対負けない。よかったっすよ、今日それが思えて。あとは親父とか母親が止めることもなく、やりたいようにやらせてくれて、感謝しかない。本当によかった。あの親父じゃなかったら俺はレスラーになれてないかもしれないし、ここまで頑張れなかったかもしれないし。15年前ここでデビューさせてもらって、その時メイン。15年後に第1で後楽園に出るって、ホントに感謝っすね。この感謝の気持ちをずっと持って、俺は完全復活したいと思いますんで。もう、こっからの俺は止められないっすよ。みちのくプロレス全員待っててくれました。でも気抜かない方がいいです。全員潰して、もう一回チャンピオンになって、この間、ハヤトエールに出てくれた先輩方全員倒して、みちのくのハヤトが一番凄ぇ、プロレスラーのハヤトが一番凄ぇ、そしてがんにも勝った男として日本全国にね。最高の、マジでやばいっすね。俺かっこよかった。久々に自分に酔いましたね。そういう場を与えてくれて本当にありがとうございます。そしてたぶん顔晴れてますよね? こういうのが俺は憧れてたんで。普段からこういう顔が腫れて街を歩くとかしてみたかったんでね。今日は水道橋をフラフラしてみようかなと。病院も近いですし。そんなことも思いながら、拳剛に感謝して、新崎社長にも感謝して、みちのくプロレスの待っててくれたメンバーにも感謝して、ファンにも感謝して。感謝の年になりました。さっきリングでも言いましたけど、宇宙大戦争が好きだから、宇宙大戦争出たいし。それは第1試合とか、第2試合とか、セミとかそういうことじゃなくて、俺もあそこに混ざりたい。もうあのへんで宇宙大戦争やるのはみんな正直飽きたと思うんで。俺が何に変身するかとかみたいじゃないですか? この1年はそれを考えてリハビリをしたいと思いますし、がんを倒して、またこうやって自由な発言をしに、ここに帰ってきますよ。ありがとうございました。最高に楽しかった。格闘技、最高だ」
★【みちのく】後楽園大会結果
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『みちのくプロレス2019年東京大会Vol.7〜前後不覚〜』が13日、東京・後楽園ホールで行われ、がん闘病中のフジタ“Jr."ハヤトが一日限定復帰。2年8ヵ月ぶりのリングで欠場前と変わらぬ戦いぶりをみせたハヤトは拳剛と真っ向勝負を展開。最後は壮絶なKO負けを喫したものの、「もう、こっからの俺は止められないっすよ」と完全復活を誓い、1年後の宇宙大戦争参戦も視野に入れた。
◇
現在、長期欠場中のハヤトはがんの病と闘病中。先月27日にはハヤト支援大会『ハヤトエール』が開催され、みちのく勢を筆頭に、ゆかりあるレスラー仲間が集結。大会名通りにエールを送った。同大会でハヤトは「俺はこのリングで試合がしたい!」と涙ながらにアピール。対戦相手にBAD BOYの盟友・拳剛を指名した。
翌28日、都内病院で検査を受けたハヤトは、医師と面談した結果、一日限定復帰の許可をもらった。そして新崎人生コミッショナーからの承認も得て、12・13後楽園大会で拳剛との限定復帰戦を行うことが決まった。
2017年4月に左ヒザを負傷してから長期欠場を続けるハヤトにとって、これが2年8ヵ月ぶりのリング。第1試合に登場したハヤトは欠場前と変わらぬ闘志むき出しのファイトを繰り広げた。大・ハヤトコールに迎えられたハヤトは、コール時にたくさんの紙テープに包まれた。そして拳剛と握手、抱擁を交わしてから開始のゴングを聞いた。
開始早々、感触を確かめるようにローキックを繰り出したハヤトは、エルボー合戦で真っ向から渡り合う。拳剛のフロントハイキックで場外に吹き飛ばされ、サッカーボールキックで蹴り飛ばされても、すぐさま同じ攻撃でお返し。再びエルボー合戦になると、鈍い音を響かせての頭突きで競り勝った。
拳剛も左ストレートで逆襲し、グラウンドコブラで絞め上げたが、逃れた拳剛は打撃戦をソバットで制し、低空ドロップキックで拳剛を場外に吹き飛ばす。すかさずエプロンからのランニングローキックで蹴り飛ばし、リングに戻ればヘルムもさく裂させた。
だが、盟友・拳剛は当然、容赦しない。K.I.D.を阻止すると、ブレーンバスターで叩きつけ、病が巣食うハヤトの腰にダメージを与える。動きが止まったハヤトに串刺しラリアット、ダイビングフットスタンプの波状攻撃を浴びせ、バタフライロックで絞め上げる。耐えたハヤトもミドルキックやサッカーボールキック、ランニングローキックで反撃し、K.I.D.で絞め上げたが、拳剛に低空ドロップキックで腰を射抜かれてしばし倒れ込んだ。
それでもハヤトはエルボー合戦で真っ向から渡り合い、フロントハイキックを食らってもミドルキックで応戦してラリーに持ち込んだ。が、拳剛はサポーターを外してむき出しの右ヒジでエルボーをグサリ。ハヤトも意地で打ち合いに持ち込んだものの、ドロップキックで遮断され、エルボーで3度のダウンを奪われると、4度目のダウンでついに立ち上がれず。10カウントが数えられた。
2年8ヵ月ぶりの復帰戦は完敗。持ち味を発揮したものの、盟友・拳剛にKO負けを喫した。試合後、マイクを持ったハヤトは「拳剛、ありがとうございました。そして約3年間、俺の帰りを待ってくれたここにいる人たちの前に、控室でみちのくプロレスの仲間が頑張ってこいと言ってくれました。ありがとうございました。そしてそしてそして、ファンの皆さん、待たせたね」と全てに感謝。「これからも闘病生活が始まるので、がんもしっかり倒して、けど、時にはわがままも言って、こうやって一日限定試合とかできたらいいなと思ったりもしますし。やっぱ格闘技は凄ぇ楽しいっすよ」と誓ったうえで、師匠の山本“KID"徳郁さんを意識して天を指差すと「師匠が天から見守ってくれて、仲間も見守ってくれて、俺には友達もいっぱいいて、本当に本当に幸せです。レスラーになれてよかったなと思ってます。本当に今日はありがとうございました」と続け、「来年の宇宙大戦争は出たい!」との爆弾発言も飛び出した。
バックステージに戻ってきたハヤトには2年8ヵ月ぶりにリングで戦った充足感が満ち溢れていた。「ホントに今日の試合だけで言ったらクソですよ。拳剛が強かった。何もできなかった。普通に悔しい」と自らに厳しい評価を下しながらも、次に出てきたのは「でも楽しかったから」との言葉だった。拳剛、新崎人生コミッショナー、みちのくの仲間、そして両親とファン。全てに感謝したハヤトは「やる気に満ちましたね」と言い切り、「会社が許してくれるんだったら、病院の先生が許してくれるんだったら、このまま復帰してもいい」と言うほどリングへの思いはさらに高まった。その気持ちを押さえて、これから再び闘病生活に入ることになり、「感謝しかない。だから俺はリングに上がらないといけないし、このもらったパワーをマジで倍にして返したいと思いますんで。絶対負けない」と改めて病に打ち勝つことを誓った。
その原動力となっているのは「全員潰して、もう一回チャンピオンになって、この間、ハヤトエールに出てくれた先輩方全員倒して、みちのくのハヤトが一番凄ぇ、プロレスラーのハヤトが一番凄ぇ、そしてがんにも勝った男に」との思いだ。そして1年後の宇宙大戦争参戦という目標もできた。「拳剛と試合したり、宇宙大戦争という大きいものと戦ったりするには、リハビリなんてへっちゃらですね」と前向きそのもののハヤトは、「この感謝の気持ちをずっと持って、俺は完全復活したいと思いますんで。もう、こっからの俺は止められないっすよ」と宣言した。限定復帰を足がかりに、ハヤトはがんを打倒しての完全復活へ向けて突き進む。
【試合後のハヤト】
▼ハヤト「何も言うことないですよ。楽しんでもらえたんだったらそれでいい。でもプロとしてリングに上がると決まった以上は、もっとちゃんと動かなきゃいけないし、久々の試合で怖かったとか、そんなの言い訳にもならないし。ただただ拳剛が強かった。で、拳剛を破ったみちのくのチャンピオンもたぶん強いんだろうし。でも俺はあきらめない。楽しかったね、とりあえず。拳剛はやりにくかったと思うけど、やっぱりよかったなと思います、本当に生きてて。楽しかったなぁ。こんなに試合中に楽しいなって思うのもまずないね。本当に好きだなと。強敵ですよホント。自分の中にいる敵も、メインに立とうと思ってリングに上がる気持ちも。宇宙大戦争、好きだからね。あの試合に加わりたいなって思うし。やっぱ今日終わったら宇宙大戦争が絶対話題になるんで。それを超えなきゃいけなかった。でもそれができなかったから、今日でやめるっていうのも悔いが残るし。やる気に満ちましたね僕は。会社が許してくれるんだったら、病院の先生が許してくれるんだったら、このまま復帰してもいいし。でもたぶん許されないんで、わがままはいったん止めて、次帰ってくる時は、もっと強い、もっといい試合をするハヤトで帰りたいなと思いますね。週プロのピンの表紙を狙ってたけど、これじゃ格闘技やプロレスが舐められちゃうんで小さくていいです。ホントに今日の試合だけで言ったらクソですよ。拳剛が強かった。何もできなかった。普通に悔しいし。でも楽しかったから、今日はそれだけで俺の中ではいいかなと思ったり。楽しんでるのがファンにも伝わればね、最後まで(盛り上がりを)持っていってくれると思うので。とにかく楽しかった。よかったっすよ」
――その楽しかった気持ちが、これからの闘病へのエネルギーになりそう?
▼ハヤト「そうっすね。拳剛と試合したり、宇宙大戦争という大きいものと戦ったりするには、リハビリなんてへっちゃらですね。やっぱ凄いですよ。空気感が物凄い。楽しいね。よかった、辞めなくて。(涙ぐみながら)正直、無理かなって思ってたから。病気を一人で聞いて、親に言うまで、仲間に言うまで、ホントに……めちゃくちゃつらかったからね。それでこのリングに上がれる、この場を作ってくれたみんなに感謝します。そして、こんな不完全な俺なのに、これだけの人たちが第1(試合)から応援に来てくれて、感謝しかない。だから俺はリングに上がらないといけないし、このもらったパワーをマジで倍にして返したいと思いますんで。絶対負けない。よかったっすよ、今日それが思えて。あとは親父とか母親が止めることもなく、やりたいようにやらせてくれて、感謝しかない。本当によかった。あの親父じゃなかったら俺はレスラーになれてないかもしれないし、ここまで頑張れなかったかもしれないし。15年前ここでデビューさせてもらって、その時メイン。15年後に第1で後楽園に出るって、ホントに感謝っすね。この感謝の気持ちをずっと持って、俺は完全復活したいと思いますんで。もう、こっからの俺は止められないっすよ。みちのくプロレス全員待っててくれました。でも気抜かない方がいいです。全員潰して、もう一回チャンピオンになって、この間、ハヤトエールに出てくれた先輩方全員倒して、みちのくのハヤトが一番凄ぇ、プロレスラーのハヤトが一番凄ぇ、そしてがんにも勝った男として日本全国にね。最高の、マジでやばいっすね。俺かっこよかった。久々に自分に酔いましたね。そういう場を与えてくれて本当にありがとうございます。そしてたぶん顔晴れてますよね? こういうのが俺は憧れてたんで。普段からこういう顔が腫れて街を歩くとかしてみたかったんでね。今日は水道橋をフラフラしてみようかなと。病院も近いですし。そんなことも思いながら、拳剛に感謝して、新崎社長にも感謝して、みちのくプロレスの待っててくれたメンバーにも感謝して、ファンにも感謝して。感謝の年になりました。さっきリングでも言いましたけど、宇宙大戦争が好きだから、宇宙大戦争出たいし。それは第1試合とか、第2試合とか、セミとかそういうことじゃなくて、俺もあそこに混ざりたい。もうあのへんで宇宙大戦争やるのはみんな正直飽きたと思うんで。俺が何に変身するかとかみたいじゃないですか? この1年はそれを考えてリハビリをしたいと思いますし、がんを倒して、またこうやって自由な発言をしに、ここに帰ってきますよ。ありがとうございました。最高に楽しかった。格闘技、最高だ」
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