【全日本】斉藤ブラザーズが世界タッグ最多タイV7、ジュンは安齊との三冠V1戦浮上 2025/1/3

『ニューイヤーウォーズ2025』後楽園ホール(2025年1月3日)
世界タッグ選手権試合 ○斉藤レイ&斉藤ジュンvs関本大介&鈴木秀樹×

 斉藤ブラザーズが鈴木&関本を激闘の末に下し、世界タッグ王座最多防衛タイ記録V7を達成。試合後、安齊が挑戦を表明し、ジュンの三冠初防衛戦が浮上した。

 昨年、最強タッグ全勝優勝、プロレス大賞・最優秀タッグチーム賞を受賞した斉藤ブラザーズは世界タッグ王者として越年。しかもジュンは12・31代々木大会で三冠王座を初戴冠。5冠王者として2025年を迎えた。

 この日、ジュンとレイは鈴木&関本との世界タッグV7戦に臨んだ。前日に全日本入団を果たした鈴木は早くも所属としての初ベルト獲りに挑んだ。

 斉藤ブラザーズは鈴木に集中砲火を浴びせたが、関本がレイにブレーンバスター、ジュンにバックブリーカー、ボディスラムの猛攻に出て挽回。鈴木は両手両足にストンピングを見舞い、スリーパーからのネックブリーカードロップ、ぶら下がり式首4の字固めとレイに攻勢。関本が加勢するとダブルバックドロップで叩きつけ、こん身のエルボーをぶち込んだ。

 劣勢が続いたレイだったが、ジュンが両腕ラリアットで二人まとめてなぎ倒して援護射撃。ダブルヒップトス、斉藤いきなりスマッシュ(ダブルチョークスラム)と連係を駆使して鈴木を攻め込んだ。DOOMが不発に終わると、鈴木&関本が眉山でジュンを蹴散らしたが、レイはアイスバインで関本を撃退。鈴木がナックルパンチをぶち込み、エルボースタンプ連打と厳しい攻めを連発したが、レイは一瞬のスキを突いて鈴木を抱え上げると、BBQボムを爆発させて一気に3カウントを奪った。

 斉藤ブラザーズが鈴木&関本との激闘を制し、世界タッグ王座7度目の防衛に成功。新年一発目の防衛戦でその座を盤石とした。しかも第7代王者の“五輪コンビ"ジャンボ鶴田&谷津喜章と並ぶ最多防衛タイ記録を達成。試合後、ジュンは「甘いものの時間」を要望したものの、レイが「俺たち兄弟は歴史上最多の8回防衛まであと1勝と迫っている。俺たちがビールと甘いもので乾杯するのは、それを果たしてから」と待ったをかけ、記録更新までのお預けとなった。

 そして三冠王者・ジュンへの挑戦者も現れた。試合後、レイが「俺はお前の持つその全日本プロレスの至宝・三冠のベルトに挑戦がしたい」と希望したが、ジュンは「前にお前に言ったが、そう簡単に挑戦できると思うなよ。まずはシングルで結果を出してからだ」と却下。レイも「だったらシングルでしっかりと結果を出して、お前のその三冠のベルトに挑戦してやるぜ。お前、それまでその大切なベルト、落とすんじゃねえぞ」と納得し、兄に厳命した。

 そこへやってきたのがこの日、芦野との一騎打ちに勝利した安齊。「なあ、5冠王。その腰のベルトをかけて俺とやろうぜ。今日も刺激的だったけど、もっともっと刺激を味わわせてくれよ」と三冠挑戦を表明した。王者・ジュンも「安齋勇馬、お前が来ると思ったぜ。去年、俺はお前に負けている。なら、その挑戦、断る理由はどこにもないだろう。お前の挑戦受けてやるよ」と受諾。安齊とのV1戦が決定的となった。


【試合後のジュン&レイ】

▼レイ「勝ったぜ! (2人でヒジを合わせると)これで7度目の防衛だぜ」

▼ジュン「7度目の防衛だ」

▼レイ「バカの時代、関本大介と鈴木秀樹、強敵だったな。ちょっと効いたぜ。だがな、鈴木秀樹が新しく全日本プロレス、ウチに入ったから、お祝いにバーベキューをプレゼントしてやったぜ。いやあ、強かった」

▼ジュン「何味のバーベキューだ?」

▼レイ「えっ? バーベキューだ」

▼ジュン「いや、強敵だし、バカの時代だけど、全日本プロレスに鈴木秀樹が入ったのはいいことだ。そして、安齋勇馬。なんとなくヤツが来る気がしたが、本当に来たな。俺のこの三冠ベルトに挑戦させろと。たが、俺はリングでも言ったが、去年あいつに負けている。お前もあいつに負けている」

▼レイ「ああ」

▼ジュン「断る理由はどこにもない。安齋勇馬、お前の力を俺にぶつけてこい。必ず俺が防衛してやるぜ。DOOM」

▼レイ「よし。そして、この世界タッグのベルト、まだ現時点では誰が挑戦してくるかはわからないが、もう一度しっかりと…もう一度じゃねえ。何度でもだ。防衛して、歴代最多の記録を作ってやるぜ。楽しみにしてろ。フォー! じゃあ、今日は俺はまだそんなに食べてないから、ビール飲んでお餅だな」

▼ジュン「もうお餅ないぞ」

▼レイ「お餅ない?」

▼ジュン「俺が全部食べた」

▼レイ「5kgぐらいあったぞ、お餅。食い過ぎだろ」


【安齋の話】「今日も俺は自分の試合、メチャクチャ刺激的だった。そして、今日のメインイベント、メチャクチャ刺激があったな。世界タッグのベルトはいつか俺とHAYATOさんで必ず奪い取ってやる。今回は斉藤ジュンが腰に巻く三冠のベルト。まあ、いろいろ言うのもあれだな。簡単に一言。俺が必ず奪い取ってやるよ」