【NOAH】OZAWAがガレノ完全粉砕でGHCヘビー初防衛 ナショナル王者・征矢とのW王座戦が決定的に 2025/2/11

『STAR NAVIGATION PREMIUM 〜NOAH Jr. TAG LEAGUE 2025〜』後楽園ホール(2025年2月11日)
GHCヘビー級選手権試合 ○OZAWAvsガレノ×

 GHCヘビー級王者OZAWAが熱闘乱戦の末にガレノを完全粉砕して初防衛に成功。GHCナショナル王座奪回を果たした征矢学の対戦要求を受諾し、約4年半ぶりとなるGHCヘビー&GHCナショナル“ダブル王座戦"が決定的となった。

 元日武道館で“OZAWAショック"を起こして方舟マットの風景を一変させたOZAWAが、イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.の弟・ガレノを相手に初防衛戦。前哨戦ではガレノからマスクを強奪したOZAWAは、マスクをかぶって町中で悪行を働くなど、あらゆる手段を駆使してメキシコ名門一族の御曹司をおちょくりまくってきた。

 タイトルマッチ本番でもガレノマスクを着用して“マスクマンOZAWA"として登場。マスクを脱ぎ捨てて素顔になると、序盤からガレノを徹底的に挑発した。攻撃を受けると花道後方まで逃げたと思いきや、鼻をほじってガレノにハナクソを擦りつけてニヤリ。レフェリーのスキを突いて松葉杖で殴りつけると、一転して華麗なトペコンヒーロを敢行し、ブレイクダンスまで披露して、後楽園ホールをOZAWA色に染め上げた。

 マスク剥ぎまで狙われると、ブチ切れたガレノが、ド迫力のトペコンヒーロで反撃開始。OZAWAの躍動感溢れる攻撃を受けても止まらず、打撃戦をローリングラリアットで制する。巻き返したOZAWAがコーナーに上がると、自らもコーナーに上がり、雪崩式ガレノスペシャルをズバリ。ラリアットから正調ガレノスペシャルもさく裂した。

 決定的な場面だったが、セコンドのヨシ・タツがレフェリーのカウントを妨害。OZAWAは再び松葉杖で殴りかかる。これを防いだガレノが兄イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.ばりのワグナードライバーで突き刺すと、カウントの合唱となったものの、OZAWAはギリギリで肩を上げ、場内はさらに熱を帯びた。

 ガレノはムーンサルトプレスで仕留めにかかるも、気づいたOZAWAがコーナーに上がり、スパニッシュフライで大逆転。ガレノのマスクを被り、「ビバ・メヒコ!」の雄叫びから、ワグナーJr.ばりのステップアップ式ムーンサルトプレスを華麗に投下した。そして、ガレノをナメてから、自分のマスクを脱ぎ捨てると、強烈な串刺しドロップキックを一閃。最後は必殺Real Rebelでダメ押しし、完璧な3カウントを奪った。

 最後はキッチリと完全粉砕。実力でガレノをねじ伏せたOZAWAのもとに、早くも一人の男が現れる。この日、OZAWAと同門の遠藤哲哉を倒してGHCナショナル王座返り咲きを果たしたばかりの征矢だった。

 「OZAWA、ベルト防衛おめでとうございます…なんて言いに来たワケじゃねえんだよ。言いたいことは一つだ。ここにGHCナショナルのベルトがある。次、俺が狙うのはGHCヘビー級のベルトだ。俺が情熱的にぃいいいい! 情熱的にいぃいいいいい!!! そのベルトに挑戦させろおお!!!」と顔面を密着させながら挑戦を表明した。

 露骨に暑苦しがりながら払いのけたOZAWAは「いいよ」とあっさり。一方で「別になんでもいいんだけどさ、このベルトを懸けるだけって不公平かな。別にいらないんだけどさ。等価交換とかじゃなくて全然こっち(GHCヘビー)のほうが価値あるんだけどさ、そのベルトも懸けてもらおうかな」と提案し、「望むところだ!」と叫んだ征矢を「分かった分かった。お疲れさまっした」とあしらいながら追い払った。

 改めて響くOZAWAコールのなかでマイクを握った反逆王者は「今回の防衛戦も思いのほか、余裕だったな♪ 今日はさ、なんかジュニアのタッグリーグとか、あとなんか某業界最大手の二軍・三軍で頑張ってきた人が帰ってきたりさ、小さいイベントは多々あったんだけどさ、ここにいるほとんどのお客様たちは俺のベルト、メインイベントの戦いを観に来てくれたんだと思うんだよね♪」と超軽いノリで“主役"を強調。

 さらには「征矢でもいいし、丸藤とか、杉浦とか、拳王とか、清宮とか、プロレスのやり方とか、あんまよくわからないみたいだったら、俺に全然聞きに来ていいからね。俺がさ、プロレスのやり方教えてやるから。全然さ、なんだろう、縮こまらずにアドバイス聞きに来ていいし、胸とか全然貸すから。そいつらの挑戦とかもいつでも待ってるからな♪」と大先輩たちに超上から目線で呼びかけて場内をどっと沸かせると、「じゃあ、今日はみんなお疲れ。The Real Rebel!」と締めくくった。

 とにもかくにも、まさかの急展開でGHCヘビー&GHCナショナル両王座の“ダブル王座戦"が決定的に。GHCヘビーとGHCナショナルのダブル王座戦は過去2度実現しているが、いずれも両者防衛に終わっており、今回決着がつけば史上初のGHCヘビー&GHCナショナル二冠王者が誕生することになる。狂乱の反逆者と情熱番長。OZAWAにとってはこれ以上ない“おちょくり甲斐"のある相手となりそうだが、あまりにも対象的な両雄による方舟頂上決戦開戦の号砲が鳴り響いた。

【OZAWAの話】「おい、ワグナーの弟、今日は頑張ったな。でもしょせんワグナーの弟ということしか、お前からは伝わらなかったな。まあチャレンジマッチとしては及第点かな。アッハッハッハッハア! あと、さっきもリングの上で言ったけど、征矢も挑戦してきてくれたし、あと丸さん、杉さん、あと拳ちゃんとか清宮。そこらへんもさ、挑戦してきてくれて全然いいし、もしプロレス分かんなくなったらいつでもアドバイスしてやるから、いつでも聞きに来いよ。そんな恐縮すんなって。プロレスのやり方教えてやるから、またあとでお話ししような。オー! アッハー!」

【征矢の話】「このベルトを獲り返して次のステップに進むために、ちゃんとナショナルくんも、このように神々しく喜んでんだろ? よーく聞いてみろ、ナショナルくんの声。大変ご満悦だよ。でもな、満足はベルトを獲り返してからじゃない。このナショナルのベルト、GHCヘビー級のベルト、どっちも俺の中では同等だと思ってる。確かに歴はあるかもしれない。こっちはまだ若いベルトだ。でもな、俺がGHCヘビー級のベルトを巻いたらナショナルくんも同じ扱いでもいいんじゃないのか? 俺はそれぐらいベルトに、このナショナルのベルトにも価値があると思ってる。でもやっぱりGHCヘビー級、魅力的だよな。必ず俺がその魅力的なベルトを情熱的に! 巻かしてもらうぞ!!」