【全日本】黒潮がGAORA王座挑戦へ条件提示 「勝ったら6人タッグ王座挑戦、負けたら3月沖縄大会参戦」要求 2025/2/18
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2・24八王子大会のGAORA TVチャンピオンシップ「宮本裕向vs黒潮TOKYOジャパン」へ向けた会見が18日、東京・湯島の全日本事務所で行われた。 GAORA王者・宮本は1・26幕張大会で芦野祥太郎を退け、2度目の防衛に成功。試合後、「どっちが本当のバカか決めよう」と黒潮を次期挑戦者に指名し、V3戦が決まった。 黒潮は勝てば2017年2月の第14代王者時代に負傷返上して以来、8年ぶり2度目の戴冠。王者・宮本の「お客さんが思うプロレスっていうのはまじめなプロレスだけが楽しいわけじゃないし、いろんな喜怒哀楽があると思うんで。怒りの試合があったりとか、喜びの試合があったりとか。その中でただ楽しい、また見に行きたいなっていうのを伝えたいと思って。そんな相手にふさわしいのが黒潮TOKYOジャパン」との思いから挑戦が決まった。 新団体アップタウンの一員である立花誠吾、花園桃花を従えて現れた黒潮だが、会見中、怒りの感情を爆発させた。タイトルマッチの会見は挑戦者から話すのが通例だが、黒潮は「何で俺からなんだよ!? 指名されたんだよ! 俺は! 指名された方が先に! おかしいだろうが!」と主張。テーブルを叩いたり、テーブルの上に寝そべったりと、奇行を連発した。 それでも「ハッキリ言って宮本裕向リスペクトしてしますし、いい選手だと思ってるから! 指名された時はうれしかった。宮本さんとシングルマッチはしたいです」と本音をのぞかせ、ようやく冷静に。「俺にも意地がある。条件があります」と切り出すと、「この試合に勝って俺がGAORA TVチャンピオンになったら、この俺、立花、花園、この3人で6人タッグのチャンピオンベルトに挑戦させろ」と要求した。 負けた場合の条件も用意していたが、それは「もしこの試合で俺が負けたら、俺を来月の3月15日、沖縄大会に参戦させろ」というものだった。すると宮本が「俺からも条件出していい? もし俺が勝ったら、もし防衛したら、立花、諏訪魔さんとシングルやれ」と逆要求。会見は条件提示合戦の様相を呈した。 これには立花が「お前、勝って6人タッグ挑戦、沖縄行って、俺しか罰ゲームじゃねえじゃねえか。諏訪魔とシングル…別に諏訪魔とシングルマッチやっても勝つけど、お前、なんもデメリットねえじゃねえかよ」と疑問を抱くのも無理はない。意に介さない黒潮はその場で福田剛紀社長に電話し、その条件をアピール。宮本が「向こうの声が聞こえないから、ホントにしたのかわからない」と指摘したように、福田社長の承認を得たのか、ましてや電話の相手が福田社長だったのか定かでないが、黒潮は勝てば全日本プロレスTV認定6人タッグ王座挑戦、負けても沖縄大会参戦とメリットしかない条件でGAORAベルト獲りに挑むつもりだ。 【会見の模様】 ※司会の新土リングアナが挑戦者・黒潮にコメントを求めると ▼黒潮「なんで俺からなんだよ!?(とテーブルを思い切り叩く)」 ▼花園「ビックリした」 ▼宮本「挑戦者だろ」 ▼黒潮「何で俺からなんだよ!?」 ▼立花「そういうもんだろうが」 ▼黒潮「指名されたんだよ! 俺は! 指名された方が先に! おかしいだろうが!」 ▼立花「落ち着けよ」 ▼花園「そうだね」 ▼宮本「よかった、優しい大人たちで。そうでしたね」 ※新土リングアナが再び黒潮にコメントを求めると ▼立花「お前、チャンピオンもそうだねって言ってんだから、気を利かせてチャンピオンから言わせろよ。こいつの意思で挑戦してるんじゃないんだから」 ※黒潮はテーブル上に寝そべってしまう。新土リングアナが宮本にコメントを求め ▼宮本「あのですね、新土裕二は昔から冗談が通じない人なんですよ。アドリブに弱いというか、決められたことしかできないんで。僕から黒潮“イケメン"二郎…じゃない、黒潮TOKYOジャパンを指名しました。前回、芦野祥太郎と試合して、凄くまじめな試合したんで、やっぱり楽しい試合したいなと思って。(寝ている黒潮に向かって)そろそろ座ってくれるかな。座らせろよ、二人いるんだから!」 ▼立花「こいつにとって、これがイスかもしれないからな」 ▼花園「やりたいことやらせよう」 ▼宮本「お客さんが思うプロレスっていうのはまじめなプロレスだけが楽しいわけじゃないし、いろんな喜怒哀楽があると思うんで。怒りの試合があったりとか、喜びの試合があったりとか。その中でただ楽しい、また見に行きたいなっていうのを伝えたいと思って。そんな相手にふさわしいのが僕は黒潮TOKYOジャパンだと思ってます。この試合、楽しみにしてます」 ▼黒潮「(イスに座り直して立花に向かって)お前しゃべれ」 ▼立花「なんでだよ? しゃべることねえよ、別に俺。負けてこいつに獲られたんだから」 ▼黒潮「俺はしゃべらねえ」 ▼立花「何でだよ?」 ▼黒潮「お前が通訳しろ」 ▼立花「通訳?」 ※黒潮が立花に耳打ちすると ▼宮本「聞こえてるよ」 ▼立花「聞こえないふりしろよ。聞こえてても」 ▼黒潮「(小声で)アイム・ソーリー、ヒゲソーリー」 ▼立花「お前よ、何のために俺を呼んだんだよ?(苦笑)ふざけんなよ。アイム・ソーリー、ヒゲソーリーってどうなるんだよ?」 ▼黒潮「(小声で)会見で無茶して、アイム・ソーリー、ヒゲソーリー」 ▼宮本「ちゃんと通訳しろよ」 ▼立花「会見で無茶して、アイム・ソーリー、ヒゲソーリー(苦笑)」 ▼宮本「誰も笑ってねえじゃねえか!」 ▼立花「(黒潮に)お前、自分でコメントしろよ」 ▼黒潮「お前、使えねえなあ」 ▼立花「使いもんになんねえんだよ、お前がよ」 ▼黒潮「まず新木場、その前のふじさんめっせ、出ましたけど、それはあくまで斉藤ジュンの代打ということで。本来…あ、あいさつ遅れました。元全日本レギュラー参戦の黒潮TOKYOジャパンです。はじめましてかな? 2025年。このGAORA、八王子大会に出れば今年初の全日本参戦でした。(テーブルを揺すりながら)ハッキリ言って宮本裕向リスペクトしてしますし、いい選手だと思ってるから! 指名された時はうれしかったけど! 呼ぶのは全日本だろ!」 ▼立花「お前、机倒すのか倒さねえのかハッキリしろよ」 ▼黒潮「何で全日本から呼ばれねえんだよ! まあ、いいや。まあ、いいや」 ▼宮本「落ち着いて」 ▼黒潮「宮本さんとシングルマッチはしたいです、ハッキリ言って。しかも全日本のビッグマッチでしょ。ただ、俺にも意地がある。条件があります。(立花に)おい、お前、携帯持ってる?」 ▼立花「持ってねえよ」 ▼黒潮「(花園に)携帯持ってる?」 ▼花園「持ってない」 ▼黒潮「バカしかいねえのかよ!」 ▼立花「お前、持ってんのかよ?」 ▼黒潮「(無視して花園に向かって)お前、持ってこい! さっきの部屋にあるから」 ※花園があわてて会見場を出ると ▼黒潮「走れ! 走れ! 走れ! 走れ! 端れ!」 ▼立花「走ってたろ、もう」 ▼黒潮「まず一つ目の条件。アップタウン、俺が旗揚げした団体、まだ始まってないけどね。この試合に勝って俺がGAORA TVチャンピオンになったら、この俺、立花、そして今走ってる花園…」 ※花園が戻ってきて ▼花園「持ってきたよ」 ▼黒潮「もし俺が勝って、このベルトを巻いたら、この3人で6人タッグのチャンピオンベルトに挑戦させろ。全日本プロレス後楽園大会だ。分かったか? でだ…任せとけ、お前ら。一生、俺についてこい」 ▼立花「これがDVってやつか」 ▼黒潮「二つ目。もしこの試合で俺が負けたら、俺を来月の3月15日、沖縄大会に参戦させろ」 ▼立花「ん?」 ▼黒潮「沖縄に連れてけって言ってんだ! これが俺からの条件だ」 ▼立花「何で負けたヤツが?」 ▼黒潮「うるせえ! 黙ってろ!」 ▼宮本「俺からも条件出していい? もし俺が勝ったら、もし防衛したら、立花、諏訪魔さんとシングルやれ」 ▼立花「ふざけんなよ。なんで俺なんだよ? なんでそこに俺が入るんだよ?」 ▼宮本「いるからだよ。諏訪魔さんとシングルやれ」 ▼黒潮「勝ちゃあいいんだろ。俺が勝ったら諏訪魔さんとシングルやれ」 ▼立花「お前、何で俺が諏訪魔とシングルマッチを…」 ▼黒潮「宮本裕向が勝っても諏訪魔とシングルやれ。これが条件だ」 ▼宮本「どっちが勝ってもだ」 ▼立花「あの人、今年からたまにしか出なくなるのに何で所属じゃなくて俺とシングルマッチやんだよ? 意味わかんねえだろ」 ▼黒潮「うるせえ、サングラスつけろ。携帯貸せ! ちょっと俺電話するから」 ▼立花「誰に?」 ▼黒潮「福田社長しかいねえだろ!」 ▼立花「(連絡先を)知ってんの?」 ▼黒潮「知ってるよ!」 ※その場で福田社長に電話をかける ▼宮本「音聞こえるようにした方がいいんじゃない?」 ※黒潮が携帯のスピーカーにマイクを向けると ▼立花「そこじゃねえだろ」 ▼黒潮「(平身低頭に)あ、もしもしぃ。今、全日本さんで会見させていただいておりまして、はい。いつもお世話になっておりますぅ。僕からGAORA戦で、宮本さんとの試合で条件を出させていただきまして、勝ったら僕と立花と花園3人で6人タッグのベルトに挑戦させてください。もし僕が負けたら3月の沖縄連れて行っていただいてもよろしいですかね? すいません、はい。ちょっと今カメラも回ってまして。ぜひ、よろしく…お世話になっております。はい、ありがとうございますぅ。はい、すいません」 ※電話を切ると ▼黒潮「言ってやったよ」 ▼立花「ダセえなあ」 ▼宮本「向こうの声が聞こえないから、ホントにしたのかわからない。もったいない」 ▼立花「今のがダメ出しだよ。宮本裕向からの」 ▼黒潮「福田社長の電話番号知らなかったから…」 ▼立花「じゃあ、誰に電話したんだよ?」 ▼黒潮「もう一人、いつもいるシャツが超開いてるオジサンいるだろ? 偉い人」 ▼立花「シャツ超開いてるオジサンいねえだろ」 ▼黒潮「いるだろ。第5ボタンぐらいまで開いてるオジサンいるだろ」 ▼立花「そんなオジサン、社会人として生きていけねえだろ」 ▼黒潮「いるだろ。その人に電話したんだけど、俺その人怖いから。(取材陣に向かって)何だよ? 何撮ってんだよ!? 」 ▼宮本「会見ってそういうもんなんだよ」 ▼立花「お前、勝って6人タッグ挑戦、沖縄行って、俺しか罰ゲームじゃねえじゃねえか。諏訪魔とシングル…別に諏訪魔とシングルマッチやっても勝つけど、お前、なんもデメリットねえじゃねえかよ」 ▼黒潮「質疑応答に入らせていただきます」 ▼立花「こいつバカだしよ、何一つわかってない。年上とか目上のヤツにだけペコペコして。ダサいヤツについていったよ。情けない」 ▼黒潮「世界初の会見見せてやろうか? 世界初だぞ、これ」 ※テーブルを立てて立花、花園と3人で顔を出す ▼宮本「何なんだ? これは」 ▼立花「重力が90度曲がっちゃった世界か?」 ▼花園「合わせないと」 ▼黒潮「合わせろ、お前ら!」 ▼立花「世界初にしては面白くねえしよ。やった結果、何なんだよ?」 ▼宮本「無重力会見だ、これが」 ▼黒潮「そうだ!」 ▼立花「そうだじゃねえよ。全然無重力じゃねえだろ、そもそも」 ▼黒潮「お前がガタガタ言うから、こういうこともしなきゃいけなくなる! 毎回そう!」 ▼立花「いいよ、じゃあ何も言わねえ」 ▼黒潮「じゃあ、俺も何も言わねえよ」 ▼立花「何でだよ? お前、頭おかしいんじゃねえか?」 ▼黒潮「(花園に向かって)お前がしゃべれ」 ▼花園「嫌だよ」 ▼宮本「男二人で女一人。バランス悪いなあ」 ▼黒潮「いいんだよ、全員俺よりちっちぇえから!」 ▼立花「こいつが一番弱えけどな」 ▼黒潮「俺よりでけえヤツはぜってえ入れねえよ!」 ▼立花「ダッセえ!」 ▼宮本「女も誰か、雫有希とか入れればいいじゃん」 ▼花園「やめろ」 ――立花選手が指摘した通り、自分にメリットしかない条件だが? ▼黒潮「ノーコメントで」 ▼立花「ダッセえ、お前。ダセえな、お前。自分の悪いとこ1個も言わねえのか」 ▼黒潮「(質問者の)マイク取り上げろ、あいつから」 ――メリットしかない中でどんなモチベーションで臨む? ▼黒潮「ノーコメントで。(質問者の)マイク取り上げろ!」 ▼立花「何も考えてねえだけだろ? お前。勢いでいったからなんも思いついてねえ」 ▼宮本「みんな質問しづらくないですか?」 ▼立花「逆に何質問しても何も返ってこないからな」 ▼黒潮「じゃあ、俺から。宮本さんはなんで俺を指名したんですか?」 ▼立花「さっき説明してたろ」 ▼宮本「さっき言っただろ。楽しい試合がしたいって」 ▼花園「何も聞いてない」 ▼黒潮「ね、て、た。寝てたから」 ▼立花「目見開いて寝るタイプなんだな」 ▼花園「キモい」 ▼立花「それが女性を代表した意見だよ」 ▼黒潮「そうか、こいつ女か」 ▼宮本「雫有希呼んで来いよ」 ▼花園「やめてって」 ▼黒潮「雫有希って和製マザーテレサ?」 ▼花園「知らんけど」 ▼立花「いいよ、もう。雫有希の話をすんな」 ▼黒潮「質問ねえの? 宮本裕向に」 ▼立花「ねえよ」 ▼黒潮「あるだろ」 ▼立花「いいよ、もう」 ▼黒潮「質問、一人1個。俺もしたし」 ▼立花「じゃあ、こいつ防衛したあと、誰に挑戦させる?」 ▼黒潮「なんで負けるテイで?」 ▼立花「お前なんか負けるに決まってんだろ。俺が勝てなかったんだから」 ▼黒潮「お前、今から威嚇してやる。このテーブルをチョップで真っ二つにしてやる」 ▼花園「おお、見たい」 ※右の拳でテーブルを叩いたもののひっくり返ってしまう ▼黒潮「痛い! 折れた! 折れた!」 ▼立花「もういいよ、お前」 ▼黒潮「折れた、折れた、折れた…」 ▼立花「もういいよ」
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2・24八王子大会のGAORA TVチャンピオンシップ「宮本裕向vs黒潮TOKYOジャパン」へ向けた会見が18日、東京・湯島の全日本事務所で行われた。
GAORA王者・宮本は1・26幕張大会で芦野祥太郎を退け、2度目の防衛に成功。試合後、「どっちが本当のバカか決めよう」と黒潮を次期挑戦者に指名し、V3戦が決まった。
黒潮は勝てば2017年2月の第14代王者時代に負傷返上して以来、8年ぶり2度目の戴冠。王者・宮本の「お客さんが思うプロレスっていうのはまじめなプロレスだけが楽しいわけじゃないし、いろんな喜怒哀楽があると思うんで。怒りの試合があったりとか、喜びの試合があったりとか。その中でただ楽しい、また見に行きたいなっていうのを伝えたいと思って。そんな相手にふさわしいのが黒潮TOKYOジャパン」との思いから挑戦が決まった。
新団体アップタウンの一員である立花誠吾、花園桃花を従えて現れた黒潮だが、会見中、怒りの感情を爆発させた。タイトルマッチの会見は挑戦者から話すのが通例だが、黒潮は「何で俺からなんだよ!? 指名されたんだよ! 俺は! 指名された方が先に! おかしいだろうが!」と主張。テーブルを叩いたり、テーブルの上に寝そべったりと、奇行を連発した。
それでも「ハッキリ言って宮本裕向リスペクトしてしますし、いい選手だと思ってるから! 指名された時はうれしかった。宮本さんとシングルマッチはしたいです」と本音をのぞかせ、ようやく冷静に。「俺にも意地がある。条件があります」と切り出すと、「この試合に勝って俺がGAORA TVチャンピオンになったら、この俺、立花、花園、この3人で6人タッグのチャンピオンベルトに挑戦させろ」と要求した。
負けた場合の条件も用意していたが、それは「もしこの試合で俺が負けたら、俺を来月の3月15日、沖縄大会に参戦させろ」というものだった。すると宮本が「俺からも条件出していい? もし俺が勝ったら、もし防衛したら、立花、諏訪魔さんとシングルやれ」と逆要求。会見は条件提示合戦の様相を呈した。
これには立花が「お前、勝って6人タッグ挑戦、沖縄行って、俺しか罰ゲームじゃねえじゃねえか。諏訪魔とシングル…別に諏訪魔とシングルマッチやっても勝つけど、お前、なんもデメリットねえじゃねえかよ」と疑問を抱くのも無理はない。意に介さない黒潮はその場で福田剛紀社長に電話し、その条件をアピール。宮本が「向こうの声が聞こえないから、ホントにしたのかわからない」と指摘したように、福田社長の承認を得たのか、ましてや電話の相手が福田社長だったのか定かでないが、黒潮は勝てば全日本プロレスTV認定6人タッグ王座挑戦、負けても沖縄大会参戦とメリットしかない条件でGAORAベルト獲りに挑むつもりだ。
【会見の模様】
※司会の新土リングアナが挑戦者・黒潮にコメントを求めると
▼黒潮「なんで俺からなんだよ!?(とテーブルを思い切り叩く)」
▼花園「ビックリした」
▼宮本「挑戦者だろ」
▼黒潮「何で俺からなんだよ!?」
▼立花「そういうもんだろうが」
▼黒潮「指名されたんだよ! 俺は! 指名された方が先に! おかしいだろうが!」
▼立花「落ち着けよ」
▼花園「そうだね」
▼宮本「よかった、優しい大人たちで。そうでしたね」
※新土リングアナが再び黒潮にコメントを求めると
▼立花「お前、チャンピオンもそうだねって言ってんだから、気を利かせてチャンピオンから言わせろよ。こいつの意思で挑戦してるんじゃないんだから」
※黒潮はテーブル上に寝そべってしまう。新土リングアナが宮本にコメントを求め
▼宮本「あのですね、新土裕二は昔から冗談が通じない人なんですよ。アドリブに弱いというか、決められたことしかできないんで。僕から黒潮“イケメン"二郎…じゃない、黒潮TOKYOジャパンを指名しました。前回、芦野祥太郎と試合して、凄くまじめな試合したんで、やっぱり楽しい試合したいなと思って。(寝ている黒潮に向かって)そろそろ座ってくれるかな。座らせろよ、二人いるんだから!」
▼立花「こいつにとって、これがイスかもしれないからな」
▼花園「やりたいことやらせよう」
▼宮本「お客さんが思うプロレスっていうのはまじめなプロレスだけが楽しいわけじゃないし、いろんな喜怒哀楽があると思うんで。怒りの試合があったりとか、喜びの試合があったりとか。その中でただ楽しい、また見に行きたいなっていうのを伝えたいと思って。そんな相手にふさわしいのが僕は黒潮TOKYOジャパンだと思ってます。この試合、楽しみにしてます」
▼黒潮「(イスに座り直して立花に向かって)お前しゃべれ」
▼立花「なんでだよ? しゃべることねえよ、別に俺。負けてこいつに獲られたんだから」
▼黒潮「俺はしゃべらねえ」
▼立花「何でだよ?」
▼黒潮「お前が通訳しろ」
▼立花「通訳?」
※黒潮が立花に耳打ちすると
▼宮本「聞こえてるよ」
▼立花「聞こえないふりしろよ。聞こえてても」
▼黒潮「(小声で)アイム・ソーリー、ヒゲソーリー」
▼立花「お前よ、何のために俺を呼んだんだよ?(苦笑)ふざけんなよ。アイム・ソーリー、ヒゲソーリーってどうなるんだよ?」
▼黒潮「(小声で)会見で無茶して、アイム・ソーリー、ヒゲソーリー」
▼宮本「ちゃんと通訳しろよ」
▼立花「会見で無茶して、アイム・ソーリー、ヒゲソーリー(苦笑)」
▼宮本「誰も笑ってねえじゃねえか!」
▼立花「(黒潮に)お前、自分でコメントしろよ」
▼黒潮「お前、使えねえなあ」
▼立花「使いもんになんねえんだよ、お前がよ」
▼黒潮「まず新木場、その前のふじさんめっせ、出ましたけど、それはあくまで斉藤ジュンの代打ということで。本来…あ、あいさつ遅れました。元全日本レギュラー参戦の黒潮TOKYOジャパンです。はじめましてかな? 2025年。このGAORA、八王子大会に出れば今年初の全日本参戦でした。(テーブルを揺すりながら)ハッキリ言って宮本裕向リスペクトしてしますし、いい選手だと思ってるから! 指名された時はうれしかったけど! 呼ぶのは全日本だろ!」
▼立花「お前、机倒すのか倒さねえのかハッキリしろよ」
▼黒潮「何で全日本から呼ばれねえんだよ! まあ、いいや。まあ、いいや」
▼宮本「落ち着いて」
▼黒潮「宮本さんとシングルマッチはしたいです、ハッキリ言って。しかも全日本のビッグマッチでしょ。ただ、俺にも意地がある。条件があります。(立花に)おい、お前、携帯持ってる?」
▼立花「持ってねえよ」
▼黒潮「(花園に)携帯持ってる?」
▼花園「持ってない」
▼黒潮「バカしかいねえのかよ!」
▼立花「お前、持ってんのかよ?」
▼黒潮「(無視して花園に向かって)お前、持ってこい! さっきの部屋にあるから」
※花園があわてて会見場を出ると
▼黒潮「走れ! 走れ! 走れ! 走れ! 端れ!」
▼立花「走ってたろ、もう」
▼黒潮「まず一つ目の条件。アップタウン、俺が旗揚げした団体、まだ始まってないけどね。この試合に勝って俺がGAORA TVチャンピオンになったら、この俺、立花、そして今走ってる花園…」
※花園が戻ってきて
▼花園「持ってきたよ」
▼黒潮「もし俺が勝って、このベルトを巻いたら、この3人で6人タッグのチャンピオンベルトに挑戦させろ。全日本プロレス後楽園大会だ。分かったか? でだ…任せとけ、お前ら。一生、俺についてこい」
▼立花「これがDVってやつか」
▼黒潮「二つ目。もしこの試合で俺が負けたら、俺を来月の3月15日、沖縄大会に参戦させろ」
▼立花「ん?」
▼黒潮「沖縄に連れてけって言ってんだ! これが俺からの条件だ」
▼立花「何で負けたヤツが?」
▼黒潮「うるせえ! 黙ってろ!」
▼宮本「俺からも条件出していい? もし俺が勝ったら、もし防衛したら、立花、諏訪魔さんとシングルやれ」
▼立花「ふざけんなよ。なんで俺なんだよ? なんでそこに俺が入るんだよ?」
▼宮本「いるからだよ。諏訪魔さんとシングルやれ」
▼黒潮「勝ちゃあいいんだろ。俺が勝ったら諏訪魔さんとシングルやれ」
▼立花「お前、何で俺が諏訪魔とシングルマッチを…」
▼黒潮「宮本裕向が勝っても諏訪魔とシングルやれ。これが条件だ」
▼宮本「どっちが勝ってもだ」
▼立花「あの人、今年からたまにしか出なくなるのに何で所属じゃなくて俺とシングルマッチやんだよ? 意味わかんねえだろ」
▼黒潮「うるせえ、サングラスつけろ。携帯貸せ! ちょっと俺電話するから」
▼立花「誰に?」
▼黒潮「福田社長しかいねえだろ!」
▼立花「(連絡先を)知ってんの?」
▼黒潮「知ってるよ!」
※その場で福田社長に電話をかける
▼宮本「音聞こえるようにした方がいいんじゃない?」
※黒潮が携帯のスピーカーにマイクを向けると
▼立花「そこじゃねえだろ」
▼黒潮「(平身低頭に)あ、もしもしぃ。今、全日本さんで会見させていただいておりまして、はい。いつもお世話になっておりますぅ。僕からGAORA戦で、宮本さんとの試合で条件を出させていただきまして、勝ったら僕と立花と花園3人で6人タッグのベルトに挑戦させてください。もし僕が負けたら3月の沖縄連れて行っていただいてもよろしいですかね? すいません、はい。ちょっと今カメラも回ってまして。ぜひ、よろしく…お世話になっております。はい、ありがとうございますぅ。はい、すいません」
※電話を切ると
▼黒潮「言ってやったよ」
▼立花「ダセえなあ」
▼宮本「向こうの声が聞こえないから、ホントにしたのかわからない。もったいない」
▼立花「今のがダメ出しだよ。宮本裕向からの」
▼黒潮「福田社長の電話番号知らなかったから…」
▼立花「じゃあ、誰に電話したんだよ?」
▼黒潮「もう一人、いつもいるシャツが超開いてるオジサンいるだろ? 偉い人」
▼立花「シャツ超開いてるオジサンいねえだろ」
▼黒潮「いるだろ。第5ボタンぐらいまで開いてるオジサンいるだろ」
▼立花「そんなオジサン、社会人として生きていけねえだろ」
▼黒潮「いるだろ。その人に電話したんだけど、俺その人怖いから。(取材陣に向かって)何だよ? 何撮ってんだよ!? 」
▼宮本「会見ってそういうもんなんだよ」
▼立花「お前、勝って6人タッグ挑戦、沖縄行って、俺しか罰ゲームじゃねえじゃねえか。諏訪魔とシングル…別に諏訪魔とシングルマッチやっても勝つけど、お前、なんもデメリットねえじゃねえかよ」
▼黒潮「質疑応答に入らせていただきます」
▼立花「こいつバカだしよ、何一つわかってない。年上とか目上のヤツにだけペコペコして。ダサいヤツについていったよ。情けない」
▼黒潮「世界初の会見見せてやろうか? 世界初だぞ、これ」
※テーブルを立てて立花、花園と3人で顔を出す
▼宮本「何なんだ? これは」
▼立花「重力が90度曲がっちゃった世界か?」
▼花園「合わせないと」
▼黒潮「合わせろ、お前ら!」
▼立花「世界初にしては面白くねえしよ。やった結果、何なんだよ?」
▼宮本「無重力会見だ、これが」
▼黒潮「そうだ!」
▼立花「そうだじゃねえよ。全然無重力じゃねえだろ、そもそも」
▼黒潮「お前がガタガタ言うから、こういうこともしなきゃいけなくなる! 毎回そう!」
▼立花「いいよ、じゃあ何も言わねえ」
▼黒潮「じゃあ、俺も何も言わねえよ」
▼立花「何でだよ? お前、頭おかしいんじゃねえか?」
▼黒潮「(花園に向かって)お前がしゃべれ」
▼花園「嫌だよ」
▼宮本「男二人で女一人。バランス悪いなあ」
▼黒潮「いいんだよ、全員俺よりちっちぇえから!」
▼立花「こいつが一番弱えけどな」
▼黒潮「俺よりでけえヤツはぜってえ入れねえよ!」
▼立花「ダッセえ!」
▼宮本「女も誰か、雫有希とか入れればいいじゃん」
▼花園「やめろ」
――立花選手が指摘した通り、自分にメリットしかない条件だが?
▼黒潮「ノーコメントで」
▼立花「ダッセえ、お前。ダセえな、お前。自分の悪いとこ1個も言わねえのか」
▼黒潮「(質問者の)マイク取り上げろ、あいつから」
――メリットしかない中でどんなモチベーションで臨む?
▼黒潮「ノーコメントで。(質問者の)マイク取り上げろ!」
▼立花「何も考えてねえだけだろ? お前。勢いでいったからなんも思いついてねえ」
▼宮本「みんな質問しづらくないですか?」
▼立花「逆に何質問しても何も返ってこないからな」
▼黒潮「じゃあ、俺から。宮本さんはなんで俺を指名したんですか?」
▼立花「さっき説明してたろ」
▼宮本「さっき言っただろ。楽しい試合がしたいって」
▼花園「何も聞いてない」
▼黒潮「ね、て、た。寝てたから」
▼立花「目見開いて寝るタイプなんだな」
▼花園「キモい」
▼立花「それが女性を代表した意見だよ」
▼黒潮「そうか、こいつ女か」
▼宮本「雫有希呼んで来いよ」
▼花園「やめてって」
▼黒潮「雫有希って和製マザーテレサ?」
▼花園「知らんけど」
▼立花「いいよ、もう。雫有希の話をすんな」
▼黒潮「質問ねえの? 宮本裕向に」
▼立花「ねえよ」
▼黒潮「あるだろ」
▼立花「いいよ、もう」
▼黒潮「質問、一人1個。俺もしたし」
▼立花「じゃあ、こいつ防衛したあと、誰に挑戦させる?」
▼黒潮「なんで負けるテイで?」
▼立花「お前なんか負けるに決まってんだろ。俺が勝てなかったんだから」
▼黒潮「お前、今から威嚇してやる。このテーブルをチョップで真っ二つにしてやる」
▼花園「おお、見たい」
※右の拳でテーブルを叩いたもののひっくり返ってしまう
▼黒潮「痛い! 折れた! 折れた!」
▼立花「もういいよ、お前」
▼黒潮「折れた、折れた、折れた…」
▼立花「もういいよ」
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