【全日本】アジアタッグ戦へHAYATO「尖る」、阿部「愛の強さで奪い取る」 安齊と野村はバチバチ予感で相思相愛 2025/2/18

 2・24八王子大会のアジアタッグ選手権試合「ライジングHAYATO&安齊勇馬vs阿部史典&野村卓矢」へ向けた会見が18日、東京・湯島の全日本事務所で行われた。

 1・26幕張大会で阿部が野村とのアストロノーツによるアジアタッグ挑戦をHAYATOにアピール。2・24八王子大会でHAYATO&安齊V3戦が決まった。

 アストロノーツはアジアタッグ初挑戦。かつて宮原健斗と組んで最強タッグに優勝し、世界タッグ王座を戴冠したこともある野村は「我々が今現在、世界最高峰のタッグチームだと証明するために絶対に勝ってアジアタッグを必ず巻きたい」と誓い、「全日本のタッグのベルトをアストロノーツでまだ獲ったことがないので、アストロノーツ一発目の全日本のタッグのベルトとして巻ければ」と“初栄冠”を見据えた。

 一方、阿部は「自分の中で青木(篤志)さんとか(佐藤)光留さん、そういうイメージが強くて。ずっと新人の頃からそういうふうに見てたベルト」というようにアジアタッグへの思い入れが強い。だからこそ「やっぱりそのベルトを一度は巻きたいなと思ってるので、このベルトは必ずこの手に入れたいなと心の底から思ってます」と最古のベルト獲りにかける情念をむき出しにした。

 アストロノーツはかつて大日本のBJW認定タッグ王座を3度戴冠。現在はBASARAのアイアンフィストタッグ王座を保持している。格闘探偵団として行動をともにする二人の絆は強固で、阿部は「タッグというのは一人の力じゃないので、どっちの方が愛が深いかというか、そういう部分での戦いになってくると思うので。愛の強さでベルトを奪い取りたい」と自信をのぞかせた。

 絆ならELPIDAコンビも負けてはいない。安齊は「今あらためて、絆があるだとか、愛があるっていうのは別に言う必要ないと思いますけど。見てくれてる人だったら勝手に分かってくれるというか、と思うので。それをただ試合で証明するだけです」と言い切った。

 2・9後楽園大会における前哨戦では激しく渡り合い、タイトルマッチでの激闘を予感させた。「最近の俺は丸くなってた」と自省したHAYATOだが、阿部との直接対決を通じて「俺が丸くなってる間に阿部ちゃんはずっと尖り続けてた。だから俺もまた尖るよ」と決意。V3戦では本来の姿をみせつけるつもりで「二人は尖りきった俺の毒針で死ぬよ」と予告してみせた。

 前哨戦でバチバチに火花を散らした安齊と野村は相思相愛。安齊が「野村さんと戦うことで凄くバチバチな痛いプロレスができるんじゃないかなって楽しみも増えて。今からとても八王子が楽しみになっております」と胸を躍らせれば、野村も「僕の攻撃にしっかり応えてくれる感じがして、八王子が凄くなおさら楽しみになりましたね」と呼応するように話した。

【会見の模様】

▼野村「格闘探偵団の野村卓矢です。我々が今現在、世界最高峰のタッグチームだと証明するために絶対に勝ってアジアタッグを必ず巻きたいと思いますので、よろしくお願いいたします」

▼阿部「同じく格闘探偵団、アストロノーツの阿部史典です。今(野村が)言った通り、我々はしっかりと最高峰、最前線のチームだってことをこの二人にしっかり見せつけたうえで。タッグというのは一人の力じゃないので、どっちの方が愛が深いかというか、そういう部分での戦いになってくると思うので。愛の強さでベルトを奪い取りたいと思います」

▼安齊「全日本プロレスの安齊勇馬です。先日の後楽園の前哨戦を通じてアストロノーツの二人のタッグとしての強さ、身をもって実感して。そして、その試合の中で野村さんと戦うことで凄くバチバチな痛いプロレスができるんじゃないかなって楽しみも増えて。今からとても八王子が楽しみになっております。このアストロノーツの二人に勝つことによって、俺とHAYATOさんのタッグの強さを皆さんに見せたいというのもありますし、まだまだアジアタッグのベルトを僕たちが持っていたいので、今回も必ず防衛したいと思います」

▼HAYATO「まず最初に懺悔させてもらうよ。最近の俺は丸くなってた。阿部ちゃんとの世界ジュニアの時に『俺たちは盆栽職人だ』って言ったけど、あんまりみんなにそれを理解してもらえなくて、嫌気がさして、盆栽を触るのをしばらくやめてた。それをこの前の後楽園ホールで阿部ちゃんに思い出さされたよ。俺が丸くなってる間に阿部ちゃんはずっと尖り続けてた。だから俺もまた尖るよ。ノムタクちゃんに関しては今まであんま絡んだことないけど、阿部ちゃんと同じ思想を持ってる人だって聞いてるから凄く楽しみだよ。でも残念だけど、二人は尖りきった俺の毒針で死ぬよ」

――アストロノーツのお二人は以前からアジアタッグに色気を見せていたが、ベルトにどんな思いがある?

▼野村「そうですね。たぶんアジアタッグの話はよく阿部さんが話していて。全日本のタッグのベルトをアストロノーツでまだ獲ったことがないので、僕はその記念すべき一発目として。阿部さんもずっとアジアタッグ巻きたいと言ってたんで、アストロノーツ一発目の全日本のタッグのベルトとして巻ければいいなという感じです」

▼阿部「アジアタッグっていうのは自分の中で青木(篤志)さんとか(佐藤)光留さん、そういうイメージが強くて。ずっと新人の頃からそういうふうに見てたベルトなので、凄く勝手に思い入れがあるというか。それに何より凄くカッコいいですよね。プロレス界、いろんなベルトがありますけど、アジアタッグのベルトって凄くカッコいいなあというふうに思っているので。やっぱりそのベルトを一度は巻きたいなと思ってるので、このベルトは必ずこの手に入れたいなと心の底から思ってます」

――2・9後楽園大会での前哨戦で安齊選手とバチバチにやり合っていたが感じたものは?

▼野村「僕の攻撃にしっかり応えてくれる感じがして、八王子が凄くなおさら楽しみになりましたね」

――阿部選手から「愛の力」との言葉が出たが、王者組の二人も絆の強さに自信があるのでは?

▼安齊「今あらためて、こうこうこうだから絆があるだとか、こうこうこうだから愛があるっていうのは別に言う必要ないと思いますけど。見てくれてる人だったら勝手に分かってくれるというか、と思うので。それをただ試合で証明するだけです」

▼HAYATO「そうだね。安齊とのタッグに愛があるのかは恥ずかしくって言えないかな」