【全日本】ジュンが青柳新技葬で三冠V2 宮原名乗りで3月5冠争いへ 2025/2/24

『エキサイトシリーズ2025〜めだかやドットコムpresents〜』エスフォルタアリーナ八王子 メインアリーナ(2025年2月14日)
三冠ヘビー級選手権試合 ○斉藤ジュンvs青柳優馬×

 ジュンが元王者・青柳を新技で粉砕し、三冠ヘビー級王座2度目の防衛に成功。試合後、宮原が挑戦を表明し、両者による5冠争いが決定的となった。

 ジュンは1・26幕張大会で安齊を下し、三冠初防衛に成功。試合後、青柳が挑戦を表明し、この日のV2戦が決まった。両者は2・9後楽園大会で兄弟タッグ対決による世界タッグ戦を争い、ジュンが勝利。ジュンは左足負傷(左大腿四頭筋損傷、筋肉内出腫)のため2・11富士、2・14新木場の2大会を欠場したが、この日無事に復帰を果たした。

 セミファイナルでは亮生がレイを破る番狂わせ。弟から勝利のバトンを受け取った青柳は序盤から低空ドロップキックやドラゴンスクリューでジュンの左足を狙い撃ち。場外戦になると、ジュンが大暴れで押し返したものの、青柳は「お兄ちゃん!」を連呼しながら逆襲。エプロンでバックドロップを繰り出すと、怒とうの猛攻へ。雪崩式ブレーンバスターを狙われたのを利用して背後に回り込み、パワーボムも決めた。

 しかし、ジュンはブレーンバスター、スピアーの連続攻撃で反撃ののろし。フロントネックロックを狙われても強引にブレーンバスターでぶん投げて、しつこくサイコブレイクを仕掛けていく。ことごとく防いだ青柳はエンドゲームに捕獲してギブアップを迫ったものの、ジュンは沈まず。逆に青柳がコーナーに上がったところに襲いかかって、雪崩式チョークスラムを敢行した。

 なおもサイコブレイクを決めさせない青柳は丸め込みを連発して揺さぶりをかけると、こん身のラリアットを一閃。ロックスターバスターやスピンキックで攻勢を止めない。だが、屈しないジュンはビンタからのローリングラリアットで鎮圧。ランニングニー、チョークスラムで攻めに攻めると、最後はブレーンバスターの体勢から前方に浴びせ倒して決める変型チョームスラムで熱闘を締めくくった。

 ジュンが難敵・青柳を突破し、三冠王座V2に成功。新技・DAYS GONE(デイズ・ガーン)を初公開して頂点の座を死守した。「三冠ベルトを防衛したぞ! これでやっと青柳兄弟との決着がついた。青柳優馬、あんたは素晴らしいプロレスラーだ。だが、今日勝ったのはこの俺、斉藤ジュンだ。キッチリとDOOMしてやったぜ」と勝ち誇ったが、王者に安息の時はない。試合後、次なる挑戦者が現れた。エース・宮原だ。2023年2月に第68代王者から陥落以来、至宝ベルトに無縁の期間が2年を経過した最高男は「そのベルトを失って2年。プロレスファン、そして斉藤ジュン、お前に改めて教えてやるよ。その三冠ベルトが世界一似合う男はこの俺だ」と豪語して挑戦を表明。「もう舞台を決めようじゃないか、ここで。春の大一番、3月29日、大田区総合体育館で勝負だ」と3月ビッグマッチを舞台に指定した。

 ジュンと宮原は3・9後楽園大会での世界タッグ戦「ジュン&レイvs宮原&青柳」が決定済み。宮原が「3月9日後楽園で世界タッグを奪い、3月29日大田区総合体育館でその三冠ベルトを俺が奪う。おい、斉藤ジュン。3月ですべてを失うぞ。その覚悟があるなら、俺と戦え」と5冠奪取を予告したうえで迫ると、ジュンも「宮原健斗、お前の挑戦受けてやるよ」と受諾した。

 V3戦が浮上したジュンは試合後のリング上で青柳からプレゼントされたチョコレートを堪能。「八王子DOOM!」の叫びで締めた。昨年のチャンピオン・カーニバル優勝戦を争った両者が春の訪れとともに5冠争いを繰り広げる。


【試合後のジュン、レイ】

▼ジュン「よし。三冠ベルトを防衛したぜ。お前、肩の調子はどうだ?」

▼レイ「ああ、大丈夫だ」

▼ジュン「亮生に負けたのか」

▼レイ「ああ」

▼ジュン「まあ、次がある。やっぱり青柳優馬、素晴らしいプロレスラーだな。だが、何度でも言ってやる。今日勝ったのは、この俺、斉藤ジュンだ。三冠チャンピオンはこの俺だ。ヤツからもらったチョコレートを全部食べようと思ったが、やっぱりみんなで食べたほうが美味しいからな。いろんなヤツにあげちまったよ。俺は1つしか食べてないが満足だ。よし。2月もバッチリと締めれたな。次に来るのは3月9日、世界タッグ。必ず俺たち斉藤ブラザーズが防衛して、100代目は永遠にやってこない。まずその前に、青柳優馬はコテンパンにやっつけたから、あいつら次は2人揃って挑戦できるかわからないな。よし、じゃあ、甘いものを帰って食べよう。お前も帰ってビール飲みたいだろ?」

▼レイ「いや、俺はウーロン茶だな、今日」

▼ジュン「ウーロン茶?」

▼レイ「ちょっと負けちまったからな。次は負けねえぜ」

▼ジュン「よし」

▼レイ「OK。カモン!」

▼ジュン「ウーロン茶か…」


【試合後の青柳、亮生】

※亮生の肩を借りてコメントスペースにたどり着くと倒れ込む

▼亮生「大丈夫か?」

▼青柳「なんだよ? あれは。世界タッグも負け、三冠戦も負けた。挙げ句の果てには、なんでお前だけ勝ってんだよ。お前、そこは…勝ったの?」

▼亮生「俺も何が起こったかわからん。でも、京平さんが勝ったって言ってた」

▼青柳「それはどっちなんだよ? 勝ったのか負けたのか」

▼亮生「いや、勝ったんだよ」

▼青柳「勝ったのかよ」

▼亮生「あんた負けたんだよ」

▼青柳「俺負けたのか」

▼亮生「負けたんだよ。2連敗」

▼青柳「2連敗」

▼亮生「俺勝った」

▼青柳「2連敗したら、お兄ちゃんの立場ないんですけど…」

▼亮生「これからも運転よろしくお願いします。失礼します」

※亮生が去っていくと

▼青柳「クソ。マジかよ。もう3月9日辞退しようかな」