プロレス/格闘技DX

『ドリームパワーシリーズ2025』大田区総合体育館(2025年3月29日)
○デイビーボーイ・スミスJr.vs青柳優馬×

　青柳がチャンピオン・カーニバル前哨戦でスミスとの元三冠王者対決に苦杯。スミスに向かって「絶対に優勝決定戦に上がってくるんじゃないぞ!」と要求した。

　MUSASHI欠場に伴うカード変更を受け、Bブロック・青柳とAブロック・スミスのチャンピオン・カーニバル前哨戦が急きょ組まれた。両者は青柳が勝利した昨年4月のカーニバル公式戦、スミスが至宝ベルト初戴冠を果たした昨年11月の三冠戦に続く3度目の対決となった。

　キャリアの差を見せつけるようにスミスがチキンウイングアームロックで絞め上げるなど得意のグラウンドに引き込み、ヘッドロックやサーフボードストレッチなど伝統伎で青柳の動きを止めた。青柳もドロップキック、ダイビングボディアタックで反撃し、エンドゲームで捕らえたが、仕留めるには至らず。スミスはトップロープからの雪崩式ブレーンバスターで逆襲した。

　青柳も回転足折り固めなど丸め込みに活路を求めるものの、3カウントは奪えず。スミスがバックドロップ、バックドロップホールドとたたみかけると、青柳もギリギリで返したが、ブルドッグボムが爆発して万事休す。3カウントが入った。

　スミスが青柳に連勝し、カーニバル前哨戦を制した。最年少優勝を果たした2022年以来3年ぶり2度目の優勝がかかる青柳は暗雲。それでも「負けましたけど、こんだけデイビーボーイ・スミスJr.といい線いった勝負をしたんですから、チャンピオン・カーニバルは俺の優勝でいいでしょう、もう。来月やるチャンピオン・カーニバル公式戦一切もう意味はありません。今日僕がデイビーボーイ・スミスJr.に勝ち、優勝しました」と言い張ると、「俺は必ず決勝にいくから、デイビーボーイ・スミスJr.、お前だけは絶対に優勝決定戦に上がってくるんじゃないぞ!」と釘を刺していた。

【スミスの話】「2025年の幕開けに相応しい。チャンピオン・カーニバルの公式戦ではなかったかもしれないが、青柳に去年のリベンジを果たした。去年の1回戦、後楽園ホールでお前は私に勝ったが、それは過去の話だ。今日、私はライガーボムで正々堂々と勝利した。青柳は私を限界まで追い詰めた。お前に勝つためには、私の持っている力のすべてが必要だった。お前には回復力がある。闘志がある。間違いなく戦う魂がある。でも、お前には戦う力がない。デイビーボーイ・スミスJr.にはハングリー精神がある。決意もあるし、戦う本能がある。それが私をトップに導いてくれるんだ。私は全日本が好きだ。日本が好きだ。今夜の試合で勝利した。次の相手が誰であろうと、ライガーボムとバックドロップホールド…ガンセキオトシで勝利するつもりだ。デイビーボーイ・スミスJr.が2025年のチャンピオン・カーニバルでイチバンになる」

【青柳の話】「デイビーボーイ・スミスJr.相手にいい勝負できたんじゃないですかね。負けましたけど、こんだけデイビーボーイ・スミスJr.といい線いった勝負をしたんですから、チャンピオン・カーニバルは俺の優勝でいいでしょう、もう。来月やるチャンピオン・カーニバル公式戦一切もう意味はありません。今日僕がデイビーボーイ・スミスJr.に勝ち、優勝しました。ありがとうございます。まあ、これはさすがに冗談なんですけど、でもチャンピオン・カーニバル前に負けはしましたけども、いい準備運動をさせてもらったんじゃないでしょうか。負けましたけども。デイビーボーイ・スミスJr.はAブロックで、青柳優馬はBブロックだから。俺は必ず決勝にいくから、デイビーボーイ・スミスJr.、お前だけは絶対に優勝決定戦に上がってくるんじゃないぞ!」