【新日本】死闘ノーDQ戦…傷だらけのデスペがコナーズ振り切りIWGPジュニアV4 テンプラリオ名乗り 2025/4/4
『Road to SAKURA GENESIS 2025』東京・後楽園ホール(2025年4月4日) IWGPジュニアヘビー級選手権試合 ハードコアマッチ ○エル・デスペラードvsクラーク・コナーズ× 37分を超す死闘となったノーDQ戦でデスペラードがコナーズを振り切って、IWGPジュニア王座V4に成功。試合後、UNITED EMPIREのテンプラリオがVTRで挑戦の名乗りを挙げた。 IWGPジュニア王者のデスペラードは3・6大田区大会でフランシスコ・アキラを破り、3度目の防衛に成功。試合後のバックステージで次期挑戦者に指名したのがBC WAR DOGSのコナーズだった。 両者は昨年のスーパージュニア公式戦で激突。コナーズがテーブルを持ち出すなど大暴走を繰り広げて、最後は反則負けに。デスペラードは不名誉な形で勝利したのを忘れられずに今回挑戦者に指名。コナーズとの初挑戦が決定した。両者のアピールを受けて、同王座史上初となるハードコアマッチで対戦することに。最終的に場外カウント、反則裁定なしのノーDQルールとなった。 コーナーマットが剥がされ、その下に無数のパイプイスが置かれた。リングサイドにアルミ製のゴミ箱が設置されると、両者とも手首にバンデージを巻いて臨戦体勢。激しいチョップ合戦で幕開けすると、パイプイス、さらにはゴミ箱を使用した場外乱闘へと発展する。北側ひな壇席になだれ込んで場内を大混乱に陥れると、今度は南側スタンド席で竹刀を使ったチャンバラ合戦を展開した。 押し勝ったコナーズは竹刀で執ように痛打。ベルトを使ってデスペラードを鉄柱に固定すると、その背中を竹刀のフルスイングでメッタ打ちに。傷だらけになった背中にウイスキーをぶっかけると、たまらずデスペラードは悲鳴。リングサイドに設置したテーブルへのパワーボムは不発に終わったものの、コナーズの暴挙は続き、ウイスキーの瓶を叩き割ると、それをデスペラードの額に突き刺そうとした。 だが、デスペラードは急所蹴りで脱出。割れた瓶を強奪すると、コナーズの額を切り刻んで流血に追い込む。傷口をしつこく痛めつけると、パイプイスでやぐらを作り、そこめがけて雪崩式ブレーンバスターを仕掛けた。踏ん張ったコナーズはイスへのパワーボムで逆襲。デスペラードをエプロンに追いやり、スピアーでの場外テーブル葬を狙う。間一髪で避けたデスペラードは負けじと有刺鉄線を巻いたパイプイスを投入。高々と掲げてみせるが、その瞬間、コナーズがスピアーを突き刺し、両者ともにダメージを負って苦もんした。 互いに有刺鉄線を拳に巻きつけると首を掴んだ状態で殴り合いを展開。競り負けたかに見えたコナーズだったが、有刺鉄線イスめがけてパワースラムを繰り出した。そのイスでデスペラードの背中を痛打。さらに、サーフボードの体勢から踏みつけて顔面から有刺鉄線イスに叩きつけた。 しかし、デスペラードは有刺鉄線イスへのバックドロップで挽回。しつこく腕を絡め取ってピンチェ・ロコもさく裂した。コナーズが肩を上げると、リバースタイガードライバーから再びピンチェ・ロコの構えに。踏ん張ったコナーズはかつての得意技トロフィーキルで巻き返し、ラリアットを一閃。抵抗するデスペラードをコーナー金具に叩きつけると、まさかの雪崩式NO CHASERの体勢に。 だが、デスペラードは頭突きで動きを止めると、コーナー上から場外に放置されていたテーブルめがけて、捨て身の断崖式スパインバスターを敢行。リングに押し込んでフォールするが、コナーズはギリギリで肩を上げると、中指を突き立てた。ならばとデスペラードは垂直落下式リバースタイガードライバーからクラッチを解かずにピンチェロコを決めて、死闘に終止符を打った。 デスペラードがIWGPジュニア王座を死守。試合後、デスペラードとコナーズは缶ビールで乾杯し、互いに中指を立てて健闘を称え合った。リングを去っていくコナーズにも大きな拍手が巻き起こる。 ボロボロになりながらも笑みを浮かべたデスペラードがマイクを持つと、突然場内が暗転。ビジョンにUNITED EMPIREのテンプラリオが映し出された。「俺は“ライオン戦士"テンプラリオだ。UNITED EMPIREのために来た。俺は全力で狙っていく、IWGPジュニアヘビー級のベルトを。“ライオン戦士"テンプラリオは俺がなぜ一番であるかを見せつける。俺のブランド“ライオン"の運命はチャンピオンになることだ」。VTRを使って挑戦表明をぶち上げた。 これにはデスペラードも「あんないい男と40分近くボッコボコに殴り合ってたんだからよ。頭に入るわけねえだろ、今」とぼやくばかり。「コナーズ、やっぱりカッコいいな。悔しいよ」とコナーズを称え、客席から「デスペもカッコいいよ」との声が飛ぶと、「だろ!」と吠える。「俺みてえにさ、自己肯定低い人間はこういう馬鹿みてえなことやって、テンション振り切れて、酒でも飲んだ時でもねえと、『俺ってカッコいい』って言えねえんだよ」と告白すると、場内は大歓声に包まれた。 「でも、こうやってそこそこの人間がちゃんとカッコ良く映るのは、対戦相手がバカだから、楽しいから、こういう風に俺みてえなアホでも輝けるんだよ。プロレスは最高だ」と吐露したデスペラードは「技術がすげえとか、カッコいいとか、飛べるとか、そういうのもすごく大事だ。だけど、根底にあるのは、こうやっておっかないところなんだ。でも、楽しいのも、きついのも、おっかねえのも、みっともねえのも全部プロレスだ。全部引っくるめて楽しんでくれ。今日はありがとう」と思いの丈をあらわにして後楽園大会を締めくくった。 バックステージではテンプラリオ迎撃を示唆。2月のFANTASTICA MANIA中にテンプラリオから「ルチャリブレだけじゃなくて、日本のプロレスを知りたい」という言葉を聞いたと明かし、「あいつが知りたい日本のスタイル…お見舞いしてやろうじゃないか。それでベルトじゃなく、技術は持って帰れ。ベルトは渡さん。さあ、楽しもうじゃないか」と次なる防衛戦を見据えた。 【デスペラードの話】「イッテー……(※と言って床に座り込むが、背中がコメントスペースのバックパネルに触れたので)ヤッベー……新日ちゃんぴおん。だから大丈夫か。まずコナーズ、やっぱりお前は素晴らしい。なんでお前、1回もベルト獲ってねぇんだろな、シングルの。今、DEFYか? 持ってんじゃん。いいじゃないか。そうだよな。お前が持ってねぇなんて何かおかしいよ、本当によ。タイミング、運、いろんな言葉があるけど、巡り合わせだ。お前はやっぱ最高だな。刺激的だよ。んでだ、テンプラリオ。ヨシヨシヨシ、『FANTASTICA MANIA』で普通に組んでたけど、途中で気付いたよ。お前はエンパイアじゃねぇかってよ。そうか、そうか。アイツはシリーズ中も会話してたんだけど、『もっと俺はルチャ・リブレだけじゃなくて、日本のプロレスを知りたい』と。『アメリカンとかそのメキシコのルチャだけじゃない、もっと自分のスタイルを広げていきたい』っていうのはよく話してたよ。ほいでよ、ティタンか。アイツが“メヒポンスタイル"って自分で作り上げてんじゃん? あれに対して多分凄いジェラシーを持ってると思うよ。いいヤツだしな。エンパイアっていうところを除けば。いいヤツだ。喜んで受けようじゃないか。どこでやんだろうな? っていうか、お前、いつ来んだよ(笑) 知らねぇぞ。それすら知らねぇぞ。ヨシ、次はテンプラリオ。東京ドームでシングルやり、それが途中でちょっとお互い消化不良に終わり、アメリカに即飛んで石森さん相手に素晴らしい試合をさせていただいて、ほいで藤田がいて、素晴らしい試合ができて、アキラがいて、アイツは気を吐いて、でコナーズがハードコアをやって、次はルチャ・リブレ。でも、アイツが知りたい日本のスタイル、お見舞いしてやろうじゃないか。それでベルトじゃなく、技術を持って帰れ。ベルトは渡さん。(※立ち上がって)さぁ、楽しもうじゃないか」
『Road to SAKURA GENESIS 2025』東京・後楽園ホール(2025年4月4日)
IWGPジュニアヘビー級選手権試合 ハードコアマッチ ○エル・デスペラードvsクラーク・コナーズ×
37分を超す死闘となったノーDQ戦でデスペラードがコナーズを振り切って、IWGPジュニア王座V4に成功。試合後、UNITED EMPIREのテンプラリオがVTRで挑戦の名乗りを挙げた。
IWGPジュニア王者のデスペラードは3・6大田区大会でフランシスコ・アキラを破り、3度目の防衛に成功。試合後のバックステージで次期挑戦者に指名したのがBC WAR DOGSのコナーズだった。
両者は昨年のスーパージュニア公式戦で激突。コナーズがテーブルを持ち出すなど大暴走を繰り広げて、最後は反則負けに。デスペラードは不名誉な形で勝利したのを忘れられずに今回挑戦者に指名。コナーズとの初挑戦が決定した。両者のアピールを受けて、同王座史上初となるハードコアマッチで対戦することに。最終的に場外カウント、反則裁定なしのノーDQルールとなった。
コーナーマットが剥がされ、その下に無数のパイプイスが置かれた。リングサイドにアルミ製のゴミ箱が設置されると、両者とも手首にバンデージを巻いて臨戦体勢。激しいチョップ合戦で幕開けすると、パイプイス、さらにはゴミ箱を使用した場外乱闘へと発展する。北側ひな壇席になだれ込んで場内を大混乱に陥れると、今度は南側スタンド席で竹刀を使ったチャンバラ合戦を展開した。
押し勝ったコナーズは竹刀で執ように痛打。ベルトを使ってデスペラードを鉄柱に固定すると、その背中を竹刀のフルスイングでメッタ打ちに。傷だらけになった背中にウイスキーをぶっかけると、たまらずデスペラードは悲鳴。リングサイドに設置したテーブルへのパワーボムは不発に終わったものの、コナーズの暴挙は続き、ウイスキーの瓶を叩き割ると、それをデスペラードの額に突き刺そうとした。
だが、デスペラードは急所蹴りで脱出。割れた瓶を強奪すると、コナーズの額を切り刻んで流血に追い込む。傷口をしつこく痛めつけると、パイプイスでやぐらを作り、そこめがけて雪崩式ブレーンバスターを仕掛けた。踏ん張ったコナーズはイスへのパワーボムで逆襲。デスペラードをエプロンに追いやり、スピアーでの場外テーブル葬を狙う。間一髪で避けたデスペラードは負けじと有刺鉄線を巻いたパイプイスを投入。高々と掲げてみせるが、その瞬間、コナーズがスピアーを突き刺し、両者ともにダメージを負って苦もんした。
互いに有刺鉄線を拳に巻きつけると首を掴んだ状態で殴り合いを展開。競り負けたかに見えたコナーズだったが、有刺鉄線イスめがけてパワースラムを繰り出した。そのイスでデスペラードの背中を痛打。さらに、サーフボードの体勢から踏みつけて顔面から有刺鉄線イスに叩きつけた。
しかし、デスペラードは有刺鉄線イスへのバックドロップで挽回。しつこく腕を絡め取ってピンチェ・ロコもさく裂した。コナーズが肩を上げると、リバースタイガードライバーから再びピンチェ・ロコの構えに。踏ん張ったコナーズはかつての得意技トロフィーキルで巻き返し、ラリアットを一閃。抵抗するデスペラードをコーナー金具に叩きつけると、まさかの雪崩式NO CHASERの体勢に。
だが、デスペラードは頭突きで動きを止めると、コーナー上から場外に放置されていたテーブルめがけて、捨て身の断崖式スパインバスターを敢行。リングに押し込んでフォールするが、コナーズはギリギリで肩を上げると、中指を突き立てた。ならばとデスペラードは垂直落下式リバースタイガードライバーからクラッチを解かずにピンチェロコを決めて、死闘に終止符を打った。
デスペラードがIWGPジュニア王座を死守。試合後、デスペラードとコナーズは缶ビールで乾杯し、互いに中指を立てて健闘を称え合った。リングを去っていくコナーズにも大きな拍手が巻き起こる。
ボロボロになりながらも笑みを浮かべたデスペラードがマイクを持つと、突然場内が暗転。ビジョンにUNITED EMPIREのテンプラリオが映し出された。「俺は“ライオン戦士"テンプラリオだ。UNITED EMPIREのために来た。俺は全力で狙っていく、IWGPジュニアヘビー級のベルトを。“ライオン戦士"テンプラリオは俺がなぜ一番であるかを見せつける。俺のブランド“ライオン"の運命はチャンピオンになることだ」。VTRを使って挑戦表明をぶち上げた。
これにはデスペラードも「あんないい男と40分近くボッコボコに殴り合ってたんだからよ。頭に入るわけねえだろ、今」とぼやくばかり。「コナーズ、やっぱりカッコいいな。悔しいよ」とコナーズを称え、客席から「デスペもカッコいいよ」との声が飛ぶと、「だろ!」と吠える。「俺みてえにさ、自己肯定低い人間はこういう馬鹿みてえなことやって、テンション振り切れて、酒でも飲んだ時でもねえと、『俺ってカッコいい』って言えねえんだよ」と告白すると、場内は大歓声に包まれた。
「でも、こうやってそこそこの人間がちゃんとカッコ良く映るのは、対戦相手がバカだから、楽しいから、こういう風に俺みてえなアホでも輝けるんだよ。プロレスは最高だ」と吐露したデスペラードは「技術がすげえとか、カッコいいとか、飛べるとか、そういうのもすごく大事だ。だけど、根底にあるのは、こうやっておっかないところなんだ。でも、楽しいのも、きついのも、おっかねえのも、みっともねえのも全部プロレスだ。全部引っくるめて楽しんでくれ。今日はありがとう」と思いの丈をあらわにして後楽園大会を締めくくった。
バックステージではテンプラリオ迎撃を示唆。2月のFANTASTICA MANIA中にテンプラリオから「ルチャリブレだけじゃなくて、日本のプロレスを知りたい」という言葉を聞いたと明かし、「あいつが知りたい日本のスタイル…お見舞いしてやろうじゃないか。それでベルトじゃなく、技術は持って帰れ。ベルトは渡さん。さあ、楽しもうじゃないか」と次なる防衛戦を見据えた。
【デスペラードの話】「イッテー……(※と言って床に座り込むが、背中がコメントスペースのバックパネルに触れたので)ヤッベー……新日ちゃんぴおん。だから大丈夫か。まずコナーズ、やっぱりお前は素晴らしい。なんでお前、1回もベルト獲ってねぇんだろな、シングルの。今、DEFYか? 持ってんじゃん。いいじゃないか。そうだよな。お前が持ってねぇなんて何かおかしいよ、本当によ。タイミング、運、いろんな言葉があるけど、巡り合わせだ。お前はやっぱ最高だな。刺激的だよ。んでだ、テンプラリオ。ヨシヨシヨシ、『FANTASTICA MANIA』で普通に組んでたけど、途中で気付いたよ。お前はエンパイアじゃねぇかってよ。そうか、そうか。アイツはシリーズ中も会話してたんだけど、『もっと俺はルチャ・リブレだけじゃなくて、日本のプロレスを知りたい』と。『アメリカンとかそのメキシコのルチャだけじゃない、もっと自分のスタイルを広げていきたい』っていうのはよく話してたよ。ほいでよ、ティタンか。アイツが“メヒポンスタイル"って自分で作り上げてんじゃん? あれに対して多分凄いジェラシーを持ってると思うよ。いいヤツだしな。エンパイアっていうところを除けば。いいヤツだ。喜んで受けようじゃないか。どこでやんだろうな? っていうか、お前、いつ来んだよ(笑) 知らねぇぞ。それすら知らねぇぞ。ヨシ、次はテンプラリオ。東京ドームでシングルやり、それが途中でちょっとお互い消化不良に終わり、アメリカに即飛んで石森さん相手に素晴らしい試合をさせていただいて、ほいで藤田がいて、素晴らしい試合ができて、アキラがいて、アイツは気を吐いて、でコナーズがハードコアをやって、次はルチャ・リブレ。でも、アイツが知りたい日本のスタイル、お見舞いしてやろうじゃないか。それでベルトじゃなく、技術を持って帰れ。ベルトは渡さん。(※立ち上がって)さぁ、楽しもうじゃないか」