【DRAGONGATE】柳内が聖地で奮闘も…YAMATOがブレイブ完勝初防衛 ベルト返上表明で新局面 2025/4/7
『THE GATE OF PASSION 2025』後楽園ホール(2024年4月7日) オープン・ザ・ブレイブゲート選手権試合 ○YAMATOvs柳内大貴× 元後楽園ホール係員の柳内が聖地で奮闘を見せたものの、YAMATOがTKO勝ちで完勝した。ブレイブゲート王座初防衛を果たしたが、試合後に返上を決意し、若手選手に猛ゲキ。斎藤了GM預かりとなったが、ブレイブ戦線は新局面を迎えた。 ドリームゲート王者のYAMATOは昨年12月の博多大会でドラゴン・ダイヤとの二冠戦で勝利し、ブレイブゲート王座も戴冠した。しかし、ドリームゲート王座に専念するため、ブレイブゲート王座封印を表明。それから4ヵ月間、タイトルマッチは行われていなかった。 そんなブレイブ王座にただならぬ思いを見せたのが、3・4後楽園大会で自力初勝利を上げたばかりの柳内だ。3・30浜松大会でYAMATOにベルトの封印を解くよう直談判。YAMATOは徹底拒否の姿勢を見せたものの、柳内が諦めずに執ようにアピールすると、斎藤GMも後押し。最終的にYAMATOも受諾し、柳内のブレイブ王座初挑戦が後楽園ホール大会のセミファイナルに組まれた。 元後楽園ホール係員の柳内は同僚だった係員たちに激励を受けてリングインした。YAMATOはゴングと同時にそんな柳内を肩固めに捕獲して早くも追い詰める。柳内は場外転落を誘うと、トペスイシーダ2連発で気を吐くが、3発目はYAMATOがジャンピングハイキックで迎撃。打撃戦でも厳しいエルボーや逆水平を連発して叩きのめすと、逆エビ固めで絞め上げた。 悲鳴を上げた柳内だったが、観客の声援と望月道場の面々からのゲキを受けて必死の抵抗。YAMATOに「どうした? なんとか言えよ」と挑発されると、叫び声を上げた柳内は真っ向からエルボー合戦を仕掛ける。スワンダイブ式ミサイルキック、旋回式DDTで反撃。カウント1でキックアウトされても、ダブルニーアタックをぶち込み、ダイビングダブルニーアタックを敢行する。 しかし、余力を残すYAMATOはこれを避けてヒザを強打させると、再び逆エビ固めへ。柳内はなんとかロープに逃れるが、YAMATOは容赦なくランニングエルボーを連続してねじ込んだ。エルボー合戦になっても破壊力の差は明らかで、柳内は崩れ落ちる。余裕の表情でエルボーを受け止めたYAMATOは、柳内が丸め込んできても動じず、再びエルボーや逆水平でメッタ打ち。コーナー最上段からの雪崩式ブレーンバスターで叩きつけた。 柳内はフォールを返して意地を発揮。カウンターのドロップキックを放ち、秘策の変型前転ボムで挽回する。ビンタも放って歓声を巻き起こすと、ロープに走って飛びつくが、完璧に読んだYAMATOはギャラリアをズバリ。肩を上げた柳内を逆エビ固めでまたも絞め上げた。大歓声を浴びた柳内はロープを懸命に目指したものの、YAMATOが急角度の逆エビ固めへ。柳内はギブアップしなかったものの、危険と判断した望月がタオルを投入し、YAMATOのTKO勝ちとなった。 柳内の奮闘が目を引いたものの、終わってみればYAMATOの完勝。ブレイブ王座初防衛に成功した。マイクを持ったYAMATOは「柳内…このこわっぱがブレイブゲートという言葉を口にした。まあ、俺もこのままずっと封印というわけはいかないと思っていたから、ちょうどいい。“毛の生えたグリーンボーイ"のこの柳内相手に初防衛戦を行ったわけなんだけど…」と語り始める。柳内に視線を送り、「柳内、お前はまだまだどころじゃないぞ。まだまだまだまだまだまだまだまだだ。プロレスラーとして、大事なものが欠けてんだよ」とバッサリ斬り捨てた。それでも「お前は最後までタップしなかったな。まあ、そこの一部分だけはお前の勇気を称えてやる」と“勇気"だけは評価。「それ以外お前はなにひとつ持ってない。プロレスラーとして大事なものがお前には全て欠けてるんだ。これ以上、上に行こうと思うんだったら、その足りないものが何なのか、てめえの頭で考えろ。そこにいる師匠に聞いたって答えは出てこねえぞ。てめえ自身で考えるんだよ」と厳しくゲキを飛ばした。 そして、「やっぱりこの2本のベルトは並び立つんじゃない。向かい合ってこそDRAGONGATEの本来あるべき姿なんだなと僕は思います。そういうことで、改めてですけどね、このブレイブゲートのベルトは封印から返上にしようと思います」とタイトル返上を表明した。 その言葉を聞いて、豹、U-T、JACKY KAMEI、Riiita、布田龍たちが次々と現れてリングを取り囲む。U-Tはマイクを持つと、「YAMATOさん、言わなきゃ始まらないし、言わなかったら後悔するんで、遅いと言われても言わせてください。俺はそのブレイブゲートがメチャクチャ欲しいです。一番そのブレイブゲートが欲しいです」と吐露。さらに、「たぶんね、口にはしてないけど、ここにいるこいつらも同じ気持ちだと思います。YAMATOさん、そのブレイブゲートを俺らで、DRAGONGATEで一番盛り上がるベルトにさせてくださいよ」と熱い思いをぶち上げた。 それを聞いたYAMATOは「俺もブレイブゲートのベルトをおとしめたいわけじゃない。お前らの同世代の上の階級のヤツいるだろ。そいつらを脅かしてやれよ。そして、このブレイブゲートのベルトを真の意味でこのドリームゲートと並び立つベルトにお前らの力でしろよ。俺は期待してるからな」と猛ゲキを飛ばすと、ベルトを残してリングをあとにした。 YAMATOの返上を受けて、ベルトはいったん斎藤GM預かりとなったが、4ヵ月間止まっていたブレイブゲート戦線がにわかに動き始めた。どんな形で新王者を決めるのかは不明だが、柳内に刺激を受けた各選手たちが名乗りを挙げるのは必至。DRAGONGATEの軽量級戦線は新局面を迎えた。 【YAMATOの話】「聞いての通りブレイブゲートのベルトは返上した。俺が去年の年末、ドラゴン・ダイヤからブレイブゲートのベルトを獲った時に、何も言わなかったあいつらがよくもしゃしゃり出てきたなあとは思うけど、あいつらの熱に、そして今日対戦した柳内の熱に免じて、それは忘れてやるよ。お前らの力でな、上のヤツら…誰だ? 吉岡、箕浦、J、菊田、シュン、あいつらの土台を揺るがしてみせろ。お前らにかかってるぞ。お前らブレイブ級の選手にかかってるぞ。さっきも言ったけど、本当の意味でこのドリームゲートと並び立つベルトにしてもらわなかったら困るんだ。このドリームゲートと並び立った、そのあかつきには、また俺がブレイブゲート獲りにいこうか?」
『THE GATE OF PASSION 2025』後楽園ホール(2024年4月7日)
オープン・ザ・ブレイブゲート選手権試合 ○YAMATOvs柳内大貴×
元後楽園ホール係員の柳内が聖地で奮闘を見せたものの、YAMATOがTKO勝ちで完勝した。ブレイブゲート王座初防衛を果たしたが、試合後に返上を決意し、若手選手に猛ゲキ。斎藤了GM預かりとなったが、ブレイブ戦線は新局面を迎えた。
ドリームゲート王者のYAMATOは昨年12月の博多大会でドラゴン・ダイヤとの二冠戦で勝利し、ブレイブゲート王座も戴冠した。しかし、ドリームゲート王座に専念するため、ブレイブゲート王座封印を表明。それから4ヵ月間、タイトルマッチは行われていなかった。
そんなブレイブ王座にただならぬ思いを見せたのが、3・4後楽園大会で自力初勝利を上げたばかりの柳内だ。3・30浜松大会でYAMATOにベルトの封印を解くよう直談判。YAMATOは徹底拒否の姿勢を見せたものの、柳内が諦めずに執ようにアピールすると、斎藤GMも後押し。最終的にYAMATOも受諾し、柳内のブレイブ王座初挑戦が後楽園ホール大会のセミファイナルに組まれた。
元後楽園ホール係員の柳内は同僚だった係員たちに激励を受けてリングインした。YAMATOはゴングと同時にそんな柳内を肩固めに捕獲して早くも追い詰める。柳内は場外転落を誘うと、トペスイシーダ2連発で気を吐くが、3発目はYAMATOがジャンピングハイキックで迎撃。打撃戦でも厳しいエルボーや逆水平を連発して叩きのめすと、逆エビ固めで絞め上げた。
悲鳴を上げた柳内だったが、観客の声援と望月道場の面々からのゲキを受けて必死の抵抗。YAMATOに「どうした? なんとか言えよ」と挑発されると、叫び声を上げた柳内は真っ向からエルボー合戦を仕掛ける。スワンダイブ式ミサイルキック、旋回式DDTで反撃。カウント1でキックアウトされても、ダブルニーアタックをぶち込み、ダイビングダブルニーアタックを敢行する。
しかし、余力を残すYAMATOはこれを避けてヒザを強打させると、再び逆エビ固めへ。柳内はなんとかロープに逃れるが、YAMATOは容赦なくランニングエルボーを連続してねじ込んだ。エルボー合戦になっても破壊力の差は明らかで、柳内は崩れ落ちる。余裕の表情でエルボーを受け止めたYAMATOは、柳内が丸め込んできても動じず、再びエルボーや逆水平でメッタ打ち。コーナー最上段からの雪崩式ブレーンバスターで叩きつけた。
柳内はフォールを返して意地を発揮。カウンターのドロップキックを放ち、秘策の変型前転ボムで挽回する。ビンタも放って歓声を巻き起こすと、ロープに走って飛びつくが、完璧に読んだYAMATOはギャラリアをズバリ。肩を上げた柳内を逆エビ固めでまたも絞め上げた。大歓声を浴びた柳内はロープを懸命に目指したものの、YAMATOが急角度の逆エビ固めへ。柳内はギブアップしなかったものの、危険と判断した望月がタオルを投入し、YAMATOのTKO勝ちとなった。
柳内の奮闘が目を引いたものの、終わってみればYAMATOの完勝。ブレイブ王座初防衛に成功した。マイクを持ったYAMATOは「柳内…このこわっぱがブレイブゲートという言葉を口にした。まあ、俺もこのままずっと封印というわけはいかないと思っていたから、ちょうどいい。“毛の生えたグリーンボーイ"のこの柳内相手に初防衛戦を行ったわけなんだけど…」と語り始める。柳内に視線を送り、「柳内、お前はまだまだどころじゃないぞ。まだまだまだまだまだまだまだまだだ。プロレスラーとして、大事なものが欠けてんだよ」とバッサリ斬り捨てた。それでも「お前は最後までタップしなかったな。まあ、そこの一部分だけはお前の勇気を称えてやる」と“勇気"だけは評価。「それ以外お前はなにひとつ持ってない。プロレスラーとして大事なものがお前には全て欠けてるんだ。これ以上、上に行こうと思うんだったら、その足りないものが何なのか、てめえの頭で考えろ。そこにいる師匠に聞いたって答えは出てこねえぞ。てめえ自身で考えるんだよ」と厳しくゲキを飛ばした。
そして、「やっぱりこの2本のベルトは並び立つんじゃない。向かい合ってこそDRAGONGATEの本来あるべき姿なんだなと僕は思います。そういうことで、改めてですけどね、このブレイブゲートのベルトは封印から返上にしようと思います」とタイトル返上を表明した。
その言葉を聞いて、豹、U-T、JACKY KAMEI、Riiita、布田龍たちが次々と現れてリングを取り囲む。U-Tはマイクを持つと、「YAMATOさん、言わなきゃ始まらないし、言わなかったら後悔するんで、遅いと言われても言わせてください。俺はそのブレイブゲートがメチャクチャ欲しいです。一番そのブレイブゲートが欲しいです」と吐露。さらに、「たぶんね、口にはしてないけど、ここにいるこいつらも同じ気持ちだと思います。YAMATOさん、そのブレイブゲートを俺らで、DRAGONGATEで一番盛り上がるベルトにさせてくださいよ」と熱い思いをぶち上げた。
それを聞いたYAMATOは「俺もブレイブゲートのベルトをおとしめたいわけじゃない。お前らの同世代の上の階級のヤツいるだろ。そいつらを脅かしてやれよ。そして、このブレイブゲートのベルトを真の意味でこのドリームゲートと並び立つベルトにお前らの力でしろよ。俺は期待してるからな」と猛ゲキを飛ばすと、ベルトを残してリングをあとにした。
YAMATOの返上を受けて、ベルトはいったん斎藤GM預かりとなったが、4ヵ月間止まっていたブレイブゲート戦線がにわかに動き始めた。どんな形で新王者を決めるのかは不明だが、柳内に刺激を受けた各選手たちが名乗りを挙げるのは必至。DRAGONGATEの軽量級戦線は新局面を迎えた。
【YAMATOの話】「聞いての通りブレイブゲートのベルトは返上した。俺が去年の年末、ドラゴン・ダイヤからブレイブゲートのベルトを獲った時に、何も言わなかったあいつらがよくもしゃしゃり出てきたなあとは思うけど、あいつらの熱に、そして今日対戦した柳内の熱に免じて、それは忘れてやるよ。お前らの力でな、上のヤツら…誰だ? 吉岡、箕浦、J、菊田、シュン、あいつらの土台を揺るがしてみせろ。お前らにかかってるぞ。お前らブレイブ級の選手にかかってるぞ。さっきも言ったけど、本当の意味でこのドリームゲートと並び立つベルトにしてもらわなかったら困るんだ。このドリームゲートと並び立った、そのあかつきには、また俺がブレイブゲート獲りにいこうか?」